バレエ&音楽日記

舞台は一期一会。素敵な舞台にまた出会えますように…。

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大阪フィル:大植英次スペシャルコンサート Mar.31, 2012

2012-04-01 21:01:13 | コンサート


終わってしまいました。

大植さんが大フィルを指揮するのを初めて聴いた時の演奏会は、ブラームスの
ドッペルコンチェルトとチャイコフスキーの交響曲第5番だった。
ブラームスのソリストは、ヴァイオリンが長原幸太さん、チェロが秋津智承さん。
コンサートマスターは梅沢和人さんだった。

モーツァルトやバッハを好んで聴いてきた私。マーラーやブルックナーは、
正直言って、取っつき難いと敬遠さえしてきた気がする。

そんな中で、マーラーを得意とする大植さんに出会ったことでその「食わず嫌い」が
払拭されたのがこの9年だったのかなぁ、と。もちろん、自分自身が年齢を重ね、
ブルックナーやマーラーの音楽を少しだけ理解できる歳になったこともあるのだろうけど。

ずーっと通い続けたわけではない。バレエやオペラに傾倒し、コンサートホールから
足が遠のいた時期もあった。そんな私を再びザ・シンフォニーホールに引き寄せたのは
他でもない、大植英次その人だった。

昨年の3月におこった東日本大震災。そして、原発事故。
外国人の演奏家や団体が来日を次々とキャンセルする中、日本の、大阪の
オーケストラをしっかり支えなきゃ、という気にさせられた。

さて、ブルックナーの交響曲第8番。
「大フィル」といえば、「朝比奈隆のブルックナー」。
私は、ブルックナーをこれまで聴いたことがなかった。演奏会でも。
CDさえも、一枚も持っていなかった。
ただ、大植さんの集大成を聴き届けよう・・・その思いだけで、まっさらな思いで
ザ・シンフォニーホールに向かった。
あぁ、なんてこと。艶やかで、鮮やかで、かつ優しい弦の響きの中で
くっきりとその存在を主張する管楽器。
私の大好きな大フィルの、大植英次の音楽がそこにあった。
特に、第3楽章での弦の響きの美しいこと!




ホールに入ると、たくさんのお花が飾られていた。
この日は大植さんの音楽監督としての最後の演奏会であると同時に、
これまで大フィルを率いてきた二人のヴァイオリニストもこの日を最後に
退団が発表されていた。
コンサートマスターの長原幸太さん、
セカンドヴァイオリンの首席、佐久間聡一さん。

この日は対抗配置。この二名が指揮台を挟んで、最前列で向かい合う形。
大植さんの指揮が熱を帯びてくるのと同時に、この両者が腰を浮かしながら
ブルックナーの音楽に対峙する。

これからは、食わず嫌いもなくブルックナーを聴くことだろう。
そして、そのたびに、この日の演奏を思い出すことだろう。
指揮台の上で躍動する大植さんの背中と、必死の形相で向かい合う
若き二名のヴァイオリニストの姿を。

サヨナラなんて、言わない。

この日が集大成であり、この日から新しい大フィルのスタートだと、
信じているから。

2012年3月31日(土)15時
ザ・シンフォニーホール
大植英次スペシャルコンサート
大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮 大植英次
コンサートマスター 長原幸太
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2011年まとめ

2011-12-27 19:43:49 | 年間まとめ
とりあえず、手元に残ったチケットの半券から振り返ります。
夏までのものはブログ記事がありますが・・・。

1月29日(土)ベルリン国立バレエ『チャイコフスキー』(兵庫芸文・大)
2月17日(木)新国オペラ『椿姫』
2月20日(日)OEK定期(石川県立音楽堂)
3月20日(日)K-BALLET『真夏の夜の夢』他(神戸)
4月7日(木)大フィル・震災チャリティ
4月14日(木)大フィル定期・大植
4月24日(日)京響・大阪特別公演
4月29日(金)二期会『フィガロの結婚』(上野)
5月1日(日)二期会『フィガロの結婚』(上野)
5月20日(金)大フィル定期・リープライヒ
5月29日(日)BRB『真夏の夜の夢』『ダフニスとクロエ』(上野)
6月17日(金)大フィル定期・ウルバンスキ
6月26日(日)新国バレエ『ロメオとジュリエット』
7月14日(木)大フィル定期・大植
7月24日(日)佐渡オペラ『こうもり』(兵庫芸文・大)
7月30日(土)ABT『ドン・キホーテ』(兵庫芸文・大)
9月6日(火)大阪クラシック・第35公演
10月6日(木)大フィル定期・エリシュカ
10月22日(土)金子三勇士・ピアノリサイタル
11月10日(木)大フィル定期・大植
11月11日(金)チューリッヒ・トーンハレ管&ヨーヨー・マ

