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空飛ぶ自由人・2

旅・映画・本 その他、人生を楽しくするもの、沢山

ドラマ『ムーンナイト』

2022年05月10日 22時45分43秒 | 映画関係

[映画紹介]

5月はじめに最終話(第6話)が配信された
Disney+ のドラマシリーズ
マーベル・スタジオが製作。
つまり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の一作品だが、
これまでのシリーズ作品を一切鑑賞していなくても楽しめる。

ロンドンの博物館のギフトショップで働いている
スティーヴン・グラントは
エジプト神話と遺跡のオタク。
最近、深刻な悩みを抱えていた。

寝ている間に夜な夜な歩き出してしまうらしく、
手足を拘束して寝る始末。
ある日、
どこかもわからない場所で
見覚えのないアイテム(スカラベ) を持って目を覚ます。
何者か分からない不審な人物に銃を向けられ逃げるが、
気付くと彼らを血まみれにして倒していた。
そしてどこからともなく自分にしか聞こえない声が聞こえて来る。

実は、スティーヴンは、解離性同一症(多重人格)で、
マークと呼ばれる闘争力のある人物と
体を共有しており、
時々入れ代わってしまうらしいのだ。
もう一人の自分は、
鏡をはじめ、姿が写るものの向こうから語りかけてくる。

その言葉を受け入れたスティーヴンは、
白いスーツとマントを纏った「ムーンナイト」へと姿を変える。

それは、古代エジプトの神々の一人、
コンスのアバターとしての姿で、
マークとスティーヴンどちらが表に出ているかで変身する姿が異なる。
コンスは随所で二人の前に姿を現す。

そして、マークの人格の時に結婚していた
妻で考古学者のレイラと共に、
エジプトに行き、
封印された神アメミットの墓を探すが・・・

というわけで、ロンドンからエジプトへ移り、
古代の神々と交流し、戦う。
「レイダース」や「ハムナプトラ」をはじめ、
アメリカ人はエジプトの話が大好きだ。

何よりもこのドラマの見どころは、
演出のセンスの良さと、
CG描写の精密さ
配信ドラマといえども、
映画館上映作品を超えている。
ピラミッドの中や墓の内部など、
息を飲む描写が続く。
もはや描写できないものはない。

製作総指揮&監督を務めるのは、
モハメド・ディアブというエジプト人のクリエイター。
主人公を演じるのは、オスカー・アイザック


カルト教団の指導者という
悪玉を演じるのはイーサン・ホーク

全6話(1話あたり約44~53分)。
全部で5時間2分。
続編がある模様。

 


吉本がやって来た

2022年05月09日 23時21分05秒 | わが町浦安

今日は、夕方、家族3人で散歩がてら出かけ、

ここ↓で腹を満たした後、


 

ここへ。

浦安市文化会館

来た目的は↓これ。

「よしもとお笑いライブ
~ゴールデンウィークまつり~
in 浦安 2022」

あちこちの都市を回っているらしい。

お客がどれだけ入るのかな、
と思って館内に入ると、
半分の入り。


というか、前半分しかチケットを売っていない。
集客力の予測をして発売したらしいが、
予測は見事に的中して、
前半分は満席状態。

この二人は前説

「幕が上がったら撮影禁止。
ということは、幕が上がる前の今は撮影OK」
で、観客が一斉にカメラを向ける。

左の人は浦安出身で、
出身小学校、中学校の卒業者に手を上げさせ、
「こんなOBで、スミマセン」と。

幕が上がると、
簡単な垂れ幕の前に
入れ代わり立ち代わりで漫才を披露。

出演者は、
タカアンドトシ


ダイアン


おいでやすこが

オズワルド

ミキ


男性ブランコ


ゆにばーす


に加えて、チラシに載っていない


「追加出演者」のインディアンズ。

去年のM-1グランプリの決勝進出者が4組も出演。

 

出し物は、みな達者。
テレビでは5分ほどだが、
ここでは10分やり、
それだけ充実。

昔は「漫才台本作家」というのがいて、
その台本に従って演じたが、
今は自分たちでネタを練る。


電車の中で年寄りに席を譲る、
というネタをやった
タカアンドトシは、さすがベテランの味。
                                                                                オズワルドは、
おとぎ話の合体版と、
歌詞と曲の作った時間によって、
チグハグになる話で笑わせる。


