
オペラの国に通じる道は一本ではなく、無数なり。
ある歌手の声を聴いて、雷に打たれたような感動を覚え、オペラヘッドにまっしぐらな人もいれば、
作品の魅力から入る人、いろんな演出の見比べが楽しい人、
もちろん、それらのコンビネーションもあり、、。
そして、中にはビジュアル重視、という方がいても当然です。
そもそも、オペラは聴覚にも視覚にも訴えるものなのですから。
メトが今まで得意にしてきた(最近少し傾向は変わりつつありますが)ゴージャスな舞台演出も、
そんな欲求、要求を満たすために生まれたともいえるでしょう。
さて、かつては、ビジュアル重視の人にとっては、”オペラはちょっときついなあ、、”
という時代がありました。
歴代の歌手で、美人歌手、美男歌手でならした人といえば本当に少ない。
(私が挙げられる名前といえば、コレルリ、モッフォ、無理してデル・モナコくらい。)
顔の造作もさることながら、そんなビジュアル重視の方の気持ちを一層萎えさせるのは、その体型。
オペラ歌手といえば、パヴァロッティとかカバリエのような巨大な人というラベルが
長らくべったりと貼られてしまっていました。
しかし。時代は変わりました。
舞台と客席という距離があった昔とは違い、今ではDVDだ、映画(ライブ・ビューイング)だ、
you tubeだ、テレビだ、と、視覚の比重が大きくなったのです。
時代の流れがニーズを作る。これはオペラ界も同じで、
”ビジュアル重視な私には、オペラはちょっときついなあ、、”は昔の話。
今や、見目麗しい歌手たちがわんさか登場しはじめています。
数日前の記事のコメント欄では、エルモネラ・ヤホ嬢の美形ぶりが話題になったばかり。
というわけで、その”美形歌手がわんさか生まれている”を証明すべく、
この私めが、今”観て”聴いておきたいオペラ歌手、と銘打ち、
ビジュアルが伴っていないと舞台芸術は辛い、という方たちにもおすすめの歌手たちをご紹介したいと思います。
しかし!選考委員は私だけ、ということもあり、当ブログと同様、独断偏見満載。
以下が選出の基準です。
① 歌のレベルがある程度に達していない方は、最初に振り落とさせていただきました。
どこぞの女優のように(誰だ?!)、”顔がきれいなだけで、あの大根芝居が!”と陰口を叩かれるような人は
この中にはおりません。まず、実力ありき。
というか、大体オペラヘッドというのはこうるさく、また期待度の高い人種なので、
見目が麗しくなったからといって、歌の方を犠牲にする気はさらさらないのであります。
なので、ここに登場する方は、好き嫌いのレベルを抜きにすれば、
まず、聴きにいって損をすることのない歌手たちのはずです。
というか、中にはそれどころか、超ド級の歌を聴かせる人も混じっています。
② 一般的にルックスがいい、とオペラファンに言われていても、
ルックスが私の好みでなければ残念ながら落選。
なので、ここに名前のない歌手の方も、なーんの気落ちすることもございません。
③ 私がおすすめする以上、舞台で実際に見たことのない方は極力少なくしました。
というか、ほとんどそういう人は入っていないと思います。
その結果、必然的にメトであまり歌っていない歌手は選ばれていません。
④ 私はめったにオペラグラスを使って舞台を見ないので、造形的な美もさることながら、
舞台での立ち居振る舞いの美しさも重要。
なので、顔の造作がわかる写真のほかに、舞台写真を入れることにより、さらに説得力のある
リストとなるよう心がけました。
では、スタート。
”当ブログの評価”の欄は、単に私の個人的な好き度でハート5つが最高点。
エルモネラ・ヤホ Ermonela Jaho (ソプラノ)
といいながら、いきなりメトで見逃したばかりで一度も舞台で見た事がない彼女を選ぶのも
なんですが、そもそもこの企画は彼女がきっかけですから、敬意を表して。

(おそらくヴェローナでの『夢遊病の女』から。)
やっぱりかわいいですね。
原産地 :アルバニア
得意技 :ヴィオレッタ(『椿姫』)やリリコの諸役。
生態 :比較的マイナーな劇場に登場し続けながら、大劇場で有名歌手たちのカバーを努めている模様。
噂に聞いた実力によれば、ルックスとあいまって、これからブレイクする可能性あり。
そのいまだブレーク前という状況のため、ヘッドショットのようなものがほとんど存在せず。
なので、彼女だけは舞台写真のみ。
期待度 :




当ブログの評価:N/A (実際に聴くまで判断不可)
ワルトラウト・マイヤー Waltraud Meier (メゾ・ソプラノ)
このリストの中ではもっとも物議を醸す人選かもしれません。

(バイロイトの『トリスタンとイゾルデ』)
この面子の中ではお歳も一番上だし、中には”彼女って美形かー?!”と思う人もいることでしょう。
そして、私の答えは、はい、美形です。
彼女がそうは見えないのは、素の時の、垢抜けない髪型と化粧のせい。
誰か、どうにかしてあげてください。素は美人なのだから。
しかし、歌の上手さと役を表現する能力は天下一品。
このリストの中で、歌の能力では彼女は間違いなく最上級。

