美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




不穏なタイトルのエッセイですが...例えばパーティーのような席で はムードを大切にする不実な美女の方がよろしく、重要な商談の場 ではお互いの言い分を正確に伝える貞淑な醜女がよいのなどと... これみんな通訳(される言葉)の話。 米原さんはロシア語の通訳から物書きに転じた人で、『不実な美女 か貞淑な醜女か』はその出世作、読売文学賞を受賞したこの作品は、 大江健三郎にして『わが読売文学賞の歴史にお . . . 本文を読む

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最近、体調が悪い。口内炎ができる。食欲がない。サーバが落ちる。 報告書を書く。ダメが出る。てにをは書き直す... たまには定時で帰ろう。 書き直し持ってく。メガネの奥から見上げる眼差し、まだ出るダメ。 六時が過ぎる。書き直す。上司がいない。見せられない。時間を持 て余す...上司が戻った。ダ・メ・を・出・す・た・め・に。悪意の 種がまかれる... 六時五十分会社を出る。一刻が惜しい。大手町ま . . . 本文を読む

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これは日曜日で終わってしまった展覧会... 最近いくつかの展覧会に行って、熊谷守一の作品にひかれました。 単純な線と平たい色面、その上のどろくさい中間色が、何となく好 ましく思われて... ここは守一の娘、榧(かや)さんが創立した美術館、一階と二階は展 示室、三階はギャラリーになっています。一階のロビーは喫茶室に なっています。今回は一階から三階まで、すべてのフロアを使った 展示でした。 一階 . . . 本文を読む

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備忘録... ・連続レクチャー 「美術コレクターの疑問に答えて」 私は美術コレクターではないし、コレクションをするつもりもありま せんが、『新人作家の発見と登場』とか『過去の贋作事件』とか、面 白いネタがあるので、タイミングがあったら行ってみよう。 . . . 本文を読む

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何か威勢のいいタイトルです。狩野派は室町から江戸の時代まで、 時の権力に寄り添いながら脈々と続いていたのだそうで... ・これが板橋の狩野派だ!(板橋区立美術館) ~ 6/25 入ってすぐの展示室は座敷になっています。畳の上にあぐらかきな がら屏風をじっくりと観られます。座った視点から屏風を観ると、 視界いっぱいに広がる花鳥がとてもいい感じです。昔の人もこんな 風にして観たのだろう。圧巻は河鍋 . . . 本文を読む

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ストリートをキャンパスにするロビン・ロードの展覧会... ロビン・ロードは昨年の横浜トリエンナーレにも参加していました。 白い壁の間で黒いシャワーを浴びる男の映像...ちょっと陰惨な感じ で私はすぐに通り過ぎてしまいました。 今回の展示は全然印象が違います。自転車に振り回される二人の男、 自動車の整備、種撒く男...自転車はチョーク、自動車もチョーク、 種も、そして種に撒かれる水も、白いチョー . . . 本文を読む

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遠く建物の上に、そのシルエットを何度もみたことがあった。 その場所が今、ブルーシートに覆われている... 西野達の展覧会、『天上のシェリー』(メゾン エルメス)... 今回の展示は店内のエレベータで八階にあがる。ガラス張りのエレ ベータが動くとレンゾ・ピアノのガラス・ブロックが流れるようだ。 八階から階段であがっていくと屋外に出る。そこはメゾンエルメス の屋上、緑が植わり、池がある。そして工事 . . . 本文を読む

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そういえば、私は長距離走者だった... というよりは、健康ランナーか。 学生時代にオリエンテーリングというスポーツ(!?)に親しんで、そ のトレーニングがてら走っていた。土曜日はサークルの仲間と皇居 の周りを、平日は実家の近所の砂浜に、足取られながら...多い月に は三百キロは走っていただろうか。 学生の頃はあくまでもトレーニングの一環だったのが、レースに出 始めたのは社会人、埼玉県は森林公園 . . . 本文を読む

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水曜日に飲み会があった。電車を乗り継いで帰るつもりが、夜風に あたりたくなって新宿に出た。ふと、本屋に寄って、買った文庫本... ・『イッツ・オンリー・トーク』(絲山秋子) 今年芥川章を受賞した絲山秋子の中篇集... 絲山秋子は作家としてはまだ若いのであろう今年で四十歳、その処 女作が『イッツ・オンリー・トーク』で三年前の作品。久しぶりに 処女作って読んだけれど、かなり気負っている感じ... . . . 本文を読む

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私はいろいろと観て歩くのが好きです。しかし歴史というものはど うも苦手としていて、まぁ、美術史はそれなりに面白く思うのです が、それでも遠い昔の時代と分かち難く結びついて歴史を感じさせ る絵画よりは、近しい時代の作品の方が性にあっているのです。 だから博物館という場所はちょっとした鬼門で、東博あたりに行け るようになったのもここ三、四年のこと。そんなわけだから縁の薄 い話といえば、そうなのですが . . . 本文を読む

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そんなことをふと考える。 二ヶ月前にこんなこと書いてから。 ・変わらずに生き残るためには、変わらなければならない... 映画『山猫』の台詞だって...そんな言葉があったかなぁ... とひっかかり、DVDで再見しました。 これは新しい時代の若者、アラン・ドロンが、古い時代の公爵、バ ート・ランカスターに語る言葉でした。 『現状維持を願うなら、変化が必要です』 私などはむしろ、そのあとの場面で、 . . . 本文を読む

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騒ぎすぎ。 周囲に知ってた人もいただろうに、どうしてこんなにおおごとにし てるかな。もっと粛々とやっつけてしまえばいいのにな。 やっぱりこういう世界は信用が大切、私ら素人にニセモノの存在を 知らしめてどうするんだろう、と。たまの休みに観にいくのに、い ちいち本物とか偽物とか気にしてたら、落ち着かないもんなぁ... 問題を起こした絵描き自らイタリアまで行ったとか行かなかったと か...本人に尻 . . . 本文を読む

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インプットがないからアウトプットが出てこない! というわけで備忘録。 ・束芋展 (原美術館) ~ 8/27 # 本当は初日に行こうと思ったのですが...映像作品に期待! 原美術館のホームページより > 新作『ギニョラマ』は日没後のみご観賞いただけます。 すっかり日が長くなっている今日この頃、五時閉館でいつ見せるのでしょう # 夜間展示のある水曜日だけってこと...? ・WITH MARCEL . . . 本文を読む

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そういえばいつの間に六月、ここのところ仕事が順行モードだった ので、ナチュラルに忘れそうになった見聞録です。 和系 ◎美しき日本の四季(鎌倉大谷美術館) ◎棟方志功と柳宗悦(横浜そごう) ○花鳥 - 愛でる心、彩る技 第二期 (宮内庁三の丸尚蔵館) # 横浜そごうってなかなかいい仕事をしていると思います... ギャラリー系 ◎あおぞらDEアート ◎ギャラリー不定点観測(銀座・京橋篇) ◎ギ . . . 本文を読む

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落語に親しむきっかけがこれまでなかったのですが、なかなかいい ものだなぁ...と。 ・古典落語 志ん生集 ここのところ帰宅の電車で読んでた本です。 テープから起こした文章なのでしょう、口語で書かれたとぼけた文 体がとてもいい。落語は決まった話をするものだと思っていたので すが、定型の話に創意工夫しながら、自分なりの型を作り上げてい るのだそうです。志ん生さんの落語なんて観たことないのに、声色 . . . 本文を読む

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