12月くらいから咲くということですがうちのクリスマスローズは春になってやっと咲きだします。
この花はもう20年以上前に初めて出会いました。
「これがお話などで読んだことがある名前が綺麗な花か」と見て意外な姿で驚きました。今のように種類も多くなく一重の素朴な花で、俯いで顔を伏せていました。今でも下からのぞき込まないといけないですが。初めての対面は、冬の花か珍しいと思ったくらいでした。
お花と言えば何でも植えたい、外国からでも買ってくるという人と知り合いになって、クリスマスローズに会い、初めてハナミズキも見ました。ハナミズキは上を向いた小さな包みのようななつぼみでしたが確かに珍しい花でした。今では少しありふれてきましたが。
そのあと園芸店にクリスマスローズの小さい苗があったので一つ買って植えたのですが、4,5年は咲きませんでした。やっとひとつ咲いているのを見つけたのですが、白い花という表示だったのに濃い紫で、その後は株が増えて増えて、珍しいという人にはザクザク掘り上げてあげてしまっていました。今は濃い色合いの花を見かけます。黒い向日葵から始まって黒いダリア、黒いバラ、黒いあれこれが作れるんですね(*_*;
そこでクリスマスローズですが、どうも咲いたのが地味なので白に紫の縁取りのもの(下の写真)を三年くらい前に植えたのです。これはほどほどの大きさの苗でほどほどの値段がしたのですがすぐに咲きました。すぐ咲くから高いのかと思ったら最近は人気が出て改良も進んできたそうです。
私はコロナ籠りまでは、山野草や木の花山の花が好きでした。でも閑を見つけて東と南にある小さな庭を見ながら縁側に落ち着いて座ってみると、これで膝に猫肩にインコでもいれば(居ませんが)絵になるかもという風景で気にいりました。今までは狭いのに隅々までゆっくり眺めず花鉢を買ってきては「はいお仲間」と声掛けてそのまま。気の毒なことに植えてもなかなか育たないということに慣れてしまっていたのに、よく見ると世話をしないでも育っている花が残っていました。
肥料など撒いたことがなくそれでも一応ハイポネックスと虫除けオルトランはありましたがまぁ古いもので「花を植えたら肥料を与えるものなのか枯葉だけでなく」と(はた!と)気がついたのです。
偶然木の下に植えたクリスマスローズは落ち葉や好きな夏の日陰のせいで繁茂したらしいので、勝手に増えるヤツ、この花は名前負けしていると思っていたのですが。コロナ禍のせいで園芸植物に少し目が開きました。
勝手なもので、どれもけなげに生きている一層可愛い花に見えてきたのです。
よく見ると日向の庭と日陰の庭では住み分けている花があります。やはり強いのは野草ばかり、ではなくて改良され人間の好みのままにいじられても、それも喜んで受け入れて咲いているのを見ると、バラ🌹づくりだけに貴重な時間を使っていると思っていた知り合いも一筋を貫く尊敬すべき人のように思えてきました。
人生何があるかわからないもので、今となっては私もしげしげと通うのは本屋さんだけでなく、園芸店やホームセンターを巡り歩き、人気のなさそうな雨の日に行っては裏返して苗を見たりしています。
隣の奥さんは同じ花でも大きく育てる、上手だなぁと思っていたのですが、私は庭に肥料を撒いてないし、夏はジャンジャン水を撒いて安心していたことにやっと気がつきました。
花だって食べ物がないと勿論枯れたり縮むのも当然、祖父母が石灰が何とか、硫安がどうとか言って畑に持って行っていたのを思い出しました。
そこで心を入れ替えて楽しみに世話をすることにしました。
山野草は自由に生きています。同じ場所に群生していたかと思うともう遠いところで見かけたりします。植物ってそんなものだと思っていたのですが。なんでも気づくのが遅いので、逃げ場のない我が家の庭の花たちは呆れて身の不幸を嘆いていたことでしょう。
結局道具やエプロンや帽子を買ってきて世話を始めました。狭い庭でよかったです。
広ければ山野草もどんどん植えて過労死、ではなくて花のために頑張って鍛えられたかもしれませんけれど。
里山周辺の畑で働いているご夫婦は90代と聞いて驚きましたが、少し苗を植えていると足腰が痛くて、前にキャスター付きの椅子に乗って転んだ時に山のようにもらったシップを貼り頑張っていましたが、最近筋肉が付いてきたようで鉢植えを抱えたスクワットも身のためです(^-^)
という所で、幸い二色のクリスマスローズがあるので、白いお母さんと紫のお父さんで斑入りの子供を作ろうと思いつきました。
丁度いい花があるし明日は自家受粉(?)強制受粉で種をとろうと思います。種から咲かすのは3年かかるそうで、定期検診で引っかからないように、健康的な生活を目指します。
これで長いワクチンの副作用、しんどいやる気のない病も治ったかも。
明日天気になぁれ。