眠らない街

将棋、サッカー、スノボ、マンガとちょっぴり恋愛話など。

ガーラに決まるまで~逃げ道

2009年03月03日 | 八海さん
2月24日朝、彼女からの返信。
「3月7日なら大丈夫です」
これ1行だけ。
彼女は、決断したとき、短い文章であることが多いのですが、今回、短い文章であるがゆえに、無理しているような感じもしました。

「こちらから話を振っておいて何でけど、無理にとは言いません」
「かなりハードな行程だし、金もかかります」
彼女の逃げない性格を逆手にとって、実際その通りの返信が来て、ちょっと罪悪感
いくらスノボで認め合っている部分があるといっても、振った男だし、こっちが一方的に暴言を吐いたこともあります。
いざ、一緒に行けるとなると、今までのままの方がいいんじゃないかと、彼女が断れる余地を残すようなメールを入れてしまいます。

一方で、白馬で一緒に滑りたい想いもあります。
前述の文面に、
「実は想定していたのは、3月末頃。そこで春スキープラン使うつもりでした」
↑の1行を最後に付け足しました。

これに対し、すぐに返信がありました。
「結構しますね~(汗)」
「春スキーで手頃に行きたいです」
「28日大丈夫です」
ホントのホントにいいんだ!!
スッゴク嬉しくなってきました。こんな形で願いが叶うんだなぁ~と驚きました。
彼女は、好きなコであると同時に、スノボを教えてくれた師匠のような存在。
好きなコに逢えるし、師匠に自分の滑りを見てもらえる、しかも一番好きな場所で・・・
即レスだったし、彼女に逃げ道を用意しておく必要もないんだ!と思ったら、また嬉しくなってきました。
「では28日で」
「細部は春スキーカタログ確認して、詰めて行きましょう」
嬉しさを文面に出さぬよう、目一杯押さえた表現にしました。
この時、「空を飛べ!」と言われたら、飛べたんじゃないか?そんな感じでした。

数日後の2月26日、春スキーカタログを見て彼女に連絡。
「予約を来週中頃してきたいと思います。それに伴い、何点か確認事項あります」
「行きの新幹線は、6時20分頃になりますが、この時間に東京駅に来れますか?」
「もう1つ。帰りの新幹線は、ギリギリまで滑れる時間を逆算して決めようと思ってますが、大丈夫ですか?」
こちらにしてみれば、分かり切っている答えを念押し確認しているようなもの。
全てOKの答えを想定していた中で、この質問の返事から予期せぬ方向に流れて行きました。

ガーラに決まるまで~白馬への想い

2009年03月03日 | 八海さん
2月22日、私は神立、八海さんは舞子で滑っていました。
スキー場のリフトは、終了が16時半頃。
だから、越後湯沢での帰りの新幹線は、必然的に18時前半になります。

私は18時2分発。彼女もその近辺のはず。
もしかしたら、越後湯沢で逢えるんじゃないか、うまくいったら指定席が隣同士なんてこともあるんじゃないか。
相当なドリームを期待してました。

結果は、2月23日の日記で書いた通り。
彼女は19時前半の新幹線で、逢うことは出来ませんでした。
その後、ちょっとメールのやり取りが続いて、
「舞子の雪は重くて滑りずらかったです。足クタクタ」
「蔵王の雪に慣れたら、上越は滑りずらいよね」
「新潟の雪は滑りにくいですね。そこで鍛えている○○さんは、相当腕を上げてるんだろうなぁ~」
「どれくらい上達したかは分からないけど、滑った回数は自慢出来るかも・・・」
「今シーズン、毎週欠かさず12日滑ってます。飲み込み悪いから、人より多く滑らないと」
このやり取りまでで、2月22日終了。

ここでメールが途切れたので、今週はこれでメール終わりかぁ・・・また来週話したいなぁ・・・などと思っていたら、2月23日の夕方に彼女から返信。
「12日!やり続けている○○さんステキですね~」
「私、最近上達してるんだか、下手になってるんだか分かりません」
「ヘタッピな姿見られないよう、精進しますよ~」
「私は、3月中旬に泊まりで滑りに行って、シーズン終了かもです」
このメールを読んで、心中複雑・・・というか嫌な感情が出て来ました。
今、読むと普通の内容だけど、メールを読んだ感想は、読み手のその時の感情に左右されるんでしょう。

何を返そう、どうやって返そう、「乱暴」な言葉しか出てきません。
「何がステキなんだか!見たこともないのに!」
「「ヘタッピな姿見られないように」って、見れるわけないじゃん。機会ないし」
「お前の言葉適当過ぎ!」
何故こういう方向になってしまうのか・・・
一番の要因は、自分が満足していないことをホメられるのが、どうしようもなく嫌ということ。
そこに、逢えないということが絡んで増幅させている感じ・・・
「ホメ言葉」の日記は、褒められて「嬉しい」「嬉しくない」以外に、褒められて「むかつく」というところまで含んでいるのです。

結局、
「そっかぁ、じゃあ、シーズン終了前にこっちのスノボに付き合ってみないか?日帰りだけど」
「東北はよく行くと思うけど、白馬五竜行ったことないよね」
「私がイチ押しのスキー場です」
と返しました。

