一槽式の全自動洗濯機は便利で良いが黴が生える。20年くらい前のシャープ製は仕組みが違うので黴は生えないんだけど、何時の間にか他社と同じ方式になっていたのがちと残念。
その黴は一般的には漂白剤などで掃除する。しかし掃除後の廃液を流すと自前の浄化槽のバクテリアが心配だ。下水道だとつい何でも流して良いと思いがちだったけど、自前だと色々と気になる。でも本来は自前だろうが関係ないはずなのだ。
そんなんだから布切れを付けた針金で洗濯槽の隙間に入れて掃除してた。出来れば分解掃除したいんだけど、何年も前に大きなナットに阻まれて断念してそのまんま。
たまたまインターネットでボッケ家とほぼ同型の洗濯機を分解したという記事を見つけた。そこで再び試してみることにした。そのためには38mm という身近では巨大なナットを回さないといけない。恐らく車でもこんな大きなナットは使ってないはず。だからホームセンターに行ってもそんな大きなソケットレンチなんて売ってない。
本来なら最初っから手順を書きたいところだけど、今回は洗濯槽を取り出す所とその汚れについてだけ書いた。洗濯機は日立のNW-8PAMだ。先ず図-1の蓋はマイナスドライバーのような物で外すと図-2になる。中のネジを外すと羽が取れる。その状態が図-3だ。ここからが厄介なのだ。
図-1 はめ込み式の蓋は無くても良いような物
図-2 ネジを外すだけで羽が取れる
図-3 行く手を阻む大きなナット
問題のナットは38mm もある。ノギスの読み方を知らないヨメのために矢印で示しておく。これを回すソケットレンチが必要なんだけど、ホームセンターにあるのは32mm まで。これでもけっこう大きな物だ。
図-4 38mm もあるナット
インターネットで買うしかないが、その前にふと小さなパイプレンチで試したくなった。それが図-5だ。力を入れにくいので金槌で叩くわけだ。何度か叩いてもうダメかなって思った時に回りだした。買って間もなければもっと簡単に回っただろう。兎も角これでソケットレンチは買わずに済んだ。
図-5 パイプレンチでナットは回った
次はいよいよ洗濯槽を取り出すんだけど、これが厄介だった。直径4mm という太い針金などを使って自作プーラーで試したが針金が伸びてしまい断念。インターネットでギヤープーラーの値段を調べると最安値が5百円なんてのがあった。しかしホームセンターでは2千円。う~ん、と悩んだが送料込みで千円以上になるし届くのは数日後ってことで2千円のを買った。ちなみに今回の分解で使ったお金はこれだけ。ギヤープーラーはアーム産業のGP-75(B)だ。
図-6 これ以外の道具で引っ張り出すのは無理かも
洗濯槽を取り出すと黴は思ったよりはなかったものの水垢が付いていた。
図-7 この水垢は簡単に拭き取れた
洗濯槽の汚れもそれなりだ。
図-8 一見大したことない汚れ
洗濯槽の汚れは大したことないと思ったが、実は底の所に大量の洗剤カスがこびりついていた。
図-9 洗濯槽の底は洗剤のカスだらけ
小さなマイナスドライバーでホイホイ取れるんだけど綺麗サッパリとは行かない。そこでトイレの洗剤サンポール(主成分は薄めた塩酸)を5倍くらいに薄め、それをかけながらブラシで落とした。実際に使ったものは図-10にあるもので1年ほど前に買ったもの。
図-10 ペットボトルの先に付けられるブラシは百円ショップに売っていた
長年の汚れってことで完璧には取れなかったけど、洗剤カスを取り除くとこんな模様が出て来た。
図-11 底の汚れは落としきれなかったけどけっこう綺麗になった
図-7で写した部分も綺麗になったけど、ハイテク製品のためか電気が流れてないと汚れて水を排水出来ないようだ。
図-12 電気が流れないと汚れた水を排水出来ない
何より分解掃除は手間がかかるけど環境への悪影響は一番少ない方法だ。初めての分解だったのでギヤープーラーを買いに行ったなんてことで半日かかったが、次回は1時間少々で出来そうだ。兎に角洗濯槽はピカピカになった。洗濯機用洗剤ではここまで綺麗になることはないだろうと自画自賛。
図-13 ピッカピカの洗濯槽
その黴は一般的には漂白剤などで掃除する。しかし掃除後の廃液を流すと自前の浄化槽のバクテリアが心配だ。下水道だとつい何でも流して良いと思いがちだったけど、自前だと色々と気になる。でも本来は自前だろうが関係ないはずなのだ。
そんなんだから布切れを付けた針金で洗濯槽の隙間に入れて掃除してた。出来れば分解掃除したいんだけど、何年も前に大きなナットに阻まれて断念してそのまんま。
たまたまインターネットでボッケ家とほぼ同型の洗濯機を分解したという記事を見つけた。そこで再び試してみることにした。そのためには38mm という身近では巨大なナットを回さないといけない。恐らく車でもこんな大きなナットは使ってないはず。だからホームセンターに行ってもそんな大きなソケットレンチなんて売ってない。
本来なら最初っから手順を書きたいところだけど、今回は洗濯槽を取り出す所とその汚れについてだけ書いた。洗濯機は日立のNW-8PAMだ。先ず図-1の蓋はマイナスドライバーのような物で外すと図-2になる。中のネジを外すと羽が取れる。その状態が図-3だ。ここからが厄介なのだ。
問題のナットは38mm もある。ノギスの読み方を知らないヨメのために矢印で示しておく。これを回すソケットレンチが必要なんだけど、ホームセンターにあるのは32mm まで。これでもけっこう大きな物だ。
インターネットで買うしかないが、その前にふと小さなパイプレンチで試したくなった。それが図-5だ。力を入れにくいので金槌で叩くわけだ。何度か叩いてもうダメかなって思った時に回りだした。買って間もなければもっと簡単に回っただろう。兎も角これでソケットレンチは買わずに済んだ。
次はいよいよ洗濯槽を取り出すんだけど、これが厄介だった。直径4mm という太い針金などを使って自作プーラーで試したが針金が伸びてしまい断念。インターネットでギヤープーラーの値段を調べると最安値が5百円なんてのがあった。しかしホームセンターでは2千円。う~ん、と悩んだが送料込みで千円以上になるし届くのは数日後ってことで2千円のを買った。ちなみに今回の分解で使ったお金はこれだけ。ギヤープーラーはアーム産業のGP-75(B)だ。
洗濯槽を取り出すと黴は思ったよりはなかったものの水垢が付いていた。
洗濯槽の汚れもそれなりだ。
洗濯槽の汚れは大したことないと思ったが、実は底の所に大量の洗剤カスがこびりついていた。
小さなマイナスドライバーでホイホイ取れるんだけど綺麗サッパリとは行かない。そこでトイレの洗剤サンポール(主成分は薄めた塩酸)を5倍くらいに薄め、それをかけながらブラシで落とした。実際に使ったものは図-10にあるもので1年ほど前に買ったもの。
長年の汚れってことで完璧には取れなかったけど、洗剤カスを取り除くとこんな模様が出て来た。
図-7で写した部分も綺麗になったけど、ハイテク製品のためか電気が流れてないと汚れて水を排水出来ないようだ。
何より分解掃除は手間がかかるけど環境への悪影響は一番少ない方法だ。初めての分解だったのでギヤープーラーを買いに行ったなんてことで半日かかったが、次回は1時間少々で出来そうだ。兎に角洗濯槽はピカピカになった。洗濯機用洗剤ではここまで綺麗になることはないだろうと自画自賛。