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マニラの旅・その16 おまけ 快適さと便利さと

2025年06月30日 23時00分00秒 | 旅行関係

ブログを引っ越しするための準備をしていたところ、
過去に「下書き」のままに放置していた文書があることに気づきました。
2月のマニラ旅行に関するものです。
掲載しないままではもったいないので、
古い話題で恐縮ですが、
今日、掲載します。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

マニラから帰って、
先日、銀座に出かけたら、
日本の社会の特色がよく分かりました。

とにかく静か
町中人があふれ、車も道路一杯なのに、
ものすごく静か。
その一因は、
車がクラクションを鳴らさないこと。
東南アジアを旅すると、
クラクションに追い立てられます。
ビービービービー、やかましい。
しかし、日本では、めったに警笛を聞くことはありません。
そのような日本の町を見ながら、
日本という国は、
「快適さ」を追求した国なんだな、
と感じました。

ひと昔前は、日本でも、クラクションが鳴り響いていました。
しかし、ある時から、
クラクションを鳴らしてもあまり意味がない。
むしろ、警笛がない方が快適だ、
と日本人は気付いてしまったのです。
それは自動車教習所で、
「みだりに警笛は鳴らすな」
と教えられたことが効果を表わしたのでしょう。

車の往来も、東南アジアでは
無秩序に車が陣取り合戦を繰り広げています。
北京では、わずかな隙間に入り込もうとする車で
渋滞が発生していました。


でも、日本でも昔はそうでした。
反対方向の信号が青から黄色に変わると、
みんな発進していました。
別方向から車が来ると、
互いに譲らず渋滞を起こしました。
しかし、ある時から、
「譲り合った方が効率がいいし、
気持ちもいい」
と日本人は気付いてしまったのです。

駅のホームでもそう。
整列乗車を外国人が見ると驚くそうです。


中国では、切符売り場でも
乗車口でも、横入り、割り込みは当たり前。
ちゃんと並んでいる人は永遠に辿り着けません。
これも、ひと昔前は、
日本でも降りる人を押しのけて、
乗ろうとしていました。
しかし、ある時に日本人は気付いてしまった。
降りる人がちゃんと降りてから乗る方が、
効率がいいし、その方が快適だ、と。

ゴミも同じ。
マニラの町には、ゴミがあふれ、
誰も片付けようとはしません。


日本も昔はそうでした。
ポイ捨ては当たり前。
誰も片付けない。
しかし、ある時、ゴミがない方が、
町がきれいで快適だ、
と日本人は気付いてしまった。
外国人が日本に来ると、
町にゴミ箱がないことに驚くそうです。
ニューヨークでは、
ブロックごとに大きなゴミ箱が置かれています。


しかし、日本人は、自分の出したゴミは
自分で片付けようと、ゴミを持ち帰る。
これも快適さの追求で、そうなりました。

そして、もう一つの日本社会の特色が
「便利さ」の追求。
地下鉄と電車は
東京中を網羅し、
どこでも行けないところはありません。
しかも、時間が正確。
これも、長年かけて便利な町作りをしてきたからでしょう。

町中に溢れるコンビニ


その名称のとおり、便利な存在。
たいていの生活必需品はコンビニで手に入るし、
弁当、おにぎり、スイーツの質は高い。
しかも24時間営業。
夜中でもオーケー。
コンビニの発祥はアメリカですが、
日本はそれを高度に進化させました。
東南アジアでもコンビニは普及しましたが、
質において日本のコンビニにはかないません。
ヨーロッパで、コンビニが普及しないのはなぜでしょうか。

町のどこにもある
飲料の自動販売機


マニラの町でのどが乾いて飲み物を探しても見当たりません。
路上で飲み物を販売している人はいますが、
冷えていないので敬遠。
しかし、日本ではミネラルウォーターもお茶も
ジュースも炭酸飲料も、
コーヒーもお茶も
街角で手軽に求めることができます。
暖かいのも、冷えたのも。
アメリカでは路上の自動販売機はまず見かけません。
ホテルなどはありますが、割高。
お金が入っているので、
盗まれたり、破壊を恐れて
配置しないのだといいます。

マニラのハッピーランドに住む人は、
聞いてみると、幸福だそうです。


しかし、日本人の目から見て、
住環境が良いとは言えません。
ゴミゴミした町、非衛生な食べ物。
快適な生活を知らないから、
これで満足しているのだとしか思えません。

