1手損角換わりの正しい組み方というのを、調布SCのおじさんIさんに教わった
。
ことの発端は、日本選手権のHくんの将棋から。
おじさんIさんが、以下のよう吼えた。あーうざい(笑)
「天下のHくんともあろう者が、あそこで▲2四歩と行けないとは・・・」
「相手はぜーったい分かってないはず!!」
おじさんIさんに言わせると、1手損角換わりに組むならば、後手は
2手目△3四歩が絶対だと言う。
2手目△8四歩からの1手損角換わりは
有り得ないというのだ
。
初手より:▲7六歩△3四歩▲2六歩△3ニ金▲7八金△8四歩▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀
(正しい基本図)
これは薄々感じていた。
タイトル戦の棋譜を見ると、一見横歩取り模様かなと思わせつつ、1手損角換わりに帰着する出だしが多い。
2手目△8四歩の出だしを、ほとんど見ないのだ。
また、一時期見られた手順では、前述▲7六歩△3四歩▲2六歩△1四歩もある。
これでも1手損角換わりに組めると言う。ただ、先手が早繰り銀の時、△1四歩が響くかもしれない。
では、何故、2手目△8四歩はダメなのだろう?
初手より:▲7六歩△8四歩▲2六歩△3四歩▲2五歩△8八角成▲同銀△2二銀
(NG基本図)▲2四歩△同歩▲同飛△3五角
(第1図)
おじさんIさんが、
「じゃあ、ここで▲2四歩△同歩▲同飛とやったら、どうすんだよ!」
と言う。
顔が、
「△3五角と打ってみろ!」と言っている
。
向こうは腕組みしてるし、
もう展開が読めた。さすがに長い付き合いだから(笑)
ひねくれて
「じゃあ、△2五歩」と言ってみる
。
しかし、やっぱりウソ手。30秒でダメ出しされた(笑)
おじさんIさんの希望通り、△3五角として第1図。
第1図以下:▲2八飛△5七角成▲1五角△3三桂▲5四歩△同歩▲2二飛成△同飛▲3三角成△4ニ飛▲5三桂
(第2図)
この図は、先手十分やれると思う。
途中
▲5四歩がポイントで、単に▲2二飛成~▲3三馬は直後に有効手がない。
なお蛇足だが、▲5四歩△3五馬の変化は、以下▲5三歩成△同馬
▲2三歩△1四歩▲2四角で必勝。
「へぇ~スゴイですね~」
「でしょ!でしょ~!」
・・・と、Hくんの話は導入部で、
結局は自慢話に落ち着くのです(笑)
まあ、いい話が聞けました♪