というわけで、合計21公演。
バレエ5
オペラ4
オケ演奏会11
リサイタル1
ということになりました。
一番多く足を運んだ会場はザ・シンフォニーホールで11回。
その他、上野の文化会館に3回、新国に2回、など。

心に残った公演をいくつか挙げると、ベルリンの『チャイコフスキー』での
マラーホフ、KとBRBでの『真夏』で哲也パックと荒井さん、都さんのタイターニア。
ABT『ドン・キ』のホセ。
オペラでは『フィガロ』での嘉目さんスザンナと与那城さん伯爵、
『こうもり』でのコヴァルスキー、佐々木さん、小森さん。

オケの演奏会では、大フィルに再び通い始めました。
チャリティコンサートでの「アダージェット」、大植さん指揮の回で特に
印象に残っているのは「ばらの騎士」、バーンスタイン、シベリウス。
それにアンデルシェフスキのピアノとウルバンスキの火の鳥!

それらを締めくくったのがチューリッヒのマラ5とショスタコのチェロ協奏曲。
ジンマンの指揮は凄かったし、ヨーヨー・マがあそこまで激しく、熱く
演奏するのを初めて見た気もした。

結局、年末の風物詩である『くるみ』も「第九」もなし。
それでよかった、と思う。



震災があって、原発事故があって、外国人の演奏家やダンサーが来日を
拒否するというような悲しいことが続いています。
こんな時だからこそ、と日本のために駆けつけてくれたギエムやルグリ、
マエストロ・ズービン・メータの想いを考えると、私は見られませんでしたが、
胸が熱くなります。また、震災当時に日本にいて、その後、来日キャンセルが
続く中にあってカンパニーを率いて来日してくれたビントリー監督とBRB。

怖い、という心境は理解できるのです。どんな影響があるのか、未知数だから。
だから、行きたくないという気持ちも仕方ないとは思います。
それでもなお、日本のために、と来てくれる人達がいるということに、
感謝したいのです。

さて、来年はどんな演奏、どんな舞台に出会えるでしょうか。

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いつの間にか、年の瀬

2011-12-27 19:37:36 | ひとりごと
ご無沙汰しております。
半年ほど放置していたというのに、定期的に見に来てくださっている
方々がおられるようで・・・ほんと、申し訳ないです。

ネタがなかったというわけでもなく、あれこれと鑑賞に出向いてはいたのです。
が、ゆっくりとPCに向かうという時間がとれなくて。

やっと落ち着けたと思えば、いつの間にかもう年の瀬・・・早いものですね。

とりあえず、年明けのチケットも6枚ほど手元に・・・恐ろしや。
しかも、そのうちの2枚は東京です。あは、あはははは。

来年は、もう少し放置期間を短くしたいものであります。

それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ。
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ABT: Don Quixote, July 30, 2011 追記あり

2011-08-04 02:45:56 | 海外バレエ
三名のお友達と一緒に、ホセに花束とカードを贈りました。開演前に
係の方にお預けしたのですが、なんと、カーテンコールの時に
ステージで、ホセに手渡されました。カーテンコールの時にずっと、
その花束を抱えてくれていたホセの姿に、涙が止まりませんでした。

前週に、コヴァルスキーありがとうって看板が終演後に降りてきたので
期待してしまいましたが、特に演出はなく。
共演のパロマ・ヘレーラからレイが贈られたくらいかしら。
偉大なプリンシパルの、ABTダンサーとして最後の舞台なのに、少し不満が
残りました。
ただ、自分が贈った花束をずっと持っていてくれて、帰りのバスにも
持ち込んでくれていたのを見て、舞台を降りても素敵な方だと思ったのでした。

