Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

IL BARBIERE DI SIVIGLIA (Tues, Jan 22, 2008)

2008-01-22 | メトロポリタン・オペラ
フローレス王子(*フアン・ディエゴ・フローレス。
今、ベル・カントものを歌ったなら、世界で一番と言ってもよいテノール。
特にロッシーニものについては、他に比べる人がいない。
実力はもちろんのこと、見目および舞台姿がまた麗しく、
テレビ番組でインタビューに答えるその御姿を拝見したときには、
たたずまいまでおっとりしていて、まさに貴公子、でした。)



がアルマヴィーヴァ伯爵を歌った、昨シーズンの新演出作品『セヴィリヤの理髪師』は、
ライブ・インHDにものって、昨シーズンの公演中、最も評判が良かったものの一つでしたが、
その『セヴィリヤ~』が今年も帰ってきました。ただし、キャストはごっそり入れ替え。
アルマヴィーヴァ伯爵に関しては、フローレス以上の歌唱が聴けることはまず難しいので、
あまり期待値をあげすぎないように、一方、ロジーナを歌うメゾ、ガランチャが、
私は今まで生で聴いたことがないのですが、期待の新人メゾということで、
”満を持してメトに登場!”という宣伝文句(意外とこの手の文句に弱い。)と、
プレミアの公演について出たNYタイムズの批評が彼女については大絶賛だったので、
今日は、ロジーナ狙いで行きます。

去年の記事にも書きましたが、私、シャーのこのセヴィリヤの演出がなかなか好きなのです。
簡素なセットでありながら、高級感が溢れていて、安っぽくないのがいいし、
良く見てみると、どんなセットの転換も、決して音楽を邪魔しないように、巧みに計算されているのです。
こういう作品への愛情を感じる演出、いいですね。
ただ、いくつか、ん??と感じさせる箇所があったのは、今年はどんなことになっているでしょうか?

今日は一週間公演がお休みだったせいも関係あるのか、序曲、これはどうしたことか!
オケの、特に冒頭のアンサンブルがばらばら。。ひーっ!

それから、唯一この演出で私が好きでない、オケピットの上に張り巡らされた花道。



これは、前回座席がバルコニーだったこともあって、あれでも、少しコメントを控えたのですが、
今日は、グランド・ティアの第二列目正面という、一般的な基準でいえば、
これ以上望むべくもない良席に座ってみて、改めて思いました。
はっきり言って、セット上の欠陥です。
というか、話がここまで面白くなければ、こんないい席で、ここまで音が捻じ曲げられるセットは許せないくらいです。
私の座っている席からだと、オケの手前(指揮者に近い側)から3/4は、
板張りの花道がピットの上空をさえぎっているために、
トランペット以外の金管とヴァイオリンの音が完全にブロックされてしまい、音が抜けてこない。
なのに、1/4にあたる、トランペットや、弦セクションの一部の音は、やたら、屋根の空いているところから音が響いてくるので、
オケの音のバランスが非常に悪い。
それから、歌手が実際に花道まで出てきて(なのでほとんど平土間一列目の上空で)歌う箇所が結構あるのですが、
ただでさえ客席と距離が近いのでオケに比べて異常に声が立ってしまう上に、
オペラハウスの構造のせいもあるのか、舞台で歌われるときよりも、
音の強弱に異様なコントラストがついて聴こえ、私の席からは耳障りなほどでした。
(CDなんかで、急にボリュームを上げたり、下げたりした時に感じる印象に近い。)
というか、むしろ、バルコニーの時よりも、音響上の欠陥が目立つように感じました。
良席ほど音が悪くなるなんて、そんな馬鹿な、、。
正直、演出上は、花道抜きでもなんとかなると思うので、
あれはぜひ来シーズン以降、外して頂きたい、と新年早々私からのお願いです。

