白壁に紫のクレマチスが素敵でした。
上橋菜穂子さんの「鹿の王上・下」を読みました。
「精霊の木」など、読んで見たいと思っていたのですが、なかなかチャンスがありませんでした。
予約数180人余との数字に、つい、予約してしまいました。(私も、読まなくちゃあ~)と
上・下それぞれ500ページ以上、上巻「生き残った者」は、登場人物の名前・絡まりあった複雑な部族の関係と名前
覚えるのに必死で、内容の把握迄いかず面白いのか?面白くないのか?
あやふやなうちに終わってしまいました。
下巻「還って行く者」で、やっといろんなことが判って、面白くなって一気に読みました。
折角の予約本。いつも回している友人に急いで回しました。
・・・・生き物はみな、病の種を身に潜ませて生きている。
身に抱いているそいつに負けなければ、生きていられるが
負ければ死ぬ。
生の中には死が潜んでいる。
(それでも、そうして生きるしかない。かぼそい命の糸を切られてしまわぬように
懸命に糸をつむぎ直しながら・・・・・)文中から抜粋
この言葉が、心に残りました。
この年になると、自分の命は勿論。周囲でもいろいろな病と闘っている人たちがいます。
いつも、ノー天気に旅行をしたり・音楽会や美術展に行って、うらやましく思っていた友人が
先日、「娘が乳がんに罹った。」と悲痛な電話。
「大丈夫治るから!」と、励ましたものの30代のお嬢さんに、ちょっと酷な病気です。
詳しいことは聞きづらくて、早く回復されるのを祈るのみです。