舞台の感想は、また後で。

・・・・・・

日本、しかも東京ではなく西宮をABTダンサーとしてのラスト・パフォーマンスの
場所として選択したホセ。
当日、メンバー表を確認するまで・・・そして、舞台上に現れるまで
実はドキドキ。
なぜか?前回のABT来日公演の時、大阪での「海賊」公演。
当初、アリ役にはアンヘルが発表されました。ご存じの通り、アンヘルは
怪我で降板。その代役としてホセの名前がコールされていました。でも・・・
当日、フタを開けてみたら舞台上にはエルマン(コルネホ)がいた、と。
なので、ホセが舞台に登場した瞬間、既に胸が熱くなった。
本当に来てくれた!と。

カンパニーとしても、偉大なプリンシパル・ダンサーの花道とすべく
ベストなメンバーを揃えて来たし、何より気合いの入り方が
違ったように思った。

流れの中でスムーズにサポートをこなし、リフトも万全。
いわゆる片手リフトで少し歩いてしまったのはご愛敬?
この人に任せておけば間違いはない、パロマも満面の笑顔で
リフトされていたように見えた。

ワイルドで、大人の男性としてのセクシーさがあって、かつ下品にならない
ノーブルさを持ち合わせている希有な存在。
ドン・キのバジルは彼の持ち味を存分に発揮できる役だと思うし、
この役でフェアウェルを、となったのも納得。
一幕、挨拶代わりの高速ピルエットは、八回転くらい余裕で回っていた。
二幕、ジプシーたちと踊る場面。周囲にいる他の誰よりも回転は
シャープだし、ジャンプした時の足のライン、つま先は美しかった。
酒場の場面、狂言自殺の場面では考え抜かれた仕草できっちりと
笑いを取っていたし、その演技も取ってつけたようなのではなく、
あくまで自然。
三幕、アダージョの時点ですでにホセの瞳には光るものが見えた。
プティパ振付のヴァリエーション。高速ピルエットから減速して
音楽にきっちり合わせてポーズ。

なんと、花売り娘のヴァリエーション・・・どちらだったか?
床の汗に滑って豪快に尻もちをつくというアクシデント。一瞬
ヒヤッとしたものの、すぐさま立ちあがって一安心。
パロマはかっこよくグラン・フェッテを決めてくれた。
そしてコーダ。もう、ここまで来たらホセも涙、観ているこちらも
涙、涙、涙・・・。
最後まで、かっこいいホセ。ありがとう。

エスパーダはコリー君。もう少し垢ぬけたら、と思わなくはないけど、
上背はあるしテクニックも確実。
この舞台の上で、目に見えないバトンが受け渡されたように思えた。
次にABTが来日する時には、彼が主役を踊るのを観られるといいな。


原振付 マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー
振付改訂 ケヴィン・マッケンジー、スーザン・ジョーンズ
音楽 ルートヴィヒ・ミンクス
編曲 ジャック・エヴァリー
原作 ミゲル・デ・セルバンデス
セット・衣装 サント・ロクァスト
照明 ナターシャ・カッツ

ドン・キホーテ ヴィクター・バービー
サンチョ・パンサ フリオ・ブラガド=ヤング
キトリ パロマ・ヘレーラ Paloma Herrera
バジル ホセ・マニュエル・カレーニョ Jose Manuel Carreno
ガマーシュ クレイグ・サルステイン
ロレンツォ アイザック・スタッパス
メルセデス ヴェロニカ・パールト Veronika Part
エスパーダ コリー・スターンズ Cory Stearns
花売り娘 メラニー・ハムリック、ヒー・セオ
ジプシーのカップル ミスティ・コープランド、アロン・スコット
森の精の女王 ヴェロニカ・パールト
キューピッド サラ・レイン


2011年7月30日(土)17:30開演
アメリカン・バレエ・シアター日本公演
ドン・キホーテ Don Quixote
デイヴィッド・ラマーシュ指揮
ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団