ザパタのアルマヴィーヴァ伯爵は、声そのものは、確かに必要な音は出ているのだけれど、
ややこの役には声がたくましい感じがします。
レジェロ(軽めの声)というよりは、音域によっては
ほとんどリリコ(叙情的な声で、レジェロより重い)のよう。
あと、言うまでもないことですが、言ってしまうと、見た目はフローレス王子の足元にも及びません。
下の写真の左の男性と、先ほどのフローレスの写真を参照。



そのようなハンデの割には、そこを割り切り、若干粗野なアルマヴィーヴァ伯爵という線で、
もてる力は出し切っていたようには思いました。
ただ、フローレスと比べて決定的に違うのは、声の使い方の繊細さ。
特にフレーズの最後で延ばされた音の消えていくまでの軌跡が、
やっぱり王子に比べると、ザパタは荒い。
あのフローレスの、繊細な陶器を思わせる歌声が懐かしいです。

バルトロ役のプラティコは演技上手で、ロジーナが身震いするほど嫌っているのも
むべなるかな、という、いやーな、だけど憎めないおやじぶりでなかなか。



今回楽しかったのは、去年の公演から細かい部分で演技付けが代わっていたり、
いろいろなタッチアップが見られたこと。
今年のバルトロは、チワワを飼っているという設定なようで(冒頭の一番右の写真を参照。)、
このプラティコ、詰め物をしているのか、自腹なのか、
ものすごく恰幅のあるおなかまわりなのですが、その卵を思わせる体型で、
ちょこちょことチワワを歩かせている様子が笑えます。

タッチアップといえば、伯爵がロジーナに向けて歌う
カンツォーネ(”もし私の名前を知りたいと言われるなら Se il mio nome saper voi bramate ”)
では、最初、普通に演奏されるように、ぽろろんと爪弾かれていた伴奏のギターが、
突然繰り返しの部分では激しいフラメンコ調に変わり、
ロジーナが”オエ!”とあいの手を入れるという新ネタも。

一方、去年の公演で、私が意味不明と感じたレズビアンのシーンはカットになっていました。
よろしい。
(レズビアンがいけないのではなく、ストーリーとの関連性がわからないのがいけない。)

フィガロ役のヴァサロは、昨シーズン、『清教徒』でリッカルドを歌ったバリトン。



アンサンブルはなかなか上手だし、どこか垢抜けないおやじっぽい感じが、
去年この役を演じたマッテイよりは、私にとってはらしく思われ、好感がもてたのですが、
ただ、この役は、それだけではやや辛いかな、というのも正直なところ。
そういう意味では、私の好みではなくても、自分らしい役作りをしていた、という観点で、
マッテイの方に軍配があがるかもしれません。
ヴァサロの歌唱には良いところもたくさんあったので、さらに役が練れたときにもう一度見てみたい気がします。

しかし、全男性キャスト中、私が最も楽しませてもらったのは、
バジリオ役のローズが歌った”中傷はそよ風のように La calunnia e un venticello ”。
私は今回この方、全くノー・マークだったのですが、イギリス出身のバスだそうで、
出すぎないがタイミング絶妙なコミカルな演技といい、
折り目正しく丁寧な歌唱といい、大変好感を持ちました。
私のななめ前に座っていた、オペラヘッドと思われるおじいさんも、
ずーっとつまらなさそうにしていたのに、この曲が終わると、”うぬっ”と言って拍手。
本人にしてみれば、そんなこと言われても、という感じでしょうが、
名前が地味で損しているような気もします。

さて、”中傷は~”と順序が前後してしまいましたが、
ガランチャの”今の歌声は Una voce poco fa ”。
このガランチャはラトヴィア出身のメゾで、
あと数シーズン、安定した歌を聴かせてくれたら、
ソプラノのネトレプコに対する、メゾのアイドルになりそうな予感がします。
顔もかわいらしければ、



背も高くて舞台栄えがするために(というか、男子陣よりも大柄に見えるくらい)、



ビジュアルの要素の重要性が日に日に増しているオペラ界では
(まあ、個人的にはそんなトレンドに一過言あるのですが、今回はわきにおいておきます。)
これから需要が増える可能性大の、注目のメゾです。