話は飛びますが、
世界幸福度ランキングというのがあって、
いつも北欧諸国が上位に並び、
フィンランドは7年連続で1位を占めています。


医療や教育が無償であることが原因らしい。
その見返りとして、税金は高い。

しかし、私から見ると、
一年のうち4分の1が太陽が顔を見せない生活が
幸福だとは思えません。
冬になると、昼の3時には日が沈み、外が暗くなってしまう。
新鮮な国産野菜を買い求めることができるのが
4か月程度、という生活が幸福と言えるでしょうか。
自然は幸福度に大きく影響するはず。
調べてみると、
フィンランドは精神疾患の発生が最も高く、
5人に1人だといいます。
うつ病の発生率が世界第9位。
冬の暗い生活が影響し、
気分が沈んだり、
やる気を失ったり、
家の中に閉じこもりになってしまい、
人を避けることで、社会から孤立するようになってしまう。
うさを晴らそうと酒を呑むので、
人口の5から10%がアルコール依存症。
政府は法律で、一定の度数をこえたお酒の販売を
厳しく制限しているほど。
ホームレスの比率も高く、薬物乱用も高い。
医療は無料でも、申し込んでから
実際に治療を受けられるのは
最大で1から3週間の待ち時間です。
自殺も多い。
国をあげて「国家自殺防止プロジェクト」というのを実施
しているというから深刻なのでしょう。
こんな現状で幸福度ナンバー1とは、
どんな基準で選んでいるのでしょうか。

よくブータンを「国民幸福度」が高い
「しあわせの国」といいますが、
私は疑問を呈します。


識字率が最新のデータで72.1パーセント。
以前はもっと低かったです。
国民の4人に1人を文目のまま放置している国が
幸福とは思えません。
失業率も、日本が2.59%なのに対し、
5.90%もあります。

よく、外国に行って帰国すると、
日本が良い国だと分かる、といいますが、
教育と医療の2点をとっても、
日本ほど恵まれた国はありません。
国民皆保険制度で、
高度な医療を受けられる国。
イギリスのように、
予約して1か月待つ、
などということはなく、
その日のうちに診察可能な国。

そういう意味で、
快適さ、便利さにおいて、
日本ほど幸福な国はありません
しかもそのために、
絶えず改善・改良する。

給料が上がらない、といいますが、
その分、物価もずっと上がっていませんでした。
欧米のすさまじいインフレを見ると、
一体いくら給料をもらったら、
このインフレに対処できるのか。
給料が高くても、物価が高ければ同じ。
給料の多寡だけで比較するのではなく、
物価も考慮しなければ、
正しい判断とはいえないでしょう。

日本のいいところ
四季があること、
公共交通機関が充実していること、
食べ物がおいしい、
つまり、食材が豊富であること、
教育が充実していること、
医療が発達していること。
もちろん過疎地の問題はありますが、
普通の町に住み、普通の生活をしている人にとって、
こんな快適で便利な社会はありません。

久しぶりに東南アジアに行って、
改めて日本の良さを実感しました。
快適さと便利さがシステム化した国を
日本人は長年かけて作りあげたのです。

日本人の不幸は、
その幸福を実感出来ない点だと言われています。


外国人が選ぶ日本の名所ランキング

2025年06月25日 23時00分00秒 | 旅行関係

先日、テレビ番組で、
「外国人が選ぶ好きな日本の観光名所ランキングベスト30」
というのをやっていた。

外国人1081人に対してのアンケート調査。
行って良かった全国の観光名所をあげてもらい、
その順位にポイントをつけてランキング化。
以下が、その結果。

 

30位:チームラボプラネッツ(東京都)


29位:海遊館(大阪府)


28位:琵琶湖(滋賀県)


27位:函館山ロープウェイ(北海道)


26位:兼六園(石川県)


25位:熊本城(熊本県)


24位:富士急ハイランド(山梨県)


23位:松本城(長野県)


22位:奈良公園(奈良県)

 

21位:明治神宮(東京都)


20位:平和記念公園(広島県)


19位:伏見稲荷大社(京都府)


18位:ジブリパーク(愛知県)


17位:上野動物園(東京都)


16位:有馬温泉(兵庫県)


15位:草津温泉(群馬県)


14位:姫路城(兵庫県)


13位:嚴島神社(広島県)


12位:屋久島(鹿児島県)


11位:箱根湯本温泉(神奈川県)


10位:黒部ダム(富山県)


9位:大阪城(大阪府)


8位:浅草寺(東京都)


7位:白川郷(岐阜県)


6位:沖縄美ら海水族館(沖縄県)


5位:東京タワー(東京都)


4位:金閣寺(京都府)

3位:清水寺(京都府)


2位:東京スカイツリー(東京都)


1位:富士山(山梨県・静岡県)