以下、ダメだし。興味ない方はここでストップしてくださいね。























































あー。えーと。
舞台の上で起こる出来事には感動の涙を流したのですが、
オケピットはかなり悲惨。
特に金管!!!
今、ちょうど夏の吹奏楽コンクールの真っ最中ですが、ホルンや
トランペットは全国で金賞を取るレベルの高校生の方が上手いのでは。
猛省&猛練習されたい。
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Hyogo-PAC, Die Fledermaus~こうもり, July 24, 2011

2011-07-30 01:08:00 | その他オペラ・オペレッタ
あわわ・・・一週間が経過してしまいました。
そして、もう次の鑑賞が~!
とりあえず、キャスト記録と印象をば。後ほど追記します。

指揮:佐渡裕
演出:広渡勲
装置:サイモン・ホルズワース
衣装:スティーヴ・アルメリーギ
照明:沢田祐二
振付:川西清彦

ロザリンデ:佐々木典子
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン:小森輝彦
アデーレ:小林沙羅
オルロフスキー公爵:ヨッヘン・コヴァルスキー
アルフレード:小貫岩夫
ファルケ博士:大山大輔
フランク:片桐直樹
ブリント博士:志村文彦
イーダ:剣幸
フロッシュ:桂ざこば

まずは、この公演を最後にオルロフスキー役を封印するという
コヴァルスキー。カウンターテノールという特殊な声域ゆえ、
キャリアを伸ばすのは厳しいのか。声量は辛いものがあって、彼が歌う
時にはオケもボリュームを絞っていたように思う。
だが、舞台上の存在感は圧倒的なものがあり、片言の日本語での小芝居も
こなす芸達者ぶりにも魅了された。
最後のオルロフスキーの場に立ち会えたことを嬉しく思う。

そして、逆に、この兵庫での公演が役デビューだったという小森さん。
役を物にしているとまではいかなかったけど、なかなか憎めない
いい奴なアイゼンシュタインだった。今回は日本語だったけど、
ドイツで活躍されている方。次はドイツ語で聴きたいものだ。
セリフの声もよく通るし、いいバリトンさん。

同じく、ドイツ語圏で活躍するプリマ、佐々木さん。彼女の存在感、
そして芝居勘は素晴らしいものがある。そして声も柔らかみがあって
よかった。

もう一人のソプラノ、小林さん。彼女は今年の二月に金沢でラモーの小品と
フォーレのレクイエムを聴いている。ラモーを歌った時の
コケティッシュなイメージがより鮮明に出たのでは。お転婆娘らしく、
キュートなアデーレだった。
高音と低音とで声のトーンが変わるのは評価が分かれるかもしれないが。
余談。楽屋口で、金沢で聴きましたと伝えたところ、私の顔を覚えていて
くださいました。びっくり。嬉しかったです。

とりあえず、ここまで。
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出没予定

2011-07-22 04:01:33 | ひとりごと
手配済みのチケットは以下の通り。なお、その公演が終わって
ブログ記事を上げた時点で削除・入れ替えていきます。
(7/30時点)

9月6日(火)大阪クラシック・大フィル(大植)
10月6日(木)大フィル定期(エリシュカ)
10月22日(土)金子三勇士・ピアノリサイタル
11月10日(木)大フィル定期(大植)
11月11日(金)チューリッヒ・トーンハレ管(ジンマン&ヨーヨー・マ)

1月27日(金)大フィル定期(ボッセ)
2月17日(金)大フィル定期(大植)
3月9日(金)大フィル定期(大山)

・・・ざっとこんなものでしょうか。
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「大阪クラシック」今年も開催!

