今日もミューズが微笑んで

歌うように暮らしたい。アートの道探しを楽しむJasmineのきままな日々。

今週見たオペラはナブッコとコジ・ファン・トゥッテ

2006-02-10 | いろんな舞台鑑賞ノォト

  今月は見たいオペラが目白押しで、スケジュール調整が大変。第一週目は某市民オペラの「ナブッコ」と新国立劇場の「コジ・ファン・トゥッテ」。
  来週は魔笛とオルフェーオ、次がボエーム。と5本は確定。哀怨も見たかったのだけど、悩んだ末、オルフェーオに軍配が・・・・あと、演劇でガラスの動物園も見たいし、歌舞伎は玉三郎の娘道成寺、幕見でも行けたらと思っているのですが、まあ、どう考えても無理でしょう。
  
 「コジ・ファン・トゥッテ」は、フィオルディリージとドラベッラという姉妹の恋人が入れ替わって相手の愛の忠誠心を試すというものですが、モーツァルトはこのように「愛とはなんぞや?」みたいな、心の葛藤をしつつ、収まるべきところに収まる、という作品が多いですね。そういう意味では、ヴェリズモと言えるかも。普遍的な内容であるし、だからこそ万人に好まれるんでしょう。

 さて、コジも魔笛同様、再演だそうですが、私は前回見ていないし、そもそもモーツァルトの4大オペラの中では見る機会が少なかったかも・・・。きれいな重唱がたくさんあり、アンサンブルが好きな私は、やってみたい演目の1つです。
  演出は、衣裳はやや現代風だったけど、いたってオーソドックス。今回再演出をしたスガオちゃん、人間物語は彼の得意分野だと思うので、彼自身の演出のコジを見てみたいです。 

  キャストに関しては、フェルランド役が降板したため、かなりのキャンセルが出たらしいですが、代役を務めた高橋淳さんは絶好調とみました。魔笛のモノスタトスより、よかったような気がしました。
女性では、ドラベッラ役のエレナ・ツィトコーワの響きの美しいメゾが印象的でした。中嶋顕子さんは新国立劇場のモーツァルト歌手としてのポジションを確実に得ましたね。

 ところでこの日に限って(だそうですが本当なのか・・・)新国立劇場に対するアンケートが実施されました。「ダブルキャスト復活を!」強く書かせていただきました
 シングルで外人キャストを起用したら、日本人歌手は出演できる機会が減るわけで、日本の唯一の国立オペラ劇場なのですから、もっと活躍の場を用意して歌手を育ててほしいですよ!

  ナブッコに関しては・・・失礼ながら特筆するところなし。ソリストは新人クラスのデビューの場として、オーディションで選抜されたそうですが・・・
 合唱の女性たちのヘアメイクが何もされていなかったり、80人もいるのに演技がほとんどないなど、もったいない感じがしました。まあ、合唱参加したい人のためのオペラなんでしょうから、「普通」なのかもしれませんが、もう少しお客を楽しませる工夫をしてほしいと思いました。出演者がどうということでなく、これは演出の問題でしょうね。 そもそも、最後の「Va pensiero」有名ですが、面白い、というカテゴリのオペラでもないですから、仕方ないといえば仕方ないかも。よく寝させてもらいました・・・・

  

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