大分過ごしやすくなってきましたね。
この週末は皆さんいかがお過ごしですか?
世の中出会いもあれば、
お別れはつきものです。
今日お別れするのは、
お店の裏に住み込みで介護をされていた、
ヘルパーさん達。
お店の裏には、
ご老人の女性がお一人で住んでいらっしゃいました。
住み込みでお二人、介護ヘルパーさんがいらっしゃったのですね。
10年も介護ヘルパーをされていた彼女たちには、
色々と介護に関してのことを教えていただいたり、
私とも大変親しくお付き合いをしてくださいました。
先日、そのご老人がとうとう息を引き取とられ、
10年間そのご老人を支え続けたお二人の介護ヘルパーさん達も本日で解散です。
まるで自分の両親のように面倒をみられ、
この3年ほどは生死をさまようそのご老人を、
24時間体制で支えたお二人。
ヘルパーというお仕事を超え、
そのご老人を生かしてあげたい、
そんな想いで一所懸命に介護をされていました。
しかし彼女はこの年の夏を越すことができませんでした。。。。
その亡くなられた方のご自宅の掃除も済み、
そして彼女たちは今日自分たちの住処に10年振りに帰られます。
帰られる前にと掃除の済んだご自宅に、
先日私をあげてくださったのです。
まずお線香をあげさせていただき、
ご自宅の中を拝見させていただきました。
私がインテリアに興味があるというご配慮から、
アレンジをしてくださったのですね。
そのご老人は、
昭和を女性一人で生き抜いた方。
銀座で商売を何軒もされ、
不動産などで財をなされたようです。
彼女の生きた証。
それが彼女のご自宅の内装から、
インテリアに至る細部に観てとれます。
東京都には億にも及ぶ寄付をされたり、
慈善的なことをされていた彼女、
お友達をおもてなしするカウンターバーも設けられ、
女性一人で作り上げたそのお城は、
心配りと贅を尽くした家。
決して煌びやかではなく、
しかし細部にこだわりを感じました。
私はこの女性とお会いしたことがありません。
でも彼女の一生はどうだったのだろう、
彼女の生きた証はどこへ行ってしまうのだろう、
とても考えさせられる訪問となりました。
多量の彼女の遺品が今日車で運び出され、
殆どが破棄される模様。
燃やされて無くなってしまうモノ達。
彼女が一つ一つ選んで購入したそれらの物は、
消えて無くなってしまうわけです。
彼女についてのお話を簡略して説明していただき、
大変衝撃を受けました。
なんて立派な女性だったのだろう。
そして彼女は何も残さずこの世を去って、
何もなかったかのように時がそのまま過ぎ去ってしまうことに不自然な気がした。
思わず、
「彼女の生きた証は無くなってしまうのですかね」
と親しくしていたヘルパーさんに聞く。
「いや、彼女の生きた証は彼女がしっかり持っていったのよ」
とヘルパーさんがちょっぴり涙目で答える。
生きた証は記憶の中へ。
自分もきっと一生彼女のことを忘れないだろうという気がした。
そして辛い時、
お会いしたこともない彼女のことを、
きっと思い出す、そんな気がした。
そしてヘルパーさん達のことも絶対に忘れないだろう。
一人の命を真剣に支えた彼女達。
なんでそこまで身を削る想いをしてまで、
そのご老人の介護ができたのだろう。
それは彼女たちの義であり、
責任感であり、優しさであった気がする。
今回のお別れがこんなに悲しいものだなんて、
当日になるまで思いもよらなかった。
しばらく寂しくなるなぁ、
そんな気がします。
この週末は皆さんいかがお過ごしですか?
世の中出会いもあれば、
お別れはつきものです。
今日お別れするのは、
お店の裏に住み込みで介護をされていた、
ヘルパーさん達。
お店の裏には、
ご老人の女性がお一人で住んでいらっしゃいました。
住み込みでお二人、介護ヘルパーさんがいらっしゃったのですね。
10年も介護ヘルパーをされていた彼女たちには、
色々と介護に関してのことを教えていただいたり、
私とも大変親しくお付き合いをしてくださいました。
先日、そのご老人がとうとう息を引き取とられ、
10年間そのご老人を支え続けたお二人の介護ヘルパーさん達も本日で解散です。
まるで自分の両親のように面倒をみられ、
この3年ほどは生死をさまようそのご老人を、
24時間体制で支えたお二人。
ヘルパーというお仕事を超え、
そのご老人を生かしてあげたい、
そんな想いで一所懸命に介護をされていました。
しかし彼女はこの年の夏を越すことができませんでした。。。。
その亡くなられた方のご自宅の掃除も済み、
そして彼女たちは今日自分たちの住処に10年振りに帰られます。
帰られる前にと掃除の済んだご自宅に、
先日私をあげてくださったのです。
まずお線香をあげさせていただき、
ご自宅の中を拝見させていただきました。
私がインテリアに興味があるというご配慮から、
アレンジをしてくださったのですね。
そのご老人は、
昭和を女性一人で生き抜いた方。
銀座で商売を何軒もされ、
不動産などで財をなされたようです。
彼女の生きた証。
それが彼女のご自宅の内装から、
インテリアに至る細部に観てとれます。
東京都には億にも及ぶ寄付をされたり、
慈善的なことをされていた彼女、
お友達をおもてなしするカウンターバーも設けられ、
女性一人で作り上げたそのお城は、
心配りと贅を尽くした家。
決して煌びやかではなく、
しかし細部にこだわりを感じました。
私はこの女性とお会いしたことがありません。
でも彼女の一生はどうだったのだろう、
彼女の生きた証はどこへ行ってしまうのだろう、
とても考えさせられる訪問となりました。
多量の彼女の遺品が今日車で運び出され、
殆どが破棄される模様。
燃やされて無くなってしまうモノ達。
彼女が一つ一つ選んで購入したそれらの物は、
消えて無くなってしまうわけです。
彼女についてのお話を簡略して説明していただき、
大変衝撃を受けました。
なんて立派な女性だったのだろう。
そして彼女は何も残さずこの世を去って、
何もなかったかのように時がそのまま過ぎ去ってしまうことに不自然な気がした。
思わず、
「彼女の生きた証は無くなってしまうのですかね」
と親しくしていたヘルパーさんに聞く。
「いや、彼女の生きた証は彼女がしっかり持っていったのよ」
とヘルパーさんがちょっぴり涙目で答える。
生きた証は記憶の中へ。
自分もきっと一生彼女のことを忘れないだろうという気がした。
そして辛い時、
お会いしたこともない彼女のことを、
きっと思い出す、そんな気がした。
そしてヘルパーさん達のことも絶対に忘れないだろう。
一人の命を真剣に支えた彼女達。
なんでそこまで身を削る想いをしてまで、
そのご老人の介護ができたのだろう。
それは彼女たちの義であり、
責任感であり、優しさであった気がする。
今回のお別れがこんなに悲しいものだなんて、
当日になるまで思いもよらなかった。
しばらく寂しくなるなぁ、
そんな気がします。