転倒や交通事故などの際に起こる骨折。軽症でも治るまで約1カ月かかるが、治りにくいタイプだと1年以上になるケースも多い。
■一般的な骨折治療は添え木やギプスなどでずれた骨を元の位置に戻して固定し、骨が自然に回復するのを待つ。
折れた骨の間に未熟な組織である仮骨ができ、そこに石灰成分が入り成熟して戻る仕組みだ。
金属のプレートを手術で入れる手法などもある。
■偽関節は手術やギプスで固定しても折れた骨がくっつかない。
そのまま固まり、あたかも偽物の関節ができたような状態。
不安定に動き、そのたびに痛みを感じる。
最初の治療から半年たっても骨がつながらず、その後3カ月しても回復に向けた変化が認められない。
こうしたケースは、骨折全体の5~10%を占めるといわれている。
■偽関節になりやすい骨の折れ方は、皮膚から骨が飛び出す開放骨折。
細菌感染が起きやすく、回復に重要な仮骨ができにくくなるためだ。
長管骨と呼ぶ手足の円筒状の長い骨や脛骨、大腿骨などを折った場合によくみられる。
■一般の骨折治療でも注意が必要だ。
針金やネジでしっかり骨がとめられない時や血の巡りがよくない時は治りにくくなる。
骨折部がぐらぐらしないよう固定し、骨への血液の流れを確保することが重要となる。
■偽関節の主な治療は自家骨移植という手法だ。
患者自身の腰の骨などを一部取り出して患部の隙間に植える。
骨への血液の流れを確保するため、骨とともに血管を移植することもある。
ただ骨に栄養を運ぶ細い血管も一緒に移植するのは難しい。
■超音波を使った治療も一般的だ。
患部に弱い超音波を1日20分当てて回復を促し、折れた骨がくっつくまでの時間を短縮する。
在宅治療が可能で副作用も少ない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46097480T10C12A9EL1P01/?df=1
出典 日経新聞・夕刊 2012.9.14
版権 日経新聞社
■一般的な骨折治療は添え木やギプスなどでずれた骨を元の位置に戻して固定し、骨が自然に回復するのを待つ。
折れた骨の間に未熟な組織である仮骨ができ、そこに石灰成分が入り成熟して戻る仕組みだ。
金属のプレートを手術で入れる手法などもある。
■偽関節は手術やギプスで固定しても折れた骨がくっつかない。
そのまま固まり、あたかも偽物の関節ができたような状態。
不安定に動き、そのたびに痛みを感じる。
最初の治療から半年たっても骨がつながらず、その後3カ月しても回復に向けた変化が認められない。
こうしたケースは、骨折全体の5~10%を占めるといわれている。
■偽関節になりやすい骨の折れ方は、皮膚から骨が飛び出す開放骨折。
細菌感染が起きやすく、回復に重要な仮骨ができにくくなるためだ。
長管骨と呼ぶ手足の円筒状の長い骨や脛骨、大腿骨などを折った場合によくみられる。
■一般の骨折治療でも注意が必要だ。
針金やネジでしっかり骨がとめられない時や血の巡りがよくない時は治りにくくなる。
骨折部がぐらぐらしないよう固定し、骨への血液の流れを確保することが重要となる。
■偽関節の主な治療は自家骨移植という手法だ。
患者自身の腰の骨などを一部取り出して患部の隙間に植える。
骨への血液の流れを確保するため、骨とともに血管を移植することもある。
ただ骨に栄養を運ぶ細い血管も一緒に移植するのは難しい。
■超音波を使った治療も一般的だ。
患部に弱い超音波を1日20分当てて回復を促し、折れた骨がくっつくまでの時間を短縮する。
在宅治療が可能で副作用も少ない。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46097480T10C12A9EL1P01/?df=1
出典 日経新聞・夕刊 2012.9.14
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