サンライズ出雲

2025年06月02日 23時00分00秒 | 旅行関係

大阪の旅のブログを始めるにあたり、
「1泊3日の旅」と、妙なことを書きました。
なぜ2泊3日ではなく、1泊2日でもないのか。
それは、東京に戻るのが車中泊だからです。

車中泊。バスではありません。
夜行バスは、以前経験して、懲りました。
夜行寝台列車です。

寝台列車といえば、
昔は「ブルートレイン」が随分走っていました。


寝台特急「さくら」、「はやぶさ」、「みずほ」、
「富士」、「あさかぜ」、「瀬戸」、「紀伊」、
「銀河」、「ゆうづる」、「あけぼの」などなど。
寝台急行というのもありました。

私も、東京から米子までと
福岡から東京までと、国内2度経験があります。
ついでに言えば、
中国で西寧からチベットのラサまで24時間の天空列車、
トルファンから敦煌までの夜行列車も経験しています。

ブルートレインは、
2015年3月14日のダイヤ改正で、
最後まで残っていた「北斗星」が定期運行を終了し、
約60年の歴史に幕を閉じました。

確かに、飛行機の路線が充実し、
新幹線も走るようになり、
宿泊しつつ遠隔地に行くという形態がなくなるのは、
時代の趨勢だったのでしょう。
夜間に乗務員や駅員を確保することによるコストの問題、
車両運行に必要な乗務員訓練の手間やコスト、
長距離を走るため複数の鉄道会社をまたぐ調整や手間、
日中は車両を使えず効率が悪い、
などの問題もあったようです。

しかし、夜行寝台列車、
形を変えて残っていたんですね。
「ななつ星 in 九州」や「四季島」「TWILIGHT EXPRESS瑞風」など。
ただ、それらのコンセプトは、
移動目的ではなく、周遊型の、
旧来の夜行列車とは存在の仕方が土台から異なる
豪華クルーズトレインで、
「列車に泊まれる」というもの。
「寝台列車」の観点では、
ブルートレインの後継である
「サンライズ瀬戸・出雲」が唯一の存在です。

サンライズ出雲は、
出雲を始発駅として、東京へ。

岡山で高松から来た「サンライズ瀬戸」と連結して、
それ以降は「サンライズ瀬戸・出雲」として運行。
その逆方向もあります。

停車駅は、↓。

大阪では、深夜0時33分に出発して、
東京に着くのは、朝7時8分。

大部分は個室で、
シングルもツインも。

個室は追加料金が必要ですが、
追加料金がかからないのが、
「ノビノビ座席」
上下段に分かれており、
寝台スペースが並んでいる、
いわば、「雑魚寝」。

シャワー室もあり、
シャワーカードにより6分間利用することができますが、
早々にカードは売り切れに。

私はYouTubeで「サンライズ出雲」のことを知り、
今回の旅行の帰路として、選んだわけです。

万博会場を出て、ホテルで荷物をピックアップして、
大阪駅に着いたのが10時半くらい。
中に入ろうと、改札機にチケットを入れると、
はねられてしまいました。
駅員に聞くと、0時33分の出発なので、
1時間前にならないと入れないといいます。
では乗車券だけ改札機を通して入れないか、
と言うと、
「22日から有効となっているので、それも無理」と。
仕方なく、駅前の通路のようなところで時間をつぶし、

11時40分頃、中へ。
今度は改札機にはねられることはありませんでした。

ホームには、待合室があり、

列車の到着まで待ちます。

大雨のため10分遅れで到着。

「ノビノビ座席」の5号車に入ると、
↓のような光景が。

2段になって、寝台スペースが並んでいます。
昔の寝台車では、
普通の座席で、
時間が来ると、
車掌が中段のベッドを作る方式。


「ノビノビ座席」は最初から寝るスペースです。

上の段の方が天井が高い、と聞いていたので、
上段を指定。

チケットは、1カ月前に発売
1カ月前の午前10時になったら申し込み、
と思っていたら、
事前予約という仕組み↓があり、

そこに予約しておくと、
1カ月前に、チケットを取れた、
とメールが入ります。

乗車券8910円、特急券3490円。
都内のJR西日本のものを扱う発券機で発券。

寝る場所が並んでいますが、
頭の部分が↓のようになっており、

隣の人と顔を合わせることはありません。

シーツでくるまれた毛布と、
1枚の枕カバー。

敷布団はないので、
固い床に寝る感じ。

窓は↓のようなもので閉めることができます。

カーテンを引くこともできます。

夜中に起きた時の光景。

履物は車掌さんがきれいに並び変えています。

これは個室の廊下。

トイレもきれい。

ノイズキャンセリングのヘッドホンで音楽を聴きながら就寝。

よく寝れました。

途中から外の景色を楽しみました。

10分の遅れを途中で取り戻して、
定刻7時8分に到着。

旅行では珍しい体験をしたいものですが、
夜行寝台列車、貴重な経験でした。

9回に渡った大阪の旅も、これで終了。
通常のパターンに戻ります。

 