(バイエルン歌劇場『アイーダ』のアムネリス役)
原産地 :ドイツ
得意技 :ワーグナー作品のメゾの諸役。それらの役の表現に関しては右に出る人がいない。
生態 :オペラヘッドの間ではもはや説明がいらないほどの大御所メゾ。
歌の上手さ:




化粧の上手さ:
当ブログの評価:



ルネ・フレミング Renee Fleming (ソプラノ)
メトで人気のアメリカ人歌手といえばこの方。

気さくな人柄もあって、ファンも多く、メトへの貢献度も大。
ただし、このブログで何度も書いたように、レパートリーによって、出来不出来の差が大きい。
合う役を歌った時には、非常にいい舞台を見せてくれます。
ヴィオレッタは避けた方がいいでしょう。
しかし、下の舞台写真はそのヴィオレッタ。
この方は年齢を重ねるほど綺麗になってきたような気がする幸運な例。

(2007年メトの『椿姫』でのヴィオレッタ)
原産地 :アメリカ
得意技 :人気にまかせてかなり何でも歌っているが、演技力が必要とされる役で本領を発揮する。
注意点 :時にベル・カントのレパートリーを歌うという毒を発する。
生態 :素晴らしい演技力と、くせのある発声。好き嫌いが分かれるのもその発声が原因。
メトでの人気度:




個人的な好み:
(最後のハートが小さいのは気のせいではありません。
レパートリーによって、ということで、2.5点。)
ケイト・リンゼー Kate Lindsey (メゾ・ソプラノ)
ここで超若手を。

今シーズン、メトでは『ロミオとジュリエット』のステファーノと、『フィガロの結婚』のケルビーノを歌いました。
写真でも確認できる通り、わりとクールな感じのルックスで、
ケルビーノ役での身のこなしは素晴らしいものがありました。

(ウォルフ・トラップ・オペラ『レトワール』のラズリ役)
原産地 :アメリカ
得意技 :これからさらに開拓されていくと思われるが現在はズボン役(男の子の役)が得意技か?
生態 :孵化中。成虫になってからが楽しみ。
期待度 :



個人的な好み:
まだまだこれから。
イザベル・レナード Isabel Leonard (メゾ・ソプラノ)
もう一人、超若手を。

ジュリアード音楽院を卒業したばかりで、今シーズンの『ロミオとジュリエット』の
Aキャストのステファーノに選ばれた幸運の持ち主。
もともとダンスからスタートした方だけあって、まるでモデルのような体型。
(舞台の上で見ると本当に細い!)
上のリンゼーと共にメゾであることはもちろん、レパートリーといい、年齢といい、
かぶっている部分があるので、どちらが抜けてくるか、大変楽しみ。

(カーネギーホールでのリサイタル)
原産地 :アメリカ
得意技 :ダンス歴を生かした、動きのある演技。
生態 :同じく孵化中。歌はまだまだ磨くべき点があるものの、動ける、踊れる歌手として差異化を図る。
期待度 :



個人的な好み:

舞台上の存在感はリンゼーよりやや上か。
エリーナ・ガランチャ Elina Garanca (メゾ・ソプラノ)
一気にメゾで突っ走ります。

歌唱上のキズがあっても(やや高音がフラットになる場合がある)、それでもなお、
非常に面白い歌唱を聴かせる彼女は、今私のお気に入りなので、冷静な判断はできません。
今年のメトでは、『セビリヤの理髪師』に出演。
バーデン・バーデンで、ネトレプコ、ヴァルガス、テジエと共演したガラのDVDが発売されていますが、
彼女の歌の方がネトレプコのそれよりもずっとずっと上手いことがわかるという残酷なDVDになっています。
(まあ、それでもネトレプコには声そのものの魅力があるので、好き嫌いの問題ですが。)
そして、この『ばらの騎士』のオクタヴィアンの写真、、、。
この役を生で観たいーーーーー!!!!

(2006年ウィーン国立歌劇場『ばらの騎士』のオクタヴィアン)
原産地 :ラトヴィア
得意技 :お茶目な役(セビリヤのロジーナなど)はお手のもの。まじめな役もいけそう。歌唱技術も確か。
生態 :オペラの舞台に立つとその存在感でまわりの歌手がかすむ。大歌手と組ませてあげてください。
個人的な好み:



もう一個ハートをつけたいくらい。
ジョイス・ディドナート Joyce DiDonato (メゾ・ソプラノ)
レナードにリンゼーというライバルがいるように、ガランチャにもライバルが。

彼女を典型的な美形とカテゴライズするのに躊躇する方もいるかもしれませんが、
その観客にポジティブなパワーを撒き散らす力はすごいです。
歌もめちゃくちゃうまい。彼女はキャリアが開けるまで、
ありとあらゆる劇場のオーディションで駄目だしをくらったというのですから、
選抜する人の耳を疑ってしまいます。
しかし、そんな苦労があるからでしょうか、歌うのが本当に楽しい、という感じで、
観てるこちらが幸せになるような歌を聴かせてくれます。
タッカー・ガラで、NYの聴衆のためにわざわざ公演中のヨーロッパから
日帰りで飛んできてくれるなんて、泣かせるではないですか。

(サンフランシスコでの『ばらの騎士』)
写真は上のガランチャと同じ『ばらの騎士』のオクタヴィアン役。
ずいぶん雰囲気が違いますね。
原産地 :アメリカ
得意技 :ロッシーニ作品。彼女はこれで名声を得た。シュトラウスやモーツァルトもよさそう。
生態 :とにかく彼女が歌うと役が生き生きとしていて、観客まで元気が出る。
元気教度 :



下手なカウンセリングや宗教より断然効く。
当ブログの評価:


限りなく5に近い4つハート。しかし、私はガランチャを応援しなければならない、、。
アンジェラ・ゲオルギュー Angela Gheorghiu (ソプラノ)
こうやって見ると、メゾががんばってます。
ソプラノも負けてられん!ということで、そろそろ真打を出しましょう!

