今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

プッチーニ「西部の娘」

2007-04-21 | いろんな舞台鑑賞ノォト

プッチーニの隠れた名作と言われる「西部の娘」。
日本初演となっていないけれど、上演されたことはあるのでしょうか?
スケジュールが合わなくて鑑賞が危ぶまれましたが、運良くチケットも入手できたので、見ることができました。

このオペラの初演は1910年。
1900年という年代、舞台の西部(アメリカ)という地名が今の時代に近いことを感じさせる。プッチーニがオペラの題材を探しにニューヨークに渡り、そこで出会った戯曲に感動して、作家であるベラスコを初めとして様々な人たちの手を借りつつ出来上がった作品だそう。

移民の労働者たちの中での物語り、労働者を中心に18名もの登場人物がいるのだけど、女性は主人公のミニーと、ミニーの世話をする女性ウォークルのみ。
なぜか男性の登場人物ばかりなのか、といえば彼らは仕事して収入を得るために、家族の下を離れているから、だそう。

そのミニーが実は盗賊首領である「旅人」を名乗る男とジョンソンと恋に陥り、その彼が盗賊であることがわかり、捕らえられそうなになるが、保安官ランスとカードで勝負、彼を奪い取りかくまう。それでも見つかり処刑されそうになるが、ミニーが「彼の代わりに私を殺して!」とその体を張った愛に皆が感動して2人とも助かり、新天地へ旅立っていく、というお話。

私ももちろん初めて見るオペラだったけれど、現代により近く、事件ではないけれど歴史の中で間違いなくあった現実(生活)をオペラとして見ることで、オペラとは決して単なるファンタジーではなく、身近なものなのだなぁと思ったのでした。

      
  

      
    この日の新国立劇場ロビーのアレンジ

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