オヤジのひとり言

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葛飾 北斎・・?・93回も引越し????

2008年10月15日 | Weblog
先日、

滋賀県の県立美術館で開催されている「葛飾北斎展」を

観に行ってきました

芸術の秋??を堪能して来ました。


浮世絵師・葛飾北斎の引越し魔ぶりは有名だ。

90年の生涯に、

93回転居を繰り返したと記録にある。

理由は何だったのか、

諸説はあるが、

面白いのは、

絵にのみ集中して掃除をせず、

部屋が荒れるたびに転居したという説。

巡り巡って、

以前住んだ部屋に戻ったところ、

元の荒れた状態のままだったため、

以降の引越しを止めたという落語のオチのような逸話もある。

身なりに構わず、

着たきり雀。

家には

土瓶と茶碗以外これといった家財は無く、

老いては道楽者の孫に苦しめられ、

貧困の日々だったとか。

そんな苦労の中から、

あの名作「富嶽三十六景」が生まれたと思えば、

作品の一つ一つに人間的な親しみがわく。

森羅万象なんでも描き、

生涯の作品点数は版画、

肉筆画、

版本などを合わせて実に3万点超。


70歳までの絵を

「取るに足るものなし」とし、

110歳の完成を見据えて彩管をふるった。

ゴッホや

ロートレックら多くの画家に影響を与え、

米国の雑誌「ライフ」が行なったアンケートでは、

「この千年に最も重要な功績を残した世界の人物百人」に

日本人としてただ一人選ばれてもいる。


逆境の中でも、

生涯不変だった仕事への情熱と精進。

簡単に職責を放り出す一国の首相とは心根が少々違うようで。