今のオペラ界に敷衍しはじめたルックス重視のトレンドの走りは彼女だったのかも、
と個人的には思います。
彼女がショルティと組んだ『椿姫』は、それはそれは話題になったものでした。
しかし、あまりに人気が出て頭がおかしくなったか、もともとそういう人なのか、
いわゆるディーヴァちっくな行動に事欠かないのでも有名。
メトの日本公演でのかつら装着拒否事件、シカゴでのリハぶっち事件
(夫アラーニャ、職業 オペラ歌手、のメトでの公演に
つきそいたい、という理由でリリック・オペラの『ラ・ボエーム』の
リハーサルを欠席。役をおろされた。)などなど、、。
それらをさておいても、私は、彼女のどことなく冷めて聴こえる歌があまり好きではないのですが、
下手では決してないですし、美人なのはまぎれもない事実。
オペラ歌手で美人といえば?と聞かれれば、最初に名前があがる歌手の一人でしょう。
今シーズンは、これからライブ・インHD(ライブ・ビューイング)にのる『ラ・ボエーム』で
ミミを歌う予定です。
シカゴで解雇になった因縁の演目、、。
これをキャンセルするようなことがあったら、アメリカではもう後がないと思って
ライブ・インHDは全力投球で!!

(メト2005/6年シーズンの『椿姫』)
原産地 :ルーマニア
得意技 :何だろう?美貌?リリコ系の役はかなりいろいろ歌ってますが、決め玉に欠ける感じ。
生態 :とにかく自分勝手。これで顔が不細工だったら絶対今のように世界で歌えてはいないと思う。
教育係をつけるべき。夫アラーニャがさらに油を注いでいる。似たもの夫婦。
個人的な好み: あなた、それは、もう、、、
(半ハート一つ)です。
アンナ・ネトレプコ Anna Netrebko (ソプラノ)
長い間、アンジェラを唯一の美人歌手として調子づかせていた状況をひっくりかえした。
今や飛ぶ鳥をおとす勢いで、美人オペラ歌手の代名詞とも言える存在。
そういう意味ではどうしてもこのリストに順位をつけなければならないとしたら、
総合点で一位か。

ゲオルギューとは対照的な、熱い歌唱が持ち味。
正直、細かい技術については、”?”と思うところもありますが、
声のカラーの魅力とパワーはゲオルギューより上。
特に、彼女の歌の魅力は録音したものでは伝わりにくいので、ぜひ、劇場、
それもメトのような大きな劇場で体感していただきたい。
記事最初の写真は、彼女のキャリア上、大ブレイクへの一ステップとなった
メトの『戦争と平和』でナターシャ役を演じた際のネトレプコ。
時は2002年。今より初々しくて、かわいいです。

(メト2005/6年シーズンの『ドン・パスクワーレ』)
原産地 :ロシア
得意技 :ゲオルギューと同じ美人なのに、ネトレプコの方が、役への体当たりぶりを観客に伝える技術にたけており、観客はついそれに反応してしまう。
その天性の舞台勘とやや暗めでリッチな声のカラーが最大の武器(美貌をのぞいて)。
ベル・カント系のレパートリーを中心に歌いたかったようだが(そして、実際歌っていたし、歌っている)、
声が重くなってきたので、リリコの役もレパートリーに加わった。
彼女のドニゼッティやベッリーニ、さらにヴェルディの椿姫やリゴレットなどは、
少し技術が伴ってなくて、辛い部分もある。もう少し技術を磨ければ、
ノルマは意外と声にマッチしていて、面白いかも、と思わせる役の一つ。
ミミも聴く度によくなっているので、期待できます。
そういえばモーツァルトやフランスものも歌っているし、かなり何でもトライしてます。
生態 :最近、バリトンのアーウィン・シュロットとの間に子供ができた(現在妊娠中。)
声の変化と、人生設計との兼ね合いもあり、この後どのようなキャリアをたどっていくのか、楽しみ。
個人的な好み:


何だかんだいっても、どのように歌ってくれるのだろう?という期待をいつもさせてくれる。
というわけで、以上が女性編でした。
個人的には次の男性編がさらに選び甲斐がありそうで楽しみです。
ご期待ください。
ある歌手の声を聴いて、雷に打たれたような感動を覚え、オペラヘッドにまっしぐらな人もいれば、
作品の魅力から入る人、いろんな演出の見比べが楽しい人、
もちろん、それらのコンビネーションもあり、、。
そして、中にはビジュアル重視、という方がいても当然です。
そもそも、オペラは聴覚にも視覚にも訴えるものなのですから。
メトが今まで得意にしてきた(最近少し傾向は変わりつつありますが)ゴージャスな舞台演出も、
そんな欲求、要求を満たすために生まれたともいえるでしょう。
さて、かつては、ビジュアル重視の人にとっては、”オペラはちょっときついなあ、、”
という時代がありました。
歴代の歌手で、美人歌手、美男歌手でならした人といえば本当に少ない。
(私が挙げられる名前といえば、コレルリ、モッフォ、無理してデル・モナコくらい。)
顔の造作もさることながら、そんなビジュアル重視の方の気持ちを一層萎えさせるのは、その体型。
オペラ歌手といえば、パヴァロッティとかカバリエのような巨大な人というラベルが
長らくべったりと貼られてしまっていました。
しかし。時代は変わりました。
舞台と客席という距離があった昔とは違い、今ではDVDだ、映画(ライブ・ビューイング)だ、
you tubeだ、テレビだ、と、視覚の比重が大きくなったのです。
時代の流れがニーズを作る。これはオペラ界も同じで、
”ビジュアル重視な私には、オペラはちょっときついなあ、、”は昔の話。
今や、見目麗しい歌手たちがわんさか登場しはじめています。
数日前の記事のコメント欄では、エルモネラ・ヤホ嬢の美形ぶりが話題になったばかり。
というわけで、その”美形歌手がわんさか生まれている”を証明すべく、
この私めが、今”観て”聴いておきたいオペラ歌手、と銘打ち、
ビジュアルが伴っていないと舞台芸術は辛い、という方たちにもおすすめの歌手たちをご紹介したいと思います。
しかし!選考委員は私だけ、ということもあり、当ブログと同様、独断偏見満載。
以下が選出の基準です。
① 歌のレベルがある程度に達していない方は、最初に振り落とさせていただきました。
どこぞの女優のように(誰だ?!)、”顔がきれいなだけで、あの大根芝居が!”と陰口を叩かれるような人は
この中にはおりません。まず、実力ありき。
というか、大体オペラヘッドというのはこうるさく、また期待度の高い人種なので、
見目が麗しくなったからといって、歌の方を犠牲にする気はさらさらないのであります。
なので、ここに登場する方は、好き嫌いのレベルを抜きにすれば、
まず、聴きにいって損をすることのない歌手たちのはずです。
というか、中にはそれどころか、超ド級の歌を聴かせる人も混じっています。
② 一般的にルックスがいい、とオペラファンに言われていても、
ルックスが私の好みでなければ残念ながら落選。
なので、ここに名前のない歌手の方も、なーんの気落ちすることもございません。
③ 私がおすすめする以上、舞台で実際に見たことのない方は極力少なくしました。
というか、ほとんどそういう人は入っていないと思います。
その結果、必然的にメトであまり歌っていない歌手は選ばれていません。
④ 私はめったにオペラグラスを使って舞台を見ないので、造形的な美もさることながら、
舞台での立ち居振る舞いの美しさも重要。
なので、顔の造作がわかる写真のほかに、舞台写真を入れることにより、さらに説得力のある
リストとなるよう心がけました。
では、スタート。
”当ブログの評価”の欄は、単に私の個人的な好き度でハート5つが最高点。

といいながら、いきなりメトで見逃したばかりで一度も舞台で見た事がない彼女を選ぶのも
なんですが、そもそもこの企画は彼女がきっかけですから、敬意を表して。

(おそらくヴェローナでの『夢遊病の女』から。)
やっぱりかわいいですね。
原産地 :アルバニア
得意技 :ヴィオレッタ(『椿姫』)やリリコの諸役。
生態 :比較的マイナーな劇場に登場し続けながら、大劇場で有名歌手たちのカバーを努めている模様。
噂に聞いた実力によれば、ルックスとあいまって、これからブレイクする可能性あり。
そのいまだブレーク前という状況のため、ヘッドショットのようなものがほとんど存在せず。
なので、彼女だけは舞台写真のみ。
期待度 :





当ブログの評価:N/A (実際に聴くまで判断不可)

このリストの中ではもっとも物議を醸す人選かもしれません。

(バイロイトの『トリスタンとイゾルデ』)
この面子の中ではお歳も一番上だし、中には”彼女って美形かー?!”と思う人もいることでしょう。
そして、私の答えは、はい、美形です。
彼女がそうは見えないのは、素の時の、垢抜けない髪型と化粧のせい。
誰か、どうにかしてあげてください。素は美人なのだから。
しかし、歌の上手さと役を表現する能力は天下一品。
このリストの中で、歌の能力では彼女は間違いなく最上級。

(バイエルン歌劇場『アイーダ』のアムネリス役)
原産地 :ドイツ
得意技 :ワーグナー作品のメゾの諸役。それらの役の表現に関しては右に出る人がいない。
生態 :オペラヘッドの間ではもはや説明がいらないほどの大御所メゾ。
歌の上手さ:





化粧の上手さ:

当ブログの評価:





