美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




今年も暮れようとしています... 仕事は相変わらずわさわさしています。昨年の秋に職場が変わり、 それまで守りの仕事が多かったところが、ここしばらくは攻めるこ とを求められ...やれやれといった感じです。 慣れるのかなぁ...慣れるのだろうなぁ...いつか。 そんな反動から今年はあちらこちらに旅行に出かけました。広島、 京都、イタリア、富山、金沢...特に富山への電車の旅はなかなか。 大宮か . . . 本文を読む

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というわけで今年も納めます... いつものように、はじめはいろんな切り口から... ギャラリー系 1. 畠山直哉展 『Slow Glass』 (高橋コレクション) 2. 薄久保香展 Wandering Season (TARO NASU) 3. 阪本トクロウ展『daily life』 (ギャラリーイノセント) 他、SCAI THE BATHHOUSE で観た土屋信子さんや小山登美夫ギャラリ ー . . . 本文を読む

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親父がもう一度行きたいと思っていたサンタ・マリア・デル・カル ミネ教会にあるブランカッチ礼拝堂...父親にとって、この旅行のハ イライトはマサッチオの『聖ペテロの生涯』を観ることでした... 日曜日の朝にミケランジェロの丘を制覇して、ウフィツィ美術館な どの観光地、シエナ、アッシジといった郊外の町を巡り、ようやく ここにたどり着いたのは金曜日です。 父親が訪れた三十年前は、この場所は観光客も少 . . . 本文を読む

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というわけで今年最後の見聞録です... ◎富岡鉄斎展 (大倉集古館) ◎秋の彩り (山種美術館) ○内藤礼展『母型』 (発電所美術館) ○杉本博司展『漏光』 (ギャラリー小柳) ○Artistic Christmas (新宿高島屋 美術画廊) ○松明堂「文庫」展 (松明堂ギャラリー) ○ピピロッティ・リスト:からから (原美術館) ○東京都写真美術館の三つの企画展を合わせて あと、今月は念願の . . . 本文を読む

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今回の旅行では美術館以外にも、教会を初めとする観光地をあれこ れ訪ねました。そんな中から印象に残った場所を... ドゥオーモ ドゥオーモはフィレンツェのランドマーク、ブルネレスキのクーポ ラを目標にあちらこちらを散策しました。この建物の脇、古い建物 が軒を並べる一角に真っ白な彫刻が鎮座しています。上目遣いの視 線がクーポラに向かう、それがブルネレスキ像。自分の作品を見上 げる彫像に、粋なものを造 . . . 本文を読む

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ウフィツィ美術館ではカタログを買いました。各国語対応になって いたので日本語版を...印刷がとてもきれいです。前書きにはこんな ことが書いてあります。 > この刊行書は、イタリア出版にとって名誉あるものである。印刷 > 技術の質の高さ、複製にあたっての信頼性、ページ割付けの優雅 > さ、そして、カタログ価格が抑えられていることなど、枚挙にい > とまがない。 > それと同時に、この解説書は、われ . . . 本文を読む

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今回の旅行では本当にいろいろな美術館を回りました... ・アカデミア美術館 ミケランジェロのダビデの大きさにくらくらします。ただ、光があ たって筋骨隆々の前面に比べ、背面が随分とか弱い印象を受けまし た...(失礼)。ダビデの前には未完の彫刻が展示されているのですが、 石の中から現れつつある形は何かが生まれてくる瞬間をそのまま固 めたような感覚です。これは面白い。 今回の旅行でウフィツィの次に . . . 本文を読む

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東京都写真美術館で三つの企画展が開催されています... □その壱. 文学の触覚 文学とアートのコラボ。作家の紡ぐ言葉とメディアアートを融合さ せる試みですが、視覚的なインパクトに訴える作品の前では文字・ 言葉の分が悪いかな... そんな中で気になった作品を... 川上弘美さんと児玉幸子さん。児玉さんの作品は磁性流体を用いた 作品。真っ黒い液体が様々な姿を変えて行きます。今回は音によっ て反応 . . . 本文を読む

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階段をのぼりきったところに、その絵は、ある... とまどうようにみえながらも穏やかな表情。そのたたずまいは聖母 になるべき宿命を静かに受け入れるかのようです。小さな肩は華奢 なのに、少し前かがみですっくと伸びた背すじには意思を感じさせ ます。そっと天使の声に耳をすましているかのようにも見えます... この旅行では受胎告知をモチーフにした作品を何枚か観てきました。 サンドロの腰のひけた聖女、レオ . . . 本文を読む

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美術手帖の一月号は日本画特集...絵っ? 日本画ってなんだろうな... 山種美術館にある作品、というのは正解。だけど山口晃さんが描く ような古きよきニッポンをモチーフにした作品は実は油絵、なので 日本画ではないのですが、そうかと思うと近頃の日本画には西洋風 のモチーフを描いた作品もあれこれと... ・第3回東山魁夷記念 日経日本画大賞展 というわけで日本画は...日本画は...日本画は...と . . . 本文を読む

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ほんの二週間ほど前に高尾山で紅葉を愛でてきたかと思ったらあっ という間に冬のたたずまい、今年は秋がとっても短かったなぁ... と思う人は千鳥ヶ淵で秋の名残りを、是非。 この美術館の展示は季節感があってとても好きです。この数年でい ろんな美術館を知ることができましたが、私がもっとも楽しいと思 う美術館のひとつです... 館内に入ると正面に奥田元宋の『奥入瀬』。まるでこの作品を飾る ために展示室を . . . 本文を読む

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富岡鉄斎は、渋い... 展示されている書画のほとんどが七十過ぎの作品です。太い墨線で 描かれた横殴りの雨風は『山荘風雨図』...飛雄飛雄(びゆうびゆう) といった風の音が聴こえてきそうでした... 梅の二枚。『寒月照梅華図』と『梅華満開夜図』。決してきれいな 線ではないのに、そこに華を感じる。冷たい空気が花を研くような、 そんなことが書いてあった。 『観瀑図』は滝を観る風景...白石清泉を描 . . . 本文を読む

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辻邦夫さんの『春の戴冠』をようやく読み終えました... メディチ家の盛衰を通奏低音に、刻々と動いていく時代の中で、移 ろうもの、変わらないもの、聖と俗、善と悪...そんなせめぎ合うも のたちが渾然と描かれています。 主人公はフィレンツェ... 社会人になって実家を出るときに、父親から『これは面白いから読 んどいた方がいいぞ』と持たされて十五年、一度もページを開くこ とのなかった本です。夏休み . . . 本文を読む

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『漏光』は大判の写真が四点と空間の展示。作品にテーマを与えて 再構成する試みです。 劇場の写真がいい。 闇に包まれた会場で、それぞれの作品に光があてられています。長 い時間をかけて露光された銀幕が、真っ白く輝いて見えます。 劇場シリーズは素敵だなぁ...とあらためて。 ・杉本博司展『漏光』 (ギャラリー小柳) - 2008/1/12 おまけ ・杉本博司展 時間の終わり(森美術館) ・劇 . . . 本文を読む

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スチールギターの音色がとても気持ちいい...そんな気持ちいいサウ ンドをバックに、スキップするようなお嬢さん、軽やかな身のこな しと邪気のない笑顔、その満面の笑みをたたえた少女の瞳がキラッ と光ったかと思うと乗用車の窓ガラスが、 ガッシャーン... 何なんだこれは... ピピロッティ・リストはスイスの映像作家。この『Ever Is Over All』 でヴェネツィア・ビエンナーレの優秀賞を受 . . . 本文を読む

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