眠らない街

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アマ竜王神奈川大会~vsコーボーさん

2006年05月22日 | 棋譜
東野-横山戦の大ボス対決、さすがに大ボス同士の決戦にふさわしく、大激戦になっていた
相手として嫌だったのは、ベテランの横山氏。
横山氏は何をやってくるか分からない。相手の力を出させない術を持っている。
しかし、この激戦を見るにつけ、「どっちも強い。自分の嫌な方を願っているようじゃダメ」と、気持ちを切り替えた

横山戦。運良く先手を引き、第1図まですらすら進んだ。
      

第1図以下:▲1六歩△2四歩▲4八玉△5五角(第2図)

なるべく妥協しないつもりだった。
矢倉に組むなら、端を受けるのは微妙だし、△1三角の筋が出来た分だけ後手が得かもしれない
しかし、後手は囲いの意思表示が早い。こちらは流動的にすべきで、長い目で見る必要があると考えた。

横山氏は、矢倉を急がない▲1六歩を見て、楽観したのかもしれない。△2四歩▲4八玉の次の手は、一番有り難い手だった
      

第2図以下:▲3八金△2五歩▲5六銀△2二角▲4六歩△4二銀▲5八金(図略)

▲3八金が、当然とは言え好手
△2八角成なら、以下、▲同金△3九銀▲4九玉△2八銀成▲同飛で先手良し。
△2五歩に対し、私は腰を落として▲5六銀~▲4六歩。ここで、▲4六歩と突かないと、作戦勝ちには出来ない
△1三角~△4四歩が怖いが、△1三角▲4七銀で凌げると読んだ。
次の手は△4ニ銀。ホッとした。▲5八金で作戦勝ち確定。それも「相当の」である
以下、かなり進んで第3図へ。
      

第3図以下:▲9四歩△同歩▲9三歩△9五歩▲6四歩△同角▲8五桂△8四歩▲9五香△9四歩▲同香△8三銀▲9二歩成△9四銀▲9三桂成△同桂▲8四飛(第4図)

満を持して▲9四歩と仕掛ける。部分的にはつぶれている。後は組み合わせを発見出来るかどうか
ちょっと悩んだのが▲6四歩。後手は角で取るしかないので、得とみた。
手順中、▲9三桂成~▲8四飛がちょっとした工夫で、この後、△9二香▲9四飛と進み、そのまま押し切ることが出来た。
      

自分なりにうまく指すことは出来たが、これは実力差があるから、逆に差がついたと思っている。
県代表としてメジャーな相手なら、△5五角とは指さないだろう。
また、この端攻めは受かるはずがない。それでも何とか受けようとしたのは、攻め間違いを期待されているから。
やっぱり、ねじり合って負かさないと、まだまだ認めてはもらえないと思いました。