メトで人気のアメリカ人歌手といえばこの方。

気さくな人柄もあって、ファンも多く、メトへの貢献度も大。
ただし、このブログで何度も書いたように、レパートリーによって、出来不出来の差が大きい。
合う役を歌った時には、非常にいい舞台を見せてくれます。
ヴィオレッタは避けた方がいいでしょう。
しかし、下の舞台写真はそのヴィオレッタ。
この方は年齢を重ねるほど綺麗になってきたような気がする幸運な例。

(2007年メトの『椿姫』でのヴィオレッタ)
原産地 :アメリカ
得意技 :人気にまかせてかなり何でも歌っているが、演技力が必要とされる役で本領を発揮する。
注意点 :時にベル・カントのレパートリーを歌うという毒を発する。
生態 :素晴らしい演技力と、くせのある発声。好き嫌いが分かれるのもその発声が原因。
メトでの人気度:





個人的な好み:



レパートリーによって、ということで、2.5点。)

ここで超若手を。

今シーズン、メトでは『ロミオとジュリエット』のステファーノと、『フィガロの結婚』のケルビーノを歌いました。
写真でも確認できる通り、わりとクールな感じのルックスで、
ケルビーノ役での身のこなしは素晴らしいものがありました。

(ウォルフ・トラップ・オペラ『レトワール』のラズリ役)
原産地 :アメリカ
得意技 :これからさらに開拓されていくと思われるが現在はズボン役(男の子の役)が得意技か?
生態 :孵化中。成虫になってからが楽しみ。
期待度 :




個人的な好み:



もう一人、超若手を。

ジュリアード音楽院を卒業したばかりで、今シーズンの『ロミオとジュリエット』の
Aキャストのステファーノに選ばれた幸運の持ち主。
もともとダンスからスタートした方だけあって、まるでモデルのような体型。
(舞台の上で見ると本当に細い!)
上のリンゼーと共にメゾであることはもちろん、レパートリーといい、年齢といい、
かぶっている部分があるので、どちらが抜けてくるか、大変楽しみ。

(カーネギーホールでのリサイタル)
原産地 :アメリカ
得意技 :ダンス歴を生かした、動きのある演技。
生態 :同じく孵化中。歌はまだまだ磨くべき点があるものの、動ける、踊れる歌手として差異化を図る。
期待度 :




個人的な好み:




一気にメゾで突っ走ります。

歌唱上のキズがあっても(やや高音がフラットになる場合がある)、それでもなお、
非常に面白い歌唱を聴かせる彼女は、今私のお気に入りなので、冷静な判断はできません。
今年のメトでは、『セビリヤの理髪師』に出演。
バーデン・バーデンで、ネトレプコ、ヴァルガス、テジエと共演したガラのDVDが発売されていますが、
彼女の歌の方がネトレプコのそれよりもずっとずっと上手いことがわかるという残酷なDVDになっています。
(まあ、それでもネトレプコには声そのものの魅力があるので、好き嫌いの問題ですが。)
そして、この『ばらの騎士』のオクタヴィアンの写真、、、。
この役を生で観たいーーーーー!!!!

(2006年ウィーン国立歌劇場『ばらの騎士』のオクタヴィアン)
原産地 :ラトヴィア
得意技 :お茶目な役(セビリヤのロジーナなど)はお手のもの。まじめな役もいけそう。歌唱技術も確か。
生態 :オペラの舞台に立つとその存在感でまわりの歌手がかすむ。大歌手と組ませてあげてください。
個人的な好み:






レナードにリンゼーというライバルがいるように、ガランチャにもライバルが。

彼女を典型的な美形とカテゴライズするのに躊躇する方もいるかもしれませんが、
その観客にポジティブなパワーを撒き散らす力はすごいです。
歌もめちゃくちゃうまい。彼女はキャリアが開けるまで、
ありとあらゆる劇場のオーディションで駄目だしをくらったというのですから、
選抜する人の耳を疑ってしまいます。
しかし、そんな苦労があるからでしょうか、歌うのが本当に楽しい、という感じで、
観てるこちらが幸せになるような歌を聴かせてくれます。
タッカー・ガラで、NYの聴衆のためにわざわざ公演中のヨーロッパから
日帰りで飛んできてくれるなんて、泣かせるではないですか。

(サンフランシスコでの『ばらの騎士』)
写真は上のガランチャと同じ『ばらの騎士』のオクタヴィアン役。
ずいぶん雰囲気が違いますね。
原産地 :アメリカ
得意技 :ロッシーニ作品。彼女はこれで名声を得た。シュトラウスやモーツァルトもよさそう。
生態 :とにかく彼女が歌うと役が生き生きとしていて、観客まで元気が出る。
元気教度 :





当ブログの評価:





こうやって見ると、メゾががんばってます。
ソプラノも負けてられん!ということで、そろそろ真打を出しましょう!

