文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

灼熱の魔女様の楽しい温泉領地経営 ~魔力ゼロで辺境に追放されましたが、災厄級のあたためスキルで温泉帝国つくっちゃいます~ (1)

2024-06-07 13:15:05 | 書評:その他


・灼熱の魔女様の楽しい温泉領地経営 ~魔力ゼロで辺境に追放されましたが、災厄級のあたためスキルで温泉帝国つくっちゃいます~ (1)
・むぎちゃぽよこ、(原作)海野アロイ、(キャラクター原案)切符
・ アース・スターエンターテイメント

 リース王国のラインハルト公爵家の令嬢・ユオは魔力が0だったため家族から無能扱いされ、辺境に領主として追放されてしまう。領主とは名ばかり、魔獣が跋扈する危険な場所で、人間の住む村はせいぜい人口100人くらいのものが1つあるだけである。王国は魔法第一主義であるし、ユオは他の家族と血が繋がっていない。先代の公爵がどこからかつれてきて、公爵家の養女となったためだ。

 確かにユオは魔力0だったが、それを補って余るくらいの能力がある。それは「ヒーター」いうスキル。多くの作品ではスキルを使う場合でも魔力を消費するが、この作品ではスキルは魔力0でも使えるという設定だ。能力の評価基準は本来1つではなく、多面的に見る必要があるのだが、魔力というたった一つの評価基準で評価しようというところに無理があると思う。この辺りは、学校を偏差値というたった一つの評価基準で評価しがちな現代日本の状況とよく似ているだろう。

 ユオは、辺境で温泉と巡り合い、「ヒーター」のスキルとの相乗効果で辺境をどんどん発展させていく。こういった追放ものは、追放した者には追放された者の価値がよく分からず、後になって後悔するというのがテンプレだ。多分この話もそういった流れになるのだろう。
☆☆☆☆










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