美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




写真は好きで、時々観にいきます。写真には写真ならではの表現が あります。私がそれを感じるのはシャープなイメージ、あるいはそ のつるつるした表面から伝わってくるあたたかさだったり、なまめ かしさだったり...そこに写っているのは実体のあるリアルなモノな のに、モノにはない質感・空気感を伝える写真があって、そんなイ メージに私は惹きつけられます。 一方で写真には記録媒体という機能もあります。絵画にも . . . 本文を読む

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山本周五郎の『虚空遍歴』を読んだ。武士の出ながら芸事に嗜み、 端唄の作者として名を知られるようになった男。それだけでは足り ず、新しい時代の浄瑠璃作家の道を行くために、江戸、大阪、京都、 金沢と遍歴を続けていく... さまよう前の導入部、自信に満ちた主人公がとある座敷で即興の歌 を求められる。出された文句に節がつけられず負けを認める主人公。 その場面には斬り合いのような緊迫感があってはらはらさせ . . . 本文を読む

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夜中に言葉が欲しくなった。 物語でも論理でもない、言葉のかけら... 十年くらい前にごくごく短い期間、英会話を習ったことがある。 先生はデヴィッドという若いイギリス人だった。 デヴィッドは日本びいきで日本の女性と結婚した。 その二次会以来、彼とは会っていない。 グループコースの英会話で、たまたま生徒が私しかいなかった時。 世間話の中で、ふと言葉の話題になった。 デヴィッドは言葉を道具だと言う。 . . . 本文を読む

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どんなもんだろうか。 ・ブログ通信簿 ここはリアルな知り合いにはほとんど読まれていないし、 ブログを通じて知り合った人たちとはそんな話をしない ので、正直、このブログがどのように読まれているのか よくわかりません。情報源として読んでいるように言わ れたことがあったかな... そういえば、以前、ブログ繋がりで初めて会った人に、 男だったことが意外だと言われたことがあったかなぁ... そう、なぁ. . . . 本文を読む

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井上雄彦さんのバガボンドという漫画を読んでいた... 六月に上野で井上雄彦展が開催されていた。会期の最後あたりに冷 やかしに行ったら凄いにぎわい。前売り券は完売で、しかも入場す るためにも長蛇の列...へーっと思った。 ブルータスでも井上雄彦特集。山下裕二さんの『井上さんは存命の 日本画家の誰よりも画力がある』という解説に釣られてバガボンド を読むことにした... 最初は武蔵が斬って斬って斬 . . . 本文を読む

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というわけで三十代も最後の年に突入。人生はシジュウカラだと思 うので特に抱負はないのですが、今年の夏は熱いなぁ...というのは 今の仕事。できの悪いパズルみたい。こんなに終わる見通しの立た ない仕事も久しぶりだなぁ... # 周りの人たちは夏の最中に冷や冷やしてるかも... というわけで初夏(というには遅い?)の備忘録... 昨年も楽しんだこの企画。 ・混沌から躍りでる星たち2008 (スパイ . . . 本文を読む

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というわけで恵比寿の NADiff に行ってきました... ちなみに行き方はこちら。 ・NADiff a/p/a/r/t Photo NAVIGATION 奥まった場所にあるので地図は持っていくべきでしょう。私は駅か らの導線にたよろうと軽い気持ちで行ったら五里霧中...辛うじてメ モっていた住所と現場での聞き取り調査でなんとか到着。 こぎれいな本屋... 二階は写真専門のギャラリーの G . . . 本文を読む

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というわけで夏の邸宅に行ってきました...感涙。 アールデコの空間のそこかしこに並ぶクスノキの彫刻。私が特に好 きなのは以下の三つの作品です。 『肩で眠る月』(1996年) 一階の客室の奥にたたずむ作品。もう、遠目に観たときからおっ! という感じ。緑の服を身にまとった男性と、その思い出に残る女性 の面影...その影の残し方が何とも言えません。 『山と水の間に』(1998年) 肩に山をたずさえ . . . 本文を読む

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国立西洋美術館で開催されているコロー展に行ってきました。今日 はアフターシックスにこの展覧会を監修した高橋明也さんの講演会 があったので、それを聞いてから... コローと言えば風景画ですが、今回の展覧会の特徴は人物画を揃え ていること。身近な人物を描いた作品から衣装に身をつつんだモデ ルさんの作品まで、いろいろなタイプの人物像が見られます。そん な人物画を高橋さんは『画題の意味』をなくした絵とお . . . 本文を読む

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土曜日にギャラリー巡り。東銀座をうろうろと... 勝鬨橋を渡ってオオタファインアーツのグループ展を観てから隅田 川沿いを散策。この界隈は久しぶりですが随分ときれいになってい ます。浴衣姿の親子連れなんかもいたりして。 川沿いの聖路加あたりからも水上バスに乗れる様子。覚えておこう。 ・東京水辺ライン ふらふらと歩いたらつきじ治作。これまで水上バスからしか見たこ とがなかったのですが門構えがなか . . . 本文を読む

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というわけで行ってきました。日曜日の午後はそこそこお客さんが 入っていましたが、十分観られました。展示替えがちょこちょこあ るようなので、後期も行こうと思います。 ・運慶 vs 快慶  ―人に象る仏の性― 快慶の楚々とした立像もいいけれど、静かにたたずむ運慶がいい。 ・雪舟 vs 雪村  ―画趣に秘める禅境― 雪村は『呂洞賓図』でポイントを稼ぐも、やっぱり『慧可断臂図』 がいいなぁ... ・ . . . 本文を読む

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NHKの芸術劇場でチェルフィッチュのフリータイムという芝居を 観た。チェルフィッチュは今年の横浜トリエンナーレにエントリー している劇団なので、その予習も兼ねて... ・横浜トリエンナーレ 参加アーティスト一覧 チェルフィッチュの芝居は基本現代口語。長々と続くおしゃべり... こんな話し方ってあるのかなぁと思ったのですが、土曜日の今日、 お昼を食べてた時に私の隣で話していた女子二名の会話はわり . . . 本文を読む

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観る前は地味かなぁ...と思っていたのですが、なかなかどうしてみ どころたくさんの展覧会でした。パリ...はあまり意識しなかったけ れど、いろんな作家・作品を集めながらも通低する空気を感じさせ る好企画... レピーネは初めてかな。曇り空だけど空気が清んでいます。印象派 前夜の美しいグレー、そして印象派を経てから描かれたシニャック の同じ橋...そんな作品が並んでいるところが面白い。 マルケは . . . 本文を読む

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松井冬子さんの個展を観てからまっすぐ代官山ヒルサイドへ... というわけで阪本トクロウさんの個展です。 # この落差がたまりません...(^^) ビューティフル・ドリフター。美しき漂流者。このタイトルの心は こんなことだそうです。 > 展覧会名のビューティフル・ドリフターというのは私のことを > 言っているのではなく現代に生きる人を称してこのように付け > ました。 (トクロウmemoより) . . . 本文を読む

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町田久美さんの個展を観てからまっすぐ九段下へ... というわけで松井冬子さんの個展です。 成山画廊は三回目でした。これまでの二回はすぐに入れたものです が、某国営放送の特集の影響でしょうか、むしむしとする雑居ビル の廊下には行列ができていました。 今回は画廊のコレクションから選ばれた展示です。人数制限してい るせいか、ゆっくり作品を観ることができました。 室内に入るとまず目につく『完全な幸 . . . 本文を読む

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