しかし。彼女の歌を聴いて思ったのは、彼女の財産はそのルックスではなく、声です。
この方の声、とっても頭の良さそうな声なのです。
実際の彼女が頭がいいかなんて知るわけもありませんし、興味もないのですが、
声から受ける印象が非常に知的。
ちょっと長らく(少なくとも表舞台には)いなかったタイプの声質かもしれません。
どういうのが頭のいい声なんですか?と聴かれると困るのですが、
かなり乱暴ですが、私にとっては、例えば、マリア・カラスのような声は知的であり、
アンナ・モッフォ(ごめんなさい。)のような声がその逆、痴的である、と言っておきましょう。
ただし、何も知的であることが優れているわけではなく、痴的な声にもそれはそれで
大いに魅力があることは付け加えておかなければなりません。



そう、ガランチャのロジーナには、時々、すっとカラスの面影がよぎる時があるような気がしました。
もちろん、トータルでは全然またカラスの歌とも違うのですが、その知的であるという一面においては、
似た瞬間があったということです。

そういえば、”今の歌声は”の、Ma se mi toccano の ma の処理がいわゆるカラス風の”んーまっ!”
ではなく、前に何もつけず、むしろ、後ろのse mi toccanoとくっつけて、
あっさりと軽く歌っていましたが、
んーまっ!派の歌手がわりと多い中で、こう来たのは、声の雰囲気がカラスと似ているだけに
面白いと思いました。


プレイビルを見ると、ロジーナ以外では、他の劇場で、モーツァルトの作品をいろいろ歌っているのですが、
その他に『ノルマ』のアダルジーザも歌っているようで、これはぜひ聴いてみたい、と思わされます。
というのは、今回のロジーナ役を聴いて、確かに技術もしっかりしているし、
申し分ないのですが、彼女の声には本来、もっと情熱的な役の方がいいのではないかな、と
思わされたからなのです。
声のサイズの問題で無理があるかもしれませんが、声のカラーだけで言うなら、
アムネリスなんかがぴったり来そうな。
で、そうすると、ベル・カント作品の中では超ドラマティックなカテゴリーに入る『ノルマ』のアダルジーザは、
非常に興味深い組み合わせなのではないかな、と思います。

今日は、初日の彼女の歌への絶賛ぶりに比すと、少し不調だったのかな、と思わせる部分があり、
特に第一幕では、ことごとく高音が下がり気味になっていて、
この”今の歌声は”も、例外に漏れなかったうえ、少し装飾音でも苦労をしていたような様子が見えたのですが、
第二幕では調子を取り戻して、巧みな装飾音の処理が聴けたうえ、
しかも、音がぴったりはまり出してからの彼女の歌唱は本当に文句のつけようがないほど。



一つ、私が心配するのは、彼女がルックスの良さゆえに本来向いていない演技や歌唱をこの先強要されたり、
また自分で課してしまったりしないか、ということ。
というか、すでに、この『セヴィリヤ~』でも、あまりにおきゃんな役作りが、
彼女の本来の美質を損ないそうになるところまで行ってしまっていたのが、
私は非常に残念に感じました。
そんなやりすぎなお芝居も器用にこなしてしまうところがまた仇になっているのですが、
彼女は、声と歌で十分他のメゾよりぬきんでているので、そんな小細工必要なし!



