予約していた原田マハさんの「美しき愚か者たちのタブロー」を読みました。
「タブロー」とは何かも知らず、原田さんのお書きになったものは美術に関するものだろうと予約しました。
「タブロー」フランス語で絵画でした。
「国立西洋美術館」の誕生の礎になった、川崎造船所や国会議員を務められた松方幸次郎氏が
いつか日本に美術館を創る!と、絵画収集に尽くされました。
松方氏と一緒に名画を探す手伝いをした若き美術史家
絵画を守るために松方氏より依頼されて戦時下のパリに残された部下
戦後フランスに没収された絵画を取り返そうと、日仏の返還交渉に臨んだ吉田茂首相
(因みに返還にあたって、日本人が買った美術品なのに、敗戦国となった日本にフランスからの寄贈として扱われました)
松方コレクションに携わった四人の人々が描かれています。
私は、今までこの経緯も知らず「国立西洋美術館」の玄関広場のロダンの彫刻を眺めていました。
私達は、海外からの美術展となると、長蛇の列で押し掛けますが美術館の常設展に余り足を向けていません。
日本にも公設・私立etct沢山の美術館があって、それぞれの美術館には素晴らしい作品が沢山あると思います。
この機会に、これらに目を向けてみようと思います。