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全ての陰謀論を我等(コモディティー)の手に!!

2007-01-11 23:11:38 | 業務関連


新年のご挨拶を兼ね、取引先へ成果物を受け取りに行ったところ、年明けから模様替えというので、事務所の中は大変なことになっていた。流石にただ手をこまねいているわけにもいかず、担当者氏と一緒に荷物を動かしたり、機材の配線を手伝ったりした。



とりあえず一段落したところで、担当者氏から成果物をいただいたのだが、実は自分も深くかかわった企画なので、いささか微妙な気持ちになった。



その後、担当者氏から遅い昼食をご馳走になりながら、いつものようにあれやこれやと四方山話に花を咲かせた。だが、担当者氏が「下請けのゲームライター氏が陰謀論にはまってしまって困る」とぼやき始めたときは、悪いけど腹の底から笑ってしまった。



かつては海外文献などをまめにチェックするだけでも一苦労で、論文や雑誌記事になると検索することさえ困難だったこともあり、例えば落合信彦のような人物が怪しげな文章で注目を集めた時期もあった(情報ニッチの悪用という点では、家田荘子も似たような存在ではある)。また、陰謀論的な裏情報を知っていることがひとつのステータスとまではいかないまでも、インテリにあこがれる学生や若いサラリーマンにありがちな、他人と異なる情報を持っていることを誇りに思う心理をくすぐったことは間違いないだろう。



とはいえ、それもすっかり過去の話しで、情報ツールが発達した現在では、情報ニッチそのものが絶滅危惧種といってよいほどだし、それでもなお怪しげなネタで一儲けしようものなら、即座に検証されてしまうはずだった(事実、家田荘子落合信彦も、厳しい批判と検証にさらされた)。
ところが、情報ツールの発達は誰もが簡単に陰謀論をひねり出せるという、いわば陰謀論のコモディティー化をも促進したため、例えば阿修羅掲示板が活況を呈しているように、少なからぬ人々が「自分のオリジナル陰謀論」を語るようになったと見てよいだろう(オリジナルといっても、その大半は既存陰謀論のマイナーチェンジに過ぎない)。



とりあえず、問題の下請けライター氏はそれなりの才能を持っており、陰謀論にはまった程度で見捨ててしまうのはもったいない。そのため、できるだけ陰謀論や政治経済、国際情勢などの話題を避けつつ、ビジネスライクにお付き合いするのがよいように思った。
ただ、陰謀論とナルシシズムが結びついてしまうと、基本的な人間関係を維持することさえ困難であり、その場合は泣いて馬謖を斬るほか無いだろうとも思う。個人的にも、陰謀論に取り付かれた大学の後輩などにてこずらされた経験があり、危ないと思ったら手を引いたほうがよいと、いささか強く伝えておいた。



しかし、才能あるやつに限って、壊れ方も激しいんだよね~



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