ミキは、兄のお下がりをもらった弟の悲哀を語るネタ。


ダイアンは、
結婚の申し込みで父親に会ったが
失敗した男が予行演習をする、
というネタで、不思議な笑い。
津田が途中、本当に笑ってしまったのは、
何があったのか。


ゆにばーすは、
「ジジイとババアが三途の川で大渋滞」
というのが笑わせた。


6時45分から始まって休憩をはさみ、
8時23分まで。
ゲラゲラ笑って、
後に何も残らない、
という、お笑いの宿命

最後に全員揃ってカーテンコール、
かと思えば、
するっと終わったので、
自分の出番が終わると、
それぞれ帰ったらしい。
それにしても、
10分の出番で、
一体いくらギャラをもらうのだろう。

 


短編集『激動 東京五輪』

2022年05月07日 23時30分44秒 | 書籍関係

[書籍紹介]

1964年の前回東京五輪をモチーフにした
7人の作家によるアンソロジー
2020年のオリンピックを当て込んだ企画だと思うが、
発刊は2015年。
随分気が早い。
執筆陣は、大沢在昌、藤田宜永、堂場瞬一、
井上夢人、今野敏、月村了衛、東山彰良で、

顔ぶれに不足はない。

大沢在昌「不適切な排除」

ワシントンのジャーナリスト、デビッドから
主人公の作家の友人・玉川の父の死がCIAの陰謀らしいので、
調査させてくれ、という依頼が舞い込む。
玉川の父は「シングルエイト」の
前製品「ラピッドエイト」の開発者で、
1964年11月2日、つまり、オリンピックの直後、

ひき逃げにあって、死んでいた。
父親の遺物の中から一堂は8ミリフィルムをみつける。
それをDVDに変換して映してみると・・・

当時新発売だったスーパーエイト、シングルエイトが出て来て、
なつかしかった。
8ミリ映画というのは、
16ミリフィルムを使って片側を使って撮影し、
一巻終わったところで
カメラを開けて、前後逆転してもう半分の片側を使って撮影し、
現像時、縦に分割して、8ミリ映画となる。
面倒だったので、
最初から8ミリにしたフィルムをマガジンに入れて、
誰でも撮影できるようにしたのが
コダックのスーパーエイト、
富士フィルムのシングルエイト。
途中で交換する手間がないので、
「私にも写せます」というCMで大ヒットした。

ただ、50年以上前のフィルムに
写っていた車中の人物の顔が識別できるかというと、
それは難しいだろう。

藤田宜永「あなたについてゆく」

クラブの経営者と歌手とその伯父の話。
伯父の徳太郎は陸上の選手で、
戦前東京でオリンピックが開かれていれば、
走っただろう選手だった。
徳太郎が警察に追われて逃走する時が、
マラソンの開催日で、
徳太郎の逃亡とアベベの力走が重なる。

飯田久彦、北原謙二、藤木孝などの名前が出てきて、なつかしい。

堂場瞬一「号外」

新聞記者の濱中は、特ダネを掴む。
爆弾魔・草加次郎と接触し、インタビューが取れそうなのだ。
しかし、その日はオリンピックの開会式の日。
紙面はオリンピック一色で、
そんな記事が入る余地はない。
社会部長の水谷が妙手を思いつく。
号外を出すというのだ。
他社が後追いをしても、
最初にスクープした実績は作れる。
警察とは、草加次郎とインタビューした後、
逮捕に踏み切る手筈も整った。
そして・・・

井上夢人「予行演習(リハーサル)」

国立競技場近くの中学生は、
オリンピック開会式の予行演習に駆り出される。

(これは、事実)

そこで、澄夫とイットクの二人は、
最近近所の工事現場で発見された死体について
勝手な推理を働かせる。
推理は近所の母娘の不和から埋蔵金の話にまで広がり・・・

最後に、二人の中学生が、
後の二人作家・岡嶋二人(井上泉、徳山諄一)であった、というオチがつく。
鰐淵晴子の名前も出て来て、これもなつかしい。

今野敏「アリバイ」

オリンピックの開会式の日、
強盗殺人事件が起こる。
犯人は逮捕され、一審では有罪となったが、
控訴審では一転無罪。
しかも、検察の上告もなく、
無罪が確定した。
当時新人記者だった加賀が、この謎に取り組む。
開会式の空に自衛隊の飛行機が描いた五輪の輪が
重要な要素として、登場する。
というのは、犯人が空に観た輪は、
四輪しかなかったというのだ。