今のオペラ界に敷衍しはじめたルックス重視のトレンドの走りは彼女だったのかも、
と個人的には思います。
彼女がショルティと組んだ『椿姫』は、それはそれは話題になったものでした。
しかし、あまりに人気が出て頭がおかしくなったか、もともとそういう人なのか、
いわゆるディーヴァちっくな行動に事欠かないのでも有名。
メトの日本公演でのかつら装着拒否事件、シカゴでのリハぶっち事件
(夫アラーニャ、職業 オペラ歌手、のメトでの公演に
つきそいたい、という理由でリリック・オペラの『ラ・ボエーム』の
リハーサルを欠席。役をおろされた。)などなど、、。
それらをさておいても、私は、彼女のどことなく冷めて聴こえる歌があまり好きではないのですが、
下手では決してないですし、美人なのはまぎれもない事実。
オペラ歌手で美人といえば?と聞かれれば、最初に名前があがる歌手の一人でしょう。
今シーズンは、これからライブ・インHD(ライブ・ビューイング)にのる『ラ・ボエーム』で
ミミを歌う予定です。
シカゴで解雇になった因縁の演目、、。
これをキャンセルするようなことがあったら、アメリカではもう後がないと思って
ライブ・インHDは全力投球で!!

(メト2005/6年シーズンの『椿姫』)
原産地 :ルーマニア
得意技 :何だろう?美貌?リリコ系の役はかなりいろいろ歌ってますが、決め玉に欠ける感じ。
生態 :とにかく自分勝手。これで顔が不細工だったら絶対今のように世界で歌えてはいないと思う。
教育係をつけるべき。夫アラーニャがさらに油を注いでいる。似たもの夫婦。
個人的な好み: あなた、それは、もう、、、


長い間、アンジェラを唯一の美人歌手として調子づかせていた状況をひっくりかえした。
今や飛ぶ鳥をおとす勢いで、美人オペラ歌手の代名詞とも言える存在。
そういう意味ではどうしてもこのリストに順位をつけなければならないとしたら、
総合点で一位か。

ゲオルギューとは対照的な、熱い歌唱が持ち味。
正直、細かい技術については、”?”と思うところもありますが、
声のカラーの魅力とパワーはゲオルギューより上。
特に、彼女の歌の魅力は録音したものでは伝わりにくいので、ぜひ、劇場、
それもメトのような大きな劇場で体感していただきたい。
記事最初の写真は、彼女のキャリア上、大ブレイクへの一ステップとなった
メトの『戦争と平和』でナターシャ役を演じた際のネトレプコ。
時は2002年。今より初々しくて、かわいいです。

(メト2005/6年シーズンの『ドン・パスクワーレ』)
原産地 :ロシア
得意技 :ゲオルギューと同じ美人なのに、ネトレプコの方が、役への体当たりぶりを観客に伝える技術にたけており、観客はついそれに反応してしまう。
その天性の舞台勘とやや暗めでリッチな声のカラーが最大の武器(美貌をのぞいて)。
ベル・カント系のレパートリーを中心に歌いたかったようだが(そして、実際歌っていたし、歌っている)、
声が重くなってきたので、リリコの役もレパートリーに加わった。
彼女のドニゼッティやベッリーニ、さらにヴェルディの椿姫やリゴレットなどは、
少し技術が伴ってなくて、辛い部分もある。もう少し技術を磨ければ、
ノルマは意外と声にマッチしていて、面白いかも、と思わせる役の一つ。
ミミも聴く度によくなっているので、期待できます。
そういえばモーツァルトやフランスものも歌っているし、かなり何でもトライしてます。
生態 :最近、バリトンのアーウィン・シュロットとの間に子供ができた(現在妊娠中。)
声の変化と、人生設計との兼ね合いもあり、この後どのようなキャリアをたどっていくのか、楽しみ。
個人的な好み:




というわけで、以上が女性編でした。
個人的には次の男性編がさらに選び甲斐がありそうで楽しみです。
ご期待ください。
確かに・・・昔の映像よりスリムになって、きれいになりましたね。
ガランチャはあちこちで歌唱、ルックスともにほめられてますから、私も一度は聞いてみたいものです。
アメリカでは知られてないのかもしれませんが、エヴァ・メイがなかなか美人だと思うのですけど。
11月にシラグーザとのヴェルカント・オペラを中心としたジョイントコンサートが日本であるので楽しみです。
さて、男性版は・・?
た・の・し・み!!!!
それでは、コメントで、ランキングを見たい、とおっしゃってくださったFさんに感謝ですね。
でも、書いている私が一番楽しんでいたかもしれません。
一応、今回の顔ぶれを選ぶにあたっては、友人にも候補を見てもらったのですが、
(あまりに私一人で暴走するといけないので、、)
やはり、アメリカ人にとっては、フレミングは、綺麗、もしくはかわいいの範疇に入るようです。
エヴァ・メイ。私が聴いたのは日本で、それもだいぶ前、、。確か、愛の妙薬だったと記憶しています。
(で、歌はまだ個性が出来上がっていない部分がありましたが、総じてとてもよかった記憶があります。)
その頃はくりくり頭でちょっと垢抜けない感じもあったのですが、
今は綺麗になったのですね。
メトでは一度も聴いたことがないので、選にもれてしまいました。
久しぶりに聴いてみたいですね、彼女の歌。
男性版も先ほど一気に書き上げてしまいました。
楽しかったですねー、男性版は一層(笑)。
あくまで私の意見で選んだ非常にバイアスのかかったリストですが、満足いただける結果になっているのではないでしょうか?
男性の恰好いい方は次から次へとリスト・アップできるのだけれど、女性に関して言えば化粧でごまかされることも多いわけで、あと、バレエにありがちな「舞台栄えする人しない人」でも実際の印象は違うものよ。
今まで「顔が大きい」「ちょっとヨーダ」と言っていたKバレエの長田佳代さんに実際に会ったらこれがもう可愛い
私も顔が小さい方だと思うのだけれど、彼女の顔なんか私より全然小さいの。舞台は恐ろしいわ。
なので私的にはワルトラウト・マイヤーなんかは「五輪真弓」なんて言っちゃったけど、良く見たら美しかったのであなたへのVotingは「For」
フレミングは私も何だかんだ言ったけれど、間違えて買ったイワクつきの「マノン」がとても良かったので、彼女の「マノン」を一度観てみたいわ。
アメリカ人が好きそうな美人さんよね。
昔はオペラ歌手は太っているものと思い込んでいたけれど、こうして列挙されてみると本当に美しい方々が多いわ。本間氏もびっくり
天はこうして一人の人に一物も二物もあたえすぎるからこっちには何も回ってこないのよ、、、、
最近は、ガランチャを筆頭に、ラトヴィアも頑張ってます!
(ラトヴィアと言えば、コヴァレヴスカ・・・先日、彼女のスケジュールに、来年のガラが入っているのを見つけました!ちょっとビックリ。)
ゲオルギューはルーマニア出身ですが、社会主義の名残が、彼女のぶっ飛び行動と関連してる・・という考えもあるようですね。
私は、まだ彼女の生声を聴いたことありませんが、ライブビューイングの『ボエーム』は楽しみにしています
上映日の日曜日が、東京で友達の結婚式なので、東京で月曜日に見ることになりそうです。
顰蹙覚悟の発言がこんな素敵に結実するとは・・・
この男女ランキングは保存版にします(笑)
Madokakipさんやご常連の皆さまがいつも話されている歌手の名前と顔が一致してとても嬉しいです。
ヤホ嬢は別として気になったのは、まずメゾのガランチャ。
オクタヴィアン、めちゃカッコイイですな。
やはりバレエ同様、東欧・ロシア好きなのだろうか?
そのロシアのネトレプコ。
近年はだいぶ貫禄がついたようですが、やはり美人ですねぇ。
総合1位の実力を実際に聴いてみたいものです。
私達も娑羅さん同様、4月のライブビューイング『ボエーム』を見る予定です。
頼んます、ゲオルギューさん。
私らこれが全幕オペラデビューですから、お手柔らかに・・・
じつは学生の頃、歌曲としては聴いていたのです。
当時はベルガンサ→バルツァ→バルトリと地中海メゾ(笑)ばかりでした。
途中からオペラには行かずに、なぜか宗教音楽にターンしてしまいました。
転向当時はかなり原理主義者で「ビブラートは敵だ!!」と思っとりました。恥ずかし~
このリストを頼りに少しずつでも聴いていこうと思います。
長くなってすみません。
ビジュアルから入っても、懐の深いオペラ界は受け入れていただけますよね
そうなのよ、女性は突然あかぬけて綺麗になる、ということがあるので、
今ランクインしていない人も、数年後に入ってる、なんてことは全く考えられることよ。
ネトレプコもデビューした頃は、なんだかもっさりしていたのに、今ではあんなに綺麗になっちゃったし。
(まあ、もちろん素地はあったのだけど、髪や化粧がね、、まだ旧ソって感じなのよ。)
そうよ、誰が五輪真弓よ!マイヤーは美人よ。
そして、フレミングを見ると、なんだか『フルハウス』のオルセン姉妹を思い出してしまいます。あの目がくるっとしていて垂れ目のところが似てるのかしら?
ええ、本間氏(*本間公氏。普通に企業で働きながら、オペラに関する本を執筆されていました。歌手のルックスへの手厳しくもおかしいコメントに笑わせていただいたものです。)もあの本を書いた頃にはこんなことになると思っていたかどうか、、。
でも、あの方はルックスも重視されていたから、今のこの変化は喜んでいらっしゃるんじゃないかしら?
コヴァレフスカ、実は入れようかなあ、と思ったのですが、
彼女はルックスの好みよりも、歌の方でひっかかってしまった感じです。
私の独断ですが、歌にもう一歩繊細さがほしいなあ、といつも感じてしまいます。
もう一皮むけてほしい、、という期待もこめて。次回にはぜひ食い込んできてほしいです。
ただ、ゲルプ氏はメディア関連の経歴があるからか、