2011-07-21 00:14:03 | 情報
今や、初秋の風物詩ともなった「大阪クラシック」が、今年も開催されるとのことで
詳細が発表されました。
期間は9月4日から10日までの一週間。
ここ最近は参戦できていなかったのですが、今年はなんとしても
5つくらいは聴きたいな、と。

私なりの注目を各日挙げてみると・・・
4日:第12公演
「コントラバス一本勝負!」どんなんだろー。

5日:第16公演
ホルンとヴァイオリンのためのトリオ、ですって。
長原くんと藤原さんに、藤井快哉さんのピアノ。月曜日のお昼ってのが
辛いところだけど・・・。

6日:第35公演
ザ・シンフォニーホールにて、タコ5ですがな。
他にも尾高尚忠さんのフルート協奏曲を野津さんのソロで。
うーん、これは聴きたい。

7日:第42公演
ロッシーニの、弦楽のためのソナタ。
ヴァイオリン二本にチェロとコントラバス。気になる。

8日:第51公演
タルティーニの、「悪魔のトリル」佐久間さん。
第59公演
大植さんの特別企画、ですって。
「名曲の隠された事実」と題して、モーツァルトとベートーヴェンの
レクチャーコンサートかしら。ザ・シンフォニーホールにて。

9日:第64公演
長原くんのヴァイオリン・リサイタルかしら。
ワックスマンのカルメン幻想曲、マスネ、タイスの瞑想曲、など。

10日:第77公演
芥川也寸志のトリプティーク、他
第83公演
大植さん指揮の「俗謡」!!

といった辺りでしょうか。「俗謡」はなんとしても聴きたいところ
だけど、この日は学会でございます~。ラーラララ。
会場が大阪だから時間には間に合うだろうけれど、整理券に並ぶ
時間などございませぬ。

てことで、まずはザ・シンフォニーホールでのタコ5を死守すべく
チケット取りに励みたいと思います。
はー、楽しみ。


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大阪フィル・第450回定期演奏会(大植英次) July 14, 2011

2011-07-17 17:21:23 | コンサート
さて、暑い毎日をさらにあっつーく気合いを入れるべく、愛する
大フィルの定期へ。

プログラムは盛りだくさんで、

オットー・クレンペラー:メリー・ワルツ<日本初演>
ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 作品56
(ソリスト:デニス・プロシャイエフ(P)長原幸太(Vn)趙静(Vc))

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(デニス・プロシャイエフ(P))
R.シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」組曲

我らが頼れるコンマス、長原くんは今回はソリスト参加。
代わってオケをリードするのは客演の田野倉さん。広響のコンマスさんだ
そうで、特に最後の「ばら」では全身全霊の弾きっぷり。
惚れました・笑

最初はクレンペラーの「メリー・ワルツ」からスタート。
「あの」クレンペラーが本当にこんな作品を作ったんだろうか?って
くらいに可愛らしく、ウィットに富んだ素敵な作品。
終演後に大植さんにお尋ねしたところ、ミネソタ時代にクレンペラーの
ご子息から直々に「エイジ、これをやってくれ」って頼まれたのが
きっかけだとか。スコアに手を入れるなど、大植さんにとって愛着のある
とても大切な曲なのでしょうね。
そして、大フィルも大植さんと一緒に踊るかのようにワルツを奏でて
いました。田野倉さんも椅子から立ち上がらんばかりの熱演。

ピアノが運び込まれ、ソリストが入場・・・の前に、舞台袖から
大きな笑い声。楽しそう~な雰囲気で和やかに曲が始まりました。
ヴァイオリンの長原くんとチェロの趙静さんは音楽仲間なのだとか。
時折見せるアイコンタクトと笑顔がほほえましくもあり。
ただ、これはベートーヴェン。仲間うちの楽しい音楽というより、
丁々発止の演奏を期待していた身としてはちょっと肩すかしを
くらった感が・・・。
長原幸太というヴァイオリニストは演奏家として素晴らしいし、
技術も文句はない。優れたコンマスでもある。けれど、ソリストとして
例えば先月の定期でシマノフスキの協奏曲を弾いた諏訪内さんなどと
比べてどうか?となると、ちょっと違う気も。
音量を出すことを気にしすぎたか?ともすれば乱暴にも聞えかねなかったのは
ちと残念。
私の結論。コンマスはコンマス。

そして趙静さん。この人の演奏に接するのは初めてで、評判もあって
期待していた。けど・・・ちょっと弱いか?
音は伸びやかだし、柔らかさもあって魅力あるチェリストであることは
伝わってきた。けれど、ガンガン鳴らす長原くんやピアノの影に
埋もれてしまった感もあって。
でもいいチェリストさん。シューマンの協奏曲とか聴きたいと思った。