文章だけ見れば普通のお誘いに見えますが、気持ちは、前述の「乱暴」な部分を含んでいます。
彼女のメールのキーワードは「ステキ」「見る」「今シーズン終了」の3つ。
「ステキ」「見る」の2つを逆手に取り「見てみろ」になり、「今シーズン終了」に反応し、「終わる前に白馬を経験してみなよ」になっています。
「今シーズン終了」のキーワードに自分の意識を移すことにより、暴言を吐かずに済んだというのが正直なところ。

また、「一緒に行こう!」じゃなく「こっちのスノボに付き合ってみないか」と書いたのは、マイナスからスタートした自分が、そこそこ滑れるようになり、今どういう風にスノボに接しているかを見せたかったから。
「ステキ」と言うなら、滑りじゃなく生き様(←大袈裟)だろという気分。
でも、自分のスノボへの接し方を見てもらえれば、「上辺だけのステキ」が「心のこもったステキ」に昇華する自信はありました。
日帰りしか選択出来ない自分が、日帰りの中で見つけた最上級の宝物が白馬。
八海さんイチ押しの蔵王ほどじゃないけど、自分が教えられるものがあるなら、白馬とスノボに対する無尽蔵のモチベーションだけだと思ったのです。

受ける90%、断る/レスなし10%。返信の予想。
彼女は、逃げるのを嫌うところがあります。
「ステキ」と言った自分自身から逃げないと思ったのです。
逆に逃げない性格を知っているから、こう返しているとも言えます。
冷静に見ると、情緒不安定だなぁ・・・。これじゃ彼女出来ないよなぁ・・・頑固過ぎるもの。

翌日朝、彼女から返信がありました。
(続く)

赤倉でのスクール~その2~レールターン滑走

2009年03月03日 | スノボスクール
長くなりそうなので、分割しました。
スクール内容の続きです。

②極端なレールターン(連続)~コース幅制限あり
レールターンのやり方は、教材6の講座そのままでした。
やり方は下記。
・45度傾ける。自分の限界以上。
・バックサイドでは胸を進行方向に向けるように、大きくローテーションする。
・姿勢はひざにゆとりを持たす程度に曲げるが、基本棒立ち。
・コース幅半分のところで、エッジを切り替える。
・大事なのは目線。進行方向というより、想定ルートに先んじて目線を向ける。

この練習、タイトルにあるようにコース幅制限があるのがミソでした。
滑走したコースは、赤倉中央トリプルリフトを降りたところがスタートになるエレガントコース
いわゆる下山の林間コースなのですが、神立のプロキオンコースガーラのエーデルワイスコースのように狭くはありません。
幅8mぐらい。そこそこの幅があって、初心者向けの斜度で滑り易いです。

まず、柏村さんが手本で滑走。ついて行くように私が滑走。
途中で柏村さんが後ろに回り、私の滑りを見ながら、
「足首緊張して!」
「体もっと傾ける!」
「体真っ直ぐ!ヒザ曲げない!」
のように指示を出します。

時々、ぐいーーーーーーーんとボードが走る時があって、コースアウトしてしまうことがありました。
「今、良かったですよ!」
「真のカービングは、ターン中に加速します」
「○○さんは、加速の感覚がなくて、付いて行けなかったんですね」

神立をはじめとするいろいろなスクールで、インストラクターさんが、「ボードが走る」「スコーンと行っちゃう」などと言うことがありますが、これがそうなのか!と思いました。

「重要なのは目線です。進行方向を真っ直ぐ見るだけじゃなく、滑るルートを先回りして目線を向けます」
と柏村さん。更に、
「このコースで滑っているのも理由があります」
「コースの幅に制限があるので、コース中央でエッジの切り替えが出来るよう滑る必要があります」
うーん。何故林間コースでメニューをこなすのか不思議でしたが、林間コースの幅までもカリキュラムに入っていたとは・・・

滑走1回目が終了。
再びリフトに乗り、同じコースでもう1回滑走します。
柏村さん、
「フルカービングで滑って下さい」
暗に「もっと体軸倒せ」と言っています。ムチャ言うわ~この人・・・

また、写真のような図を書き、

「谷回りで転倒するのはOKです」
とコメント。
この練習メニューは、強い角付けを追い求めるもの。強い角付けは体軸の大きな傾き。
つまり、「強い角付けと荷重」を追い求めるターン前半、強い角付けを求めて大きく体軸を傾け、転倒したとしてもトライした結果だと言うのです。
実際、谷回りで転倒すると、
「いいですよ!その調子で!」
とホメてもらえました。
ただ、山回りになってからの転倒は、体軸を戻す区間で出来ていないということでNGでした。
「切り替え遅い!踏み過ぎない!」
と容赦なく叱責が飛びました。


結局、レールターン2回の滑走(滑走距離は2Kmぐらい)で、柏村さんの言われるような滑りは出来ませんでした。
切り替えポイントが間延びしてしまい(下図)、体軸を傾ける動きがどうしても遅れてしまいます。
必然的に、全ての動作(切り替え、傾きMAX、体軸の戻し等)が遅れてしまいました。

(続く)