非常に歌手のルックスには敏感で、どうやら、彼女もゲルプ氏が選んだルックスの良い歌手のグループに入っているようです。
2008年シーズンのブックレットが郵送されてきましたが、彼女の写真の大きさに少し驚いた次第です。
(彼女よりずっとビッグ・ネームな人たちと同じ扱いでした。)
彼女とガランチャの二人についていえば、ラトヴィアは綺麗な中にも親しみやすさがあるのがいいですね。
ゲオルギューの行動に社会主義の影響を見る論があるとはおもしろいです。
ってことは、ネトレプコも将来あんな風になってしまうのか、、、。おそろしーっ!!!
このブログに顰蹙という観念はありませんよ(笑)。
もう私からして、ファンの方に殴られそうな暴言を吐きまくっていますから、、(例えば男性編のクーラとか、、)。
そうですか!!『ラ・ボエーム』のライブビューイングで、オペラの底なし沼への第一歩を踏み出されることになるようお祈りしています!!
そのためにも、ぶっとび歌手(行動の方ですが)のゲオルギューには頑張ってほしいですね。
いろいろ書いていますが、しかし、このリストに載っている人は、どの方も高いレベルの歌が歌える人たちです。
私が言っているつべこべは、その極めて高いレベルの、ほんの少しの差のことについてですし、
『ラ・ボエーム』は作品そのものが素晴らしいので、
きっとご満足いただけることと思います。
相手役のヴァルガスは、決して男性編に名前が挙がってくることのないルックスをしてますが(おそらく、ライブビューイングが始まった途端、”ほんとだ、、”と思われることでしょう。)
非常に安定した歌を聴かせる歌手ですので、二人して泣かせてくれることでしょう。
奥様にハンカチをご持参されるようおすすめください。
ベルガンサ、バルツァ、バルトリ、、いずれも素晴らしい歌手たちですね。
私は残念ながら、バルトリを一度も生で聴いたことがないのです。
噂では彼女はあまり飛行機での旅行が好きでないのと、
あと、メトはサイズが大きすぎて自分の声が生きない、と感じているそうで、全く来てくれません。
しかし、とうとうカーネギー・ホールで2008年シーズンにリサイタルを行う予定で、そこで初めて聴くことができそうです。今からとっても楽しみです。
宗教音楽も素晴らしいですよね。オペラほどにはたくさん聞いていないですが、
西洋音楽のエッセンスがそこにあるように感じます。
>ビジュアルから入っても、懐の深いオペラ界は受け入れていただけますよね
もちろんです!!そうやって深みにはまっていったオペラヘッドはたくさんいると思いますよ!!
お待ち申しております
で、ゲオルギューってソ連崩壊以前の80年代にキャリアを始めた人ですか?ならば勘違いしてても不思議じゃないかも。ましてルーマニアなんてソ連嫌いのポーランド人からも「ソ連の方がマシ!」って言われちゃうトンデモ国だったし。
どう酷かったかと言うと①トヨタカップで出場したルーマニアのクラブチームは軍用機で来日、宿泊先は東京のルーマニア大使館(大会側から航空券支給&都内のホテル代も無料のはずだが、それらは現金化し国庫に入った模様)②謝金返済の為の飢餓輸出。国内の外貨ショップにすらろくに物がなかったetc
その他にも酷い話が沢山@ルーマニア。海外旅行先でひもじい思いしたのは後にも先にもルーマニアだけ。もっともそのルーマニアもアルバニアよりはマシだったらしいが。
Wikipedia(英版)のデータでは、ゲオルギューが音楽学校を卒業したのが、1990年。
奇しくも、チャウシェスク政権が崩壊した年とほとんど時を同じにしているようです。
そして、そのおかげで国際的なキャリアを踏めることになった、とありますが、
音楽学校に居たのは80年代ですから、メンタリティ的な面ではその頃のまま、ということは十分ありえますね。
そんなメンタリティの人が、政権の崩壊により、自由を与えられ、、、。
おお、怖い!!
しかし、ルーマニアがそこまでとは知りませんでした。
そして、アルバニアはそれ以上?!
ヤホ嬢、苦労してるんですね。。。
早速彼女のことを検索したら、Madokakipさんのブログのこの記事が、1ページ目に出てきました。
取り上げてくださっていたんですね。
先シーズンのロメ・ジュリでも印象的でしたが、こうやってラジオでじっくりと聴くと、更に彼女の魅力がわかります。
彼女、1982年生まれなんですね!
まだ20代半ばとは驚きです・・・。
昨年はカーネギーデビューもしてるとか。
プログラムにラフマニノフの歌曲があって嬉しかったです♪
ホーンがメゾだったからか、ガラの出演者はメゾがほとんどで、ソプラノはマッティラだけだったでしょうか。
メゾってオペラでは地味な存在ですが(例外もあるけど)、私はメゾの声が好きかも~
ところで、Leonardはレナードなんですか?
日本のライブビューイングでは、レオナールという表記だったんですよ
>早速彼女のことを検索したら、Madokakipさんのブログのこの記事が、1ページ目に
娑羅さんを執拗に追いかけるmy ブログ、
我ながら恐ろしいー(笑)。
あの、ロメ・ジュリのときは、
彼女は見た目も素敵なので、そっちに注意を奪われた感じがあるんですが、
歌もとても丁寧で好感が持てます。
高音も綺麗なんですよね、とても。
どちらかというと繊細なレパートリーの方が
持ち味が出るのではないかな、という気がします。
そうなんですよ、彼女はつい数年前、
ジュリアード音楽院を卒業したばかりなんですね。
若いです!
このマリリン・ホーン・ガラ、出演者が豪華だったんですね。
ホロストフスキーに、グラハム、ディドナート、ザジック、、。
確かに豪華なメゾ陣ですね!!
Leonardはフランス語読みだとレオナールで、
彼女は名前もイザベルと、おフランスしているので、
フランス系であることは間違いなさそうですが、
彼女自身は出身はアメリカで、
英語読みにすると、レナードなんですね。
シリウスでも、マーガレットがレナードと発音していたので、
こちらのブログではレナードという表記にしています。