オケはよく歌ってたし、文句なし。

休憩を挟んで、ラヴェル。さて、こちらはどうか?
こういう曲をやらせると、大植さんはノリノリ。バックのオケは本当に
踊りだすかのようで、後に控える「ばら」に期待感が高まる。
TpやHrもよく鳴っていたし、時にジャズ、時に「ダフニスとクロエ」
なんかを思い出させるオケ・パートは堪能した。
ピアノも、ベートーヴェンよりはラヴェルのほうが合っているようで
楽しく弾いていたのでは。

そして、最後に控えた「ばらの騎士」組曲。
大植さんが自ら「十八番」とおっしゃる曲。客席に一礼して、オケに
向き直るや否や、すぐにタクトが振りおろされた。
その瞬間から、ザ・大植ワールド。自分の耳に飛び込んでくる音の
洪水に身をゆだねることの、なんという快感。
身体全体を大きく動かしてオケをリードする大植さんと、手を取り合って
音楽を作り出していく大フィルのメンバー達。
自分の脳内ではオクタヴィアンやオックスが踊っていたけれど・笑
音から、その情景を想像させるところまで世界を作り上げてしまった
彼らのこの9年間に思いを馳せるとともに、この人が間違いなく
大阪の地に注いでくれた愛を感じた一夜だった。
願わくは、大植さんの指揮で「ばらの騎士」「アラベラ」全曲、全幕を
聴きたい、観たい。
心から・・・。
そして、今回はソリストとして参加した長原コンマスに代わって
コンマスを務めた田野倉さん、時折聴かせるソロは本当に美しかった。
大植さんが田野倉さんを指名してガッチリ握手した時、思わずBravoと
叫んだ自分がいた。
長原コンマスがトップにどっかりと座っていない大フィルなんて、なんて
思ってごめんなさい。本当に素晴らしかった。
来てくれてありがとう。



第450回定期演奏会
大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮 大植英次
ピアノ デニス・プロシャイエフ
ヴァイオリン 長原幸太
チェロ 趙静
コンサートマスター 田野倉雅秋

2011年7月14日(木)
ザ・シンフォニーホール
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新国バレエ: ロミオとジュリエット, Jun.26,2011

2011-07-01 23:57:21 | 国内バレエ
観て参りました。
リャーンはやっぱり凄かった。背中で語ってました。
あと、日本人キャストでは輪島ティボルトが頭一つ以上、抜け出てました。

詳細は後ほど・・・気になったところだけ、とりあえず。


さて、公演から一週間近くが経過してしまいました。相変わらず
平日は本業で目一杯なため、なかなかブログの更新までは手が回らず・・・

マクミラン版の「ロミジュリ」といえば、昨年のロイヤル・バレエの
感動が記憶に新しいところ。
東京では吉田都さんの退団公演の演目でもあり、兵庫でも
ロベルタ・マルケスとスティーブン・マックレーの舞台が記憶に新しいところ。

さらに、その前の同じくロイヤル来日公演では大阪でガラ公演が行われましたが、
その中で吉田都さんとエドワード・ワトソンがバルコニーのシーンを
踊り、その感動は今でも深く記憶に刻まれています。

さて、新国立劇場といえば、私にとっては「オペラを観るところ」。
「愛の妙薬」「鹿鳴館」「アラベッラ」「椿姫」と、数はさほど
多くはないものの、大阪から足を運んできました。
ですが、バレエといえば・・・4年前にKバレエの「ドン・キ」を観たっきり。
つまり、劇場専属のバレエ団を私は観たことがなかったのです!

