秋の風に吹かれながら...(練馬から上野、そして青山界隈篇...)

というわけで代休の木曜日、久しぶりの都内散策...

このところ仕事がわさわさしていたり、横浜トリエンナーレ2008他、
地元での用事が多かったりで、なかなか都内に出られませんでした。
今日は代休が取れたので、久しぶりに都内をめぐりました...

朝一番に練馬区美術館の高山辰雄展。今回は後期の展示です。かな
り作品が入れ替わっていたので前期とは違う展覧会のように見えま
した(底に流れているものは変わらないのですが...)。平日午前の人
影まばらな館内も、時間が経つにつれ人が増えてきます。年配の観
客を中心に、静かに興奮する様子がひしひしと伝わってきました...

そこから上野の Art of our time へ...アート・オブ・アワ・タイム...
という響きは素敵だなぁ...

広い会場を散策する。そんな気分で楽しんできました。長い美術の
歴史の中で、それぞれの時代、あるいは地域で制作された作品が、
その場とともにあったとすると、上野の森に展示されている大ぶり
の作品たちは空間とともにあるように見えます。アジアでもアメリ
カでもヨーロッパでもいい空間...そう、いま、私たちの目の前にあ
る空間...

そういう意味で、ここに展示されている同時代の作品たちからは、
良かれ悪しかれ何ものにも属さない空気のようなものを感じます。
そんなタイム・オブ・アワ・タイムな作品たちを、何構えることな
く観て回ったのでした...

バルテュスやホックニー、ザオ・ウーキーの作品が観られたのが嬉
しい。李禹煥の近作とか...ロバート・ライマンの小さな油彩はいい
な。ちょっと欲しい...

日本人のアーティストが三宅一生と草間彌生だけだったのはちょっ
と寂しかったのですが、それはもしかすると、日本のアーティスト
が日本にこだわって創作活動しているからなのかもしれません。そ
れはそれでいいと思います。この展覧会に展示さている作品はもっ
と無国籍というか...

あと、アーティストのポートレイトのコーナーもなかなかでしたよ。

そこから外苑前に出てワタリウム、美しい青い風が...というタイト
ルの展覧会のリーフレットを買ってきました。館長の和多利志津子
さんの言葉を集めた冊子。私たちよりも上の世代のアーティストと
のリアルタイムな交流...これからゆっくり読ませてもらおうと思っ
ています...

そこからスパイラルに行って、今が旬な人たちを集めたエマージン
グ・ディレクターズ・アートフェア『ウルトラ００１』 。幕内さん
がめちゃくちゃ頑張っていました。山口英紀さんという水墨画の絵
描きさんを紹介しています。いつになく熱く語る幕内さん...

それから名古屋から乗り込んできたギャラリーコヅカ。そこで紹介
されていた三浦篤正さんの作品が気になるなぁ...

スパイラルではあおひーさんと偶然合流。表参道アートフェアを冷
やかしてから、AtoZ cafe へ...個展の話やら広島の話やら...

というわけで、天気の良い秋の一日をアート三昧で過ごす幸せ...