また、その彼女が芸達者だと思わせる一つの理由に、彼女の言葉に対するセンスがあると思います。
実は、体の動きとか、表情といったことよりも、彼女が上手いのは、
同じ言葉を、母音の区切り方とかイントネーションのつけ方を変化させることで、
全く違うニュアンスに聞こえさせる技術で、
観客から笑いを引き出した場面は、しばしば彼女のこの技術に負っていることが多いのに気づきます。
(もう一人、キャストの中でこの技術が巧みだったのは、バルトロ役のプラティコ。)

今までソプラノが歌うロジーナを聴くことが多い星のめぐりだったのですが、
今回、メゾでこのような歌を聴けて大満足でした。
(しかし、そう考えると、ソプラノであったカラスの歌が、
メゾである彼女の歌にうつりこんでいる、というのは、
いかにカラスが芸域の広い人であったか、と再確認させられます。)

全体として、少し演技付け、もしくは各キャストによる演技の解釈が大げさすぎるところがあって、
興をそがれるところもありました。
例えば、昨シーズン、バルトロの家来でゆるい演技を披露して爆笑をさらっていたべスラー氏(歌は歌わない。役者さん。)の演技が、
今年はものすごく濃くなっているのはどうしたことか?違う役者さんかと思いました。
やりすぎはいけません、何事も。



大団円の結末の後、全キャストが登場し、観客にお辞儀。
その中にはバルトロの飼い犬のチワワと共に、頭の方で登場したロバの姿も。
大きくなったぬいぐるみみたいでかわいいなーと、じっと凝視していると、
観客の拍手を受けながら、隣に立っていた女性に頭を摺り寄せて甘えていました。
かわいすぎます。

Jose Manuel Zapata (Count Almaviva)
Elina Garanca (Rosina)
Franco Vassallo (Figaro)
Bruno Pratico (Dr. Bartolo)
Peter Rose (Don Basilio)
Jennifer Check (Berta)
John Michael Moore (Fiorello)
Conductor: Frederic Chaslin
Production: Bartlett Sher
Grand Tier B Odd
OFF
***ロッシーニ セビリヤの理髪師 Rossini Il Barbiere di Siviglia***

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
歌手は歌で勝負!とは言っても・・ (娑羅)
2008-01-24 22:36:37
私も、METのDatabaseで、今シーズンのセビリア~の写真を見て、
「同じ衣装を着ても、こうも違うものか・・
と思っていたところでした。
マッティもフローレスも、やっぱりカッコ良かったのですね。
それでいて、歌も上手いんだから、神様は不公平です・・・。

ガランチャは、今話題の人ですね。
去年、新国立劇場の「フィガロの結婚」で伯爵夫人を演じたマイヤ・コヴァレヴスカも、ラトヴィア出身でしたが、この方も大変な美女でございました。

”んーまっ!”
よくわかります(笑)

私も、レズビアンの意味がよくわからなかった一人です。
今回はありませんでしたか~。
やっぱり、意味のないもの、観客が頭を悩ませるものはないほうがいいです。
歌に集中できますし。
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観客には目がついてますから。。 (Madokakip)
2008-01-25 11:12:44
娑羅さん、

そうです(笑)、
同じ衣装の写真を載せようかと思ったのですが、
あまりにザパタが無残な負け方を喫してしまうので、
フローレス王子は私服にしておきました。
これで、見る人によっては、”まあ、服が違うからね”と思うかも、と。。
(そんなわけない、、、)

いい歌手が同じ国から続けて出ることがたまにありますが、
ラトヴィア、頑張ってますね。しかも美人の国なのか?
日本も頑張ってほしいです。

同じ昨シーズンデビュー組の演出でも、
『蝶々夫人』なんかは全く変わっていないのに、
この『セビリヤ~』は、だいぶ細かいところに修正や変化が入っていて、
なんだか関わっている人のこだわりを感じます。
生きてる舞台という感じでいいですね。


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じゃー (yol)
2008-01-26 10:42:24
フローレスを見てしまったら、彼も私の帳面に加わるのかしらね?
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もう加わってます。 (Madokakip)
2008-01-26 12:50:54
 yol嬢、