というわけで、この「ロミジュリ」が、私にとっての新国バレエ
初鑑賞となりました。

主役にはロイヤル・バレエからリャーン・ベンジャミンと
BRBからセザール・モラレスがゲスト出演。ベンジャミンを観るのは
実は初めてですが、確か映像では観たことがあったはず(コッペリア?)
モラレスは、つい先日のBRB来日公演でのオベロン役が記憶に新しいところ。
そして期待にたがわず、主役ペアは素晴らしいパフォーマンスを
見せてくれました。

今までに観てきたマクミラン版のジュリエットといえば都さん(バルコニーのみ)と
マルケス。都さんはどちらかというと抑えた演技で、やはり
日本人女性としての資質が浮き彫りになっていたと思います。
マルケスは本当に可愛らしく、ともすれば演技もオーバー気味に
写ることも。リャーンのジュリエットは、そのどちらとも違ったというか。
西洋人らしいというか、解放感のあるノリではあるのですが
決してオーバーにはならない。ほんの少し顔を動かして見せるだけで
ジュリエットの心中が伝わってくるかのよう。
腕のライン、そして何より背中が雄弁に語っていた。

一方のロミオ役はモラレス。彼のオベロンは素晴らしかったので
期待していたダンサーの一人。リャーンはどちらかと少し
大人のジュリエットだったのに対して、お兄さんというより対等な
イメージか?冒頭、悪ガキ三人組がユニゾンで踊る時の
技術の確かさが目を惹いた。

その他、ソリストクラスで目を惹いたのはなんといっても
ティボルトの輪島さん。彼はKにいた、まだ若い頃から大好きな
ダンサー。「二羽の鳩」で都さんのパートナーを務め、
「海賊」ではランケデムが素晴らしかった。その彼が新国に移籍して
しまって残念に思っていたけれど、やはり技術の確かさや演技力、どれを
とっても他のダンサーから頭一つ以上抜きんでていたと思う。

と、ここまでは素晴らしかったのだけれど、他のソリストは・・・
アンサンブルの面でも、演技力の面でも、ちょっと残念な感じ。
ロイヤルの映像を繰り返し観ているせいでそれがデフォルトになっている
ということもあるかもしれないけれど、マクミランを踊りこんでいる
ダンサーと、そうでない人とでは作品そのものの完成度も
違ってきてしまうのだなぁと思わされた。

悪ガキ三人組。モラレスは素晴らしかったが、ベンヴォーリオの菅野さんが
かろうじて及第点。マキューシオは福田さんだったけど、
一人だけ音の取り方がずれてしまっていたりいろいろ残念。
マキューシオの死にっぷりといえば哲也の当たり役だったし、
Kでは橋本さんが鮮烈な印象を残している。それと比べるとやはり
物足りないと言わざるを得ないかな、と。

そしてパリス。厚地さんはBRBから移籍してきたダンサーだけれども、
サポートが致命的。ずっと新国にいるダンサーとは違って
マクミランにも多少は馴染んでいるはずだろうに・・・
ほとんどサポートだけの役といえるだけに、残念、の印象しかない。
ジュリエットはオフバランスなわけだから、サポートが
しっかりしていないと怪我につながってしまうのだから・・・。

あと、マンドリンのソリストらしいのだけれど・・・なぜか、
「ムック」が登場して思わず目が点になってしまったのを
やっぱり書かずにはいられない、よね?


セルゲイ・プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」

振付 ケネス・マクミラン
舞台美術・衣装 ポール・アンドリュース
照明 沢田祐二

ジュリエット リャーン・ベンジャミン
ロミオ セザール・モラレス

マキューシオ 福田圭吾
ティボルト 輪島拓也
ベンヴォーリオ 菅野英男
パリス 厚地康雄

キャピュレット卿 森田健太郎
キャピュレット夫人 湯川麻美子
乳母 遠藤睦子
ロザライン 川村真樹
大公 内藤博
ロレンス神父 石井四郎

大井剛史指揮 東京フィルハーモニー管弦楽団


2011年6月26日(日)14:00開演
新国立劇場バレエ団
「ロミオとジュリエット」
オペラパレス
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新国:キャスト詳細発表(ロミオとジュリエット)

2011-06-18 16:20:18 | 情報
来週土曜日に初日を迎えるバレエ「ロミオとジュリエット」の
キャスト詳細が出ていました。15日付。

パリスやロザラインなど踊る場面は少ないけど、存在感や演技力が物を言う
重要な役どころ。元BRBの厚地さんのパリス、楽しみ。

私は26日(日)に鑑賞予定です。
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