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わすれぐさ

2014-07-31 | 山野草
赤いカンゾウ(萱草 )の花が、山や田の畦などで見られるようになった。子どもの頃は、この赤い色と形が余り好ではなかった。野に咲くのは主にノカンゾウで、花ビラが一重でユリの仲間なので筒型の綺麗な形をしている。子どもの頃に摘んだカンゾウはヤブカンゾウがほとんどで、花びらがもしゃもしゃとして、形の割りに雑然とした印象だった。そこが好きでなかったのかもしれない。
花はガクや花弁がスッキリしたほうがいい。

似た仲間を撮影して整理した折、「わすれぐさ」という文字を見つけた。聞いたことがある、なんだか記憶にある名前はこの、こんな花だったのか。突然頭が鮮明に働きだした。

調べると、この花の仲間は「わすれぐさ属」という。一日で萎むので「忘れ草」いい名前なのね。

そうなら、もしゃもしゃの「ヤブカゾウ」だって「ノカンゾウ」だって「キスゲもユウスゲ」も仲間ならみんな好きよ。とすぐに転向する。

そうか、ニコウキズゲやユウスゲと別れが淋しかったのは名前のせいか(笑?)

鮮明になった頭はすぐに曇る。

白秋の詩が浮かんだ。

カンゾウの茂みを抜けて
カンゾウの山に入れり

と書こうとしてイヤ待て、どうもおかしい。イメージが違うような。


適切なブレーキは必要だ。車だけでなく暑さボケの頭にも。


調べてみた

 からまつの林を過ぎて、 
 からまつをしみじみと見き 
 からまつはさびしかりけり 
 たびゆくはさびしかりけり

超有名なこの詩だし、なんだかなぁ、いくら忘れ草でも、これでは白秋に深くお詫びを m(_ _;)m

記憶のすりかえってよくあって、平気で昔話などをするけれど、気をつけよう。



 ヤブカンゾウ


ノカンゾウ


志賀高原・蓮池のニッコウキスゲ




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