あらいやだ。忘れちゃった、もう?
一緒にメトのギフト・ショップに行ったとき、
私が壁にかかっているフローレス王子のサイン入り写真を見せて、
”これがフローレス王子よ”って言ったら、
あなた、目を星にして、”あら、かっこいい、、、”としばらく写真に釘付けになっていたじゃないの。
あの段階で帳面に加わったと思ってたわ。
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あぁ、、、そうだったわ。 (yol)
2008-01-27 09:18:53
でも生で見るまでは帳面には加わらなくってよ。
ホロ、、、、、(うーんまだ覚えられないの)もまだ生で見ていないから帳面には入っていないのよ。
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DVDは? (Madokakip)
2008-01-27 12:36:34
yol嬢、

なるほどね。
ホロストフスキーは、さっき、去年のライブ・インHDから商品化された
『エフゲニー・オネーギン』のDVDを観ていたのだけれど、
本当に素晴らしくて、
(私はね、自分が行った公演でゲルギエフにキャンセルをかまされたのよ。
おかげさまでここまでの公演じゃなかったわ。今でも悲しみが癒えません。)
あなたが見たら、ホロストフスキーの帳面行きは間違いなしだわよ。
だけど、DVDだから、実演じゃないし、ペンの代わりに鉛筆で書き込み、といったところかしら?
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コヴァレヴスカ (娑羅)
2008-02-08 15:10:43
以前、こちらで書いたマイヤ・コヴァレヴスカ、METの「カルメン」に、ミカエラで出演してるようですね。
http://66.187.153.86/Imgs/Carmen0708.htm
写真を見て、「うわ~!この美しいミカエラ、誰!?」と思ったら、彼女でした。
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因縁の、、、 (Madokakip)
2008-02-09 08:07:55
娑羅さん、

実は、今年の『カルメン』、私にとっては因縁の演目なんですよ。
もともと、カルメンの公演日はすべて『ホフマン物語』の予定だったのですが、マルセロ・アルバレスのわがままにより、
『カルメン』に変更になり、せっかくホフマンで全演目歌う予定だったソプラノのStoyanovaを楽しみにしていたのが
(去年の彼女の椿姫でのヴィオレッタはそれは素晴らしい出来だったのです!)
ミカエラに変更。それが彼女は頭に来たのか、
全公演ではなく、半分の公演しか歌わなくなってしまったのです。
で、その半分の公演に急遽穴埋めで入ったのがコヴァレヴスカなのです。
(なので、ランの後半のミカエラはStoyanovaです。)
両方のミカエラで見ることにしましたが、カルメンを歌うボロディナは、
私、もともとあまり好きではないし、がっくりです。
去年の『オルフェオとエウリディーチェ』でのコヴァレヴスカは、
少し声がうるさく感じて、うーん、という感じでしたが、

http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/3affa716f78202ff7ef4750524e979a1

こうなったら、ミカエラ、ぜひ頑張ってほしいです。

さて、ラトヴィアつながりのガランチャですが、
デッセイのCDとともに彼女のCDも購入したのですが、
これがなかなかなので、また記事をあげたいと思っています。



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確かに・・ (娑羅)
2008-02-09 16:53:48
『ホフマン物語』→『カルメン』
あ~~、そんなことがありましたっけ・・・。
なるほど。コヴァレヴスカのミカエラは、そういう背景があってのキャスティングでしたか。

>去年の『オルフェオとエウリディーチェ』でのコヴァレヴスカは、少し声がうるさく感じて、うーん、という感じでしたが、

それ、なんとなくわかります。
昨年の『フィガロの結婚』の伯爵夫人も、声量は人一倍あったのですが、柔らかさには欠けるような気がしました。

「もう少し、丸みのある声のほうが、伯爵夫人の哀しみが伝わるかなぁ。
でも、まだお若いらしいので、今後が楽しみです。」

と、私もレポで書いてました。
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伯爵夫人 (Madokakip)
2008-02-10 01:35:44
娑羅さん、

新国のフィガロでは伯爵夫人だったんですね。
そうですね、彼女はもう少し押して引いて、の”引いて”の部分が身に付くと、
もっともっとよくなる気がします。
見た目は、あのミカエラのおっとりした感じにぴったりなので、
『カルメン』、歌でも頑張ってほしいです!


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