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SPECULA #7「都市と芸術をめぐる現実(リアリティ)」川俣正vs桂英史
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虚空遍歴
書籍
/
2008-07-28
山本周五郎の『虚空遍歴』を読んだ。武士の出ながら芸事に嗜み、
端唄の作者として名を知られるようになった男。それだけでは足り
ず、新しい時代の浄瑠璃作家の道を行くために、江戸、大阪、京都、
金沢と遍歴を続けていく...
さまよう前の導入部、自信に満ちた主人公がとある座敷で即興の歌
を求められる。出された文句に節がつけられず負けを認める主人公。
その場面には斬り合いのような緊迫感があってはらはらさせられた...
しかしそれに続く魂の彷徨はあまり楽しくない。自分の実力だけで
世に知られたい。そんな一心から、義理の父親の公演への出資を断
り、それが原因となって興行がうてなくなる(それはそうだ、スポン
サーに降りろと言ったのだから...)。そして失意のうちに、旅に出
る。身ごもった妻を置いて...道中、自分を欺いた男の腕を斬り落と
してみたり、小遣い稼ぎに夜店の前で唄ってみたり、折角掴んだチ
ャンスを粉微塵にしてみたり...
途中、放浪している絵描きに出会う。絵描きは絵が描けないことを
苦にしている。同じ虚空をさまよう主人公に助けを求める。しかし
主人公はそれを断る。そのまま助けてしまうことは、決してその男
のためにならないからだという...
負の連鎖に追われるような主人公に、
バガボンド
に出てくる武蔵の
幼なじみが重なった。そんな主人公を陰に陽に支える女がいる。二
人の先行きには明るさが見えない。もしかしたら主人公を駄目にし
ているのは女の存在ではないか。そんな風に思った。最後に出てき
た実の奥さんの描かれ方があんまりで、読んでて辛く思った。
出てくる人たちはのっぺりとしていて舞台の書割のように見えた。
あるいはそれは、私の今の心境がそのように見せているのかもしれ
ない。こんな風にくさしてみることで、私は自分を慰めているのか
もしれない。元気な時なら途中で投げてたかも知れないけれど、最
後まで読めたのは私がやさぐれているからか...
# 暑いけど、
温泉に行くべきかなぁ...
(^^;
・
虚空遍歴
(山本周五郎)
コメント (
2
)
|
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夜中の言葉
三つの企画展 ...
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コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
Unknown
(
遊行七恵
)
2008-07-28 13:12:20
こんにちは
昔山本周五郎にハマッていた頃がありました。
今も短編や『五弁の椿』などよく読み返します。
でもこの『虚空遍歴』は本当にニガテで。
この男は江戸時代の男ですけど、これが中世なら出家するタイプだなと思いました。
遁世ではなく出家の方。まだまだ世に未練がある。
それにしてもこの作品は周五郎のニヒリズムの極地だと思います。
Unknown
(
lysander
)
2008-07-28 23:42:09
遊行さん
コメントありがとうございます。
学生の頃は『青べか』や『赤ひげ』、あるいは『季節のない街』なんかを
読みました。どちらかと言えば黒澤映画の原作として...
数年前に読んだ『樅ノ木は残った』の緊迫感も好きでした。
それらに比べると惹かれるところは少ないのですが、それでも
これだけ駄弁を書かせるのは、作品の力のせいでしょう。
ただ、主人公とそれを支えるおけいという女性。
一緒にいるだけでひとつに感じられる関係という
ものを、ファンタジーでなく、実際に経験できる
人もいるのだろうな...
そんな風に思いました。
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昔山本周五郎にハマッていた頃がありました。
今も短編や『五弁の椿』などよく読み返します。
でもこの『虚空遍歴』は本当にニガテで。
この男は江戸時代の男ですけど、これが中世なら出家するタイプだなと思いました。
遁世ではなく出家の方。まだまだ世に未練がある。
それにしてもこの作品は周五郎のニヒリズムの極地だと思います。
コメントありがとうございます。
学生の頃は『青べか』や『赤ひげ』、あるいは『季節のない街』なんかを
読みました。どちらかと言えば黒澤映画の原作として...
数年前に読んだ『樅ノ木は残った』の緊迫感も好きでした。
それらに比べると惹かれるところは少ないのですが、それでも
これだけ駄弁を書かせるのは、作品の力のせいでしょう。
ただ、主人公とそれを支えるおけいという女性。
一緒にいるだけでひとつに感じられる関係という
ものを、ファンタジーでなく、実際に経験できる
人もいるのだろうな...
そんな風に思いました。