パラレルワールドの話で、納得できず。

月村了衛「連環」

先に紹介した「悪の五輪」のダイジェスト版。
記録映画の監督選定を巡る
ヤクザの稀郎と三流監督・錦田の話に絞り、
それ以外の要素をそぎ落としたもの。

東山彰良「陽のあたる場所」

売春宿の運転手をしている男の逃避行を
オリンピックの開会式を背景に置いて描く
ハードボイルド。


1964年のオリンピックを背景にした
書き下ろしアンソロジーの企画は買える、

ただ、
どの話も暗部にばかり目をやった作品群となった。

 


映画『ポーラー 狙われた暗殺者』

2022年05月06日 23時09分35秒 | 映画関係

[映画紹介]

冒頭、チリのどこかで、
バカンスを楽しんでいた一人の男が
殺し屋軍団に襲われて、命を落とすところが描かれる。

舞台は転じて、ワシントン州、シアトル。
ダンカンという男が医者の診断を受けていた。
体中傷だらけだが、健康には問題なし。
続いて会計士による資産管理の話。
ダンカンはブラック・カイザー(暗黒の皇帝)と呼ばれる
凄腕の殺し屋で、
引退を2週間後に控えている。
所属する殺し屋請け負い会社は、
50歳定年制で、
800万ドルを越える退職金を
受け取ることになっている。
ダンカンは毎年、どこかに20万ドルを送金している。

そのダンカンに最後の仕事が舞い込む。
断りきれずに、請け負い、
ベラルーシに出かけて、一人の男の命を奪うが、
その時、自分が返り討ちに遇う計画だったことを知る。

実は、ダンカンが雇われていた
ミスター・ブルートの会社は、
引退する殺し屋に支払う金を惜しんで、
引退間近のエージェントを狙って始末していたのだ。
チリの豪邸で殺された男をはじめ、
一月で4人が殺されていた。

殺人者軍団は、ダンカンの持っている家を襲って、
ダンカンを殺そうとするが、
そのどこにも別人が住んでいて、
ダンカンの姿は見えなかった。

実は、ダンカンは小さな町の
湖のほとりの別荘に身を隠していた。
穏やかな老後を過ごす準備をしていたのだ。
そこで、湖の向かいの家に住む、
カミーユという、内向的で孤独な女性と知り合う。

殺人者軍団は、ダンカンが20万ドルを振り込んでいた
銀行を見張り、
ついにダンカンを発見。
夜、ダンカンを襲うが皆殺しにあってしまう。
しかし、カミーユが組織によって誘拐されてしまい、
ダンカンは、カミーユを取り戻すために、
ブルートと交渉を開始するが・・・

引退間近の殺し屋が
命の危険も省みずに、
愛する女性のために戦いを挑む、
という、ありきたりな設定だが、
それをマッツ・ミケルセンの魅力で乗り切る。

ブルートに拘束されたダンカンが、
すさまじい拷問を受けながら、
脱出し、
ブルートの軍団、約50名と対決するあたり、
一体、どうなることやら、とハラハラする。
そして、最後のブルートとの対決でのシーンは、
びっくりするような描写が出て来るが、
それは、どうぞ、観て確認して下さい。

カミーユに請われて、
ダンカンは学校で子供たちのために授業をするが、
それが殺し屋稼業から抜け出せない話なのが
笑わせる。

一旦、話は落着したように見えながら、
まだ時間が残っているので、
何かな、と思っていたら、
最後に一捻りが用意されていた。
ダンカンは、悪夢の中で、
自分が今までしてきた殺戮に対する罪悪感に
責め苛まれているのだが、
その伏線が最後になって生きて来る。

ダンカンの通った後は、
死屍累々たる有り様で、
一体何人命を落としたのか、
数えてみたら、と思いもするが、
まあ、映画だし、元々原作が漫画だから。
ヴィクター・サントス
2012年に発表した漫画「Polar 」が原作

とにかく、マッツ・ミケルセンのファンにとっては堪らない映画。
年老いて引退間近の初老の殺し屋の哀愁
マッツの風貌によく似合う。

監督はヨナス・アカーランド
Netflix オリジナル作品で、
2019年1月25日から配信された。

批評家からは酷評された。
おそらく、ダンカンを襲う殺し屋軍団の描写が
コミカルな上に残酷で、
明らかにタランティーノの影響が見られ、
それと後半の追跡復讐劇との整合性が取れなかったからと思われる。
たが、批評家の酷評にもかかわらず、
観客による支持は高い。

