以下、東京新聞の記事です。
『つくば市内の小中学校に設置された小型風力発電機が計画通り発電しなかった問題の住民訴訟で、水戸地裁は三日、設置工事で市側の不透明な発注と指名業者選定が推認されるとした。市はこれまで、地元業者の育成や工事の安全対策のため、入札では現場に近い業者を指名する必要性を訴えてきたが、軌道修正を迫られそうだ。
原告側は、三億円で三十基設置する計画だったところ、二十三基で発注したため、七千万円の無駄遣いを訴えた。判決は約三千百万円を不当な公金支出と認定。入札にかかわった担当職員に約三百万円を弁済させるよう命じた。
判決文などによると、設置工事の指名競争入札は二〇〇五年一月に行われた。市は十九校二十三基の建設を地域別で五分割し、地元の電気設備業者と土木建設業者で構成する十二組の共同企業体(JV)を指名。うち五組のJVが受注した。
だが、工事は落札したJVでなく、すべて下請けとなった同一の専門業者が手掛けていた。判決は「関与させる必要のない業者を工事に携わらせ、特定業者の利益を図ったとみられる」と指摘した。
原告の亀山大二郎さんは「つくば市では、こうした公共工事が当たり前に行われてきた経緯があり、一部不当な公金支出が認められたのはそれなりの成果」と話した。
市側は「コメントを差し控える」としている。』
この判決には驚きました。発注の仕方については当ブログでも過去にその問題を指摘しましたが、その責任が一担当者に課せられるとは・・・
310万円の弁済を命じられた職員は現在、課長補佐とのことです。ということ当時はもっと下の職階だった可能性も考えられます。その程度のポジションで発注方法などを決定する権限が与えられているはずは無いと思うのですが。
普通は指名委員会あたりで決まる事柄ではないでしょうか?
『つくば市内の小中学校に設置された小型風力発電機が計画通り発電しなかった問題の住民訴訟で、水戸地裁は三日、設置工事で市側の不透明な発注と指名業者選定が推認されるとした。市はこれまで、地元業者の育成や工事の安全対策のため、入札では現場に近い業者を指名する必要性を訴えてきたが、軌道修正を迫られそうだ。
原告側は、三億円で三十基設置する計画だったところ、二十三基で発注したため、七千万円の無駄遣いを訴えた。判決は約三千百万円を不当な公金支出と認定。入札にかかわった担当職員に約三百万円を弁済させるよう命じた。
判決文などによると、設置工事の指名競争入札は二〇〇五年一月に行われた。市は十九校二十三基の建設を地域別で五分割し、地元の電気設備業者と土木建設業者で構成する十二組の共同企業体(JV)を指名。うち五組のJVが受注した。
だが、工事は落札したJVでなく、すべて下請けとなった同一の専門業者が手掛けていた。判決は「関与させる必要のない業者を工事に携わらせ、特定業者の利益を図ったとみられる」と指摘した。
原告の亀山大二郎さんは「つくば市では、こうした公共工事が当たり前に行われてきた経緯があり、一部不当な公金支出が認められたのはそれなりの成果」と話した。
市側は「コメントを差し控える」としている。』
この判決には驚きました。発注の仕方については当ブログでも過去にその問題を指摘しましたが、その責任が一担当者に課せられるとは・・・
310万円の弁済を命じられた職員は現在、課長補佐とのことです。ということ当時はもっと下の職階だった可能性も考えられます。その程度のポジションで発注方法などを決定する権限が与えられているはずは無いと思うのですが。
普通は指名委員会あたりで決まる事柄ではないでしょうか?
この担当者、贈収賄で立件された分けではないのに310万円とは理不尽な話と感じます。
映画の1シーンで”君はこの国家機密を背負うだけの給料は貰っていないから席を外してくれ”(勝手に容訳)というのを記憶しています。
つくば市はその責任を負わせるだけの給料を払っていたしょうか?
これは不可解な判決ですね。一担当者で決められる話ではないでしょう。
というか、これは民事ではなく談合、贈収賄等の刑事事件だと思います。
行政としてのつくば市、その責任者(市長、助役等)、業者の責任は問われないのでしょうか?
なんだか、この職員は生け贄にされているような気がしなくてなりませんね
つくば市としては、いち個人に責任をなすりつけて、幕引きを計りたいというところなのでしょうか?