大阪で泊まったホテル

2025年06月01日 23時00分00秒 | 旅行関係

今度の大阪でのホテル。
寝るだけですから、
あまりお金は使いたくありません。
いろいろ探していたら、
あるホテルで、↓のような写真が出ていました。

これで、カプセルホテルだといいます。

普通、カプセルホテルというと、
↓のような棺桶スタイルですが、

このホテルは部屋風になっています。

料金は5千円少々。
ロケーションも新大阪から
地下鉄御堂筋線で下り、
万博会場へ行く中央線に乗り換える
本町駅近くという絶好の場所。
荷物を預けて万博会場へ向かうことが出来ます。
                                        さっそく予約して、
新大阪に着き、
地下鉄御堂筋線で本町へ。

ここで迷子になりました。

ホテルの説明どおりに行ったつもりでしたが、
どこまで言っても行き着かない。
仕方なく、タクシーに乗って、
カーナビにホテルの住所を入れてもらって、
ホテルの前へ。

「カーゴ」とは、「籠」のことらしい。

私は大体地図があれば、
頭に入って、ちゃんと行き着きつける人なのですが、
寄る年波で羅針盤が狂ったかと思い、
地図を再確認してみると、
地下鉄の出口の向きが実際と違う。
これでは間違った方向に向かうのも無理ありません。
また、「丸亀製麺の角を左折」と書いてあるのに、
肝心の丸亀製麺が撤退して、存在しません。
正しい経路で行ったとしても、迷子になったでしょう。

とにかく、ホテルに荷物を預けて、
軽装で万博へ。
ボタニカルガーデンから帰って、ホテルへ向かい、
チェックイン。

1階はオープンスペースになっており、

2階にフロント。

風呂屋みたいに男女に別れているのは、

それぞれのエレベーターが男性用フロアと
女性用フロアにしか行かないようになっているため。

私の部屋番号は303号室。

エレベーターを降りると、
↓のような光景が広がっていました。

上下2段に分かれていて、
部屋は↓の様子。

1畳半ほどのスペースに布団が敷かれています。


天井までの高さが1メートル位で、
立つことは出来ません。
中腰のまま移動。
「棺桶」ではなく「屋根裏部屋」風

クローゼットも台もあり、

金庫も備えており、

テレビ用のヘッドホンもあります。

難は中腰でしか移動できないこと。
まあ、「棺桶」型のカプセルホテルも同じですが。

通路との境がカーテンだけというのは、改善の余地あり。

上段用のはしご。

洗面所はご覧のとおり、きれい。

トイレはドアが開くと蓋が自動で上がる
最新式のウォッシュレット。

シャワーも各階に2つありますが、

9階には、ちゃんとした風呂の設備もあります。

パジャマも貸してくれるので、

移動はパジャマで。

係員の対応もなかなかいい。

というわけで、
一昨年の名古屋に続き、
2度目のカプセルホテル宿泊経験。
まさに寝るだけの利用で、
翌日も荷物を預けて、
万博会場へ向かいました。

あとで調べてみたら、
カプセルホテルでも、
棺桶タイプに限ったわけではなく、
いろいろあるようです。


チームラボ ボタニカルガーデン

2025年05月31日 23時00分00秒 | 旅行関係

大阪旅行のブログを始める際、
万博以外にもう一つ行きたい所がある、
と書きましたが、
それは、チームラボ
ボタニカルガーデンのことです。

チームラボは、
新感覚の国際的創造集団。
東京では、豊洲↓と

麻布台↓で見ることができます。

大阪にあるのは、
屋外植物園を使った夜の創造物

長居植物園は、広さ約24万㎡、
中央には、大きな池があり、
草花や木々が季節と共に移り変わっていく姿が見られます。
その自然をデジタルテクノロジーによって
「自然が自然のままアートになる」というプロジェクト。

地下鉄長居駅を出ると、

こんな夜道を、

こうした案内に導かれて、

入口へ。

ライトアップされた林を進むと、

このようなものが現れ、

どんどん数を増やします。

暗くて、私のデジカメでは限界があるので、
ネットの写真をところどころ拝借します。

スピーカーからは、夢幻的な音楽が流れています。

これはゴッホの絵みたいですね。

動きます。

これは鳥獣戯画の絵のようなものが、

移動してパレード。

やがて、もっと大きい球体が現れます。

池には、こうした構造物が並びます。

しばしの夢の世界。

外国人が沢山観に来ていました。