ダンカンが師と仰ぐが、
ポーラーを裏切る、
先輩殺し屋として、
リチャード・ドレイファスがワン・シーンだけ出演する。

 


さよなら文在寅

2022年05月05日 23時04分58秒 | 政治関係


文さんの終幕が近づきつつある。
(このブログでは、文在寅を大統領と呼ばず、文さんと称する)

5月9日午後6時を前後して
文さんは青瓦台を離れ、肩書は「前大統領」になる。
翌10日0時から尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領時代が開かれる。
「共に民主党」政権から「国民の力」政権への移行。
5年ぶりの政権交代
革新系から保守系への回帰。
ただ、国会は「共に民主党」が支配しているから、
ねじれ現象で尹政権は政局運営に苦労するだろう。
次の総選挙で、ねじれを解消するまで続く。

文政権の5年間は何だったろう、
と考えると、功績が浮かばない。
当初、「南北統一」の夢で
国民に希望を与えたが、その夢も雲散霧消してしまった。
板門店における金正恩との劇的対面までは、
ついに半島が変わるか、と期待されたが、
それに続く米朝会談の失敗で、
半島情勢は元の木阿弥。
いや、より悪くなった。
結果として、金正恩のミサイル開発に
時間を与えてしまっただけだった。
すり寄って来る文さんに対して、
金正恩がどうしてあれほど冷たくしたのかは謎だが、
とにかく、文さんの時代には、南北融和は進まなかった。
統一の夢を与えて当選したのだから、
約束違反だと言わざるを得ない。

国政的にも、最低賃金の引き上げで
中小企業を疲弊させ、
マンション価格の高騰には、
何の対策をほどこすことを出来なかった
若年層の失業率を上げ、
若者から希望を奪った

そして、日韓関係を回復不能にまで悪化させた。
「慰安婦問題」「徴用工問題」をぶり返し、
間違った最高裁判決に対して何の手を打つことも出来ず、放置した。
その上、「慰安婦合意」を実質無効にして、
国と国の合意を破る国家
という烙印を押された。

「庶民派大統領」の標榜は嘘ばかりで、
記者会見はせず、
身内ばかり登用して、
その政策を誤らせた。
土地を高く転売して、利益を貪った。

5年間の「功績」を上げようとしても、何一つ出てこない。
ネットで「文在寅の業績」で検索しても、
「一致する記事は見つかりませんでした」と出る有り様だ。

そして、最後の最後に、
検察骨抜きの法案の強行突破。
これも、大統領退任後の逮捕劇への予防としか見えず、
「文在寅保護法」と揶揄されている始末。
民主主義国家として大切な「三権分立」までも
侵す法案は、文さんの「最後っ屁」と言われるだろう。

何から何まで、
韓国を後退させたとしか見えず、
無為の5年間としか見えないのだが、
それでも、今でも40%の支持率があるという不思議。
文在寅をつけあがらせたのは、
韓国国民ではないか。

先のテレビ局とのインタビューでは、
様々自分の功績を挙げて、
自画自賛を繰り返した。
いや、自画自賛を超え「牽強付会」と言うのがふさわしい。
その上、「韓国政府の立場は一貫しているが、
日本がどんどん右傾化した」
から日韓関係が悪化したとまで責任転嫁した。
この間、一方的に韓国側が日本に攻撃を仕掛けた結果だというのに。

本当に、この人は恥知らずだ。
私は、前の朴大統領を「史上最低の大統領」と呼び、
文さんを「史上最悪の大統領」と呼んだが、
本当にそうなってしまった。

ともあれ、10日からは韓国は新しい夜明けを迎える。
それで何が変わるか。
国を挙げて「反日教育」をしているのだから、
何も変わらないような気もする。
とにかく、70年以上も前のことにいつまでも拘る体質、
というか、「国民性」が変わらないと、
日韓関係は何も変わらないだろう。

文在寅という、不思議な政治家を生んだのが
誰のせいなのか、
それが問われる時が、やがて来る。

「悪夢のような民主党尾は政権」と
どなたかが言っただ、
「悪夢のような文政権」が
あと4日で終わる