どうやら、つくば市の回らない風車問題で環境省からつくば市に交付された国庫補助金は返還ということになるらしい。当然と言えば当然であるが、これで問題が解決したわけではない。
返還される補助金はつくば市が独自に手当てしなければならない。要するにつくば市民の税金によって穴埋めされるわけです。もし、補助金以外に、この事業に地方債を充当していれば、それも繰り上げ償還ということになるでしょう。
また、今後、今回建設された風車と同型のものを使っての補助採択は難しくなるとのことでした。会計検査院はこの風車自体に瑕疵があるかどうかまで調査したのでしょうか?
以下は5/2の当ブログに寄せられたつくば市民の方からのコメントです。
小野寺助役は、退職金がっぽり受け取り辞職した。つくば市幹部4名を相手に損害賠償を求めた住民訴訟は、7月に公判が始まる。私たちは、賠償を求めた市民団体に大いにエールを送りたい。つくば市が実測調査した風況でも高層気象台のデータでもいずれも年間平均3m毎秒以下の風速である。木立に囲まれた校庭では1kw程度のマイクロ風車しか回らないことは、素人でもわかることである。それを小野寺助役や議会のボスは、平成16年の市長選挙を視野に入れながら、環境省の交付金事業を受けるために早稲田大学橋詰教授と相談しながら事業が成り立つように、過大な風車で事業を申請し、学校の電気代を年間約90万円も無駄に消費するという「モニュメント」の風車を造りだしたのである。しかも23基の風車を5件に分割入札し、すべて98%に近い驚くべき落札率である。また落札した5件の業者は、施工工事を一切行うことなく、すべて大光電設という企業に施工工事のすべてを丸投げしているのである。市民としては、環境省に提出した見積書にある建設予定の30基3億円の風車が、いつの間にか23基に減らされ、その減らされた7基分の風車代金約7千万円が中間マージンとなり、特定の業者にキックバックされたのではないか?と疑惑を持たざるを得ない。この事態をつくば市民が怒らずして何とするのか?まじめに税金を払うだけが能ではない。税金の使い方まで、きちんと声をあげる賢い国民となってもらいたいものである
このコメントに対しての私の感想ですが、まず退職した助役はやはり退職金をもらっていたのか、ということです。もし、ほんの少しでも良心があるのなら退職金は辞退したでしょうから、この助役の人間性がこれでよくわかりました。
今後この人が、少しでも公共性のあるような法人等に再就職しないように、つくば市民の皆さんは監視した方が良いのではないでしょうか。
それから、工事が丸投げされていたとのことですが、これは建設業法違反の可能性があるのではないでしょうか。これを黙認していたとしたら発注者の責任も問われる事案ですね。
とにかく何もかもが腹立たしい事件です。もしかするとまだまだ公になっていない事実が隠されているのかもしれません。しかし、裁判等で今後真実が明らかになったとしても、回らない風車が回るようになるわけではありません。回らない風車はこのまま放置されることになるのでしょうか。とても気がかりです。
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つくば市の問題は、日本の風力発電史上、最悪の出来事であり、今後の事を考えると、この事件の真相は、きちんと歴史に残しておく必要がありそうです。自浄能力が無ければ、100年後も「つくば市」は科学技術の町、では無く、環境詐欺の町として歴史に名を残すかもしれません
恵庭の方が・・・(爆)
風力に係わる人たちは、みんな一生懸命効率の悪いものをなんとかペイできるようにがんばっているのに、こんな杜撰なことをするなんて・・・・
悲しい。
もしかして恵山でしょうか、あるいは江差?
であるなら両者とも酷い案件です(現在、調査中。恵山は風況データ処理に疑惑、江差は現地見ましたが自業自得の感があります)が、つくば市のはそういった域を遥かに凌駕していると思います
特に悪質と感じているのは、つくば市(役所)は風力の素人では無いという事です(H12年頃、つくば山でNEDOの風況調査を実施しています。風況は30mで5.3m/s、20mで4.5m/s、750kWモデルで設備利用率18%、筑波山の観測所の平均風速4.7m/s)この経験から、平地の小中学校の風速は容易に想像できます。ちなみにつくば市のアメダス測定所の風速は、約2.4m/sなので、これを基に、事業計画を立てるべきであり、それを行わなかったとしたら故意に、と疑わざるを得ないです。