今週は8日(水)~10日(金)の3日間、全国風サミットに参加
するため、鳥取県北栄町に行ってきました。
新幹線で姫路に向かう途中、磐田市(旧竜洋町)で建設されたばか
りの3M機が5機のうち4機が回っていました。遠くから見てもや
はり、大きいですね。その後も、スズキ自動車の風車や田原市臨海
部の風車などが元気良く回っているのが確認できました。
8日は幹事会に出席しました。
9日は朝から丸1日、風サミットに参加して夜は交流会でした。
風サミット自体は、風力発電推進市町村全国協議会に加盟している
市町村が、もちまわり(立候補制)して開催している、自治体風車
のお祭りで、エネ庁、NEDO、学識経験者などの基調講演や提言の他、
開催地の風力発電や環境問題への取り組みなどの発表が行われます。
今回は北栄町の幼稚園、小中学校、婦人会がそれぞれ発表をしたり、
町民有志によるスライドリーディングなどがありました。
会場前では町民ボランティアの皆さんが、特産品の販売をしたり、
休憩時には、特産のスイカやブドウを食べさせてくれたりと活躍さ
れていました。
やはりこういった地元の方のホスピタリティは外から訪れた者に
とって、一番嬉しいのではないでしょうか。
北栄町の風力発電についての発表は若い職員の方が、準備した内
容を漏らさず話したというような印象でした。風車建設から携わっ
ている課長さんが、今回のサミットの実質上の事務局(担当者)
ということで、発表までは手が回らなかったのかもしれませんが、
本当は直接、苦労話などを話してくれた方が良かったように思いま
す。若い職員に経験を積ませたいということだったのかもしれませ
んが。
午後のパネルディスカッションには、県知事が参加しました。この
程度の規模のイベントだと他の自治体なら代理出席が多いように思
いますが、自分の選挙のマニュフェストに新エネルギー導入6万kw
と具体的な数字を書き込んでいたそうですから、風サミットにも参
加されたのでしょう。
官僚出身ということで、隙のない発言が多かったように思いますが、
サービス精神も持ち合わせた方だと感じました。
夜は場所を移して、交流会が行われました。
交流会には全国から集まった首長(代理)や担当職員、北栄町の議
員や各種団体の代表者の他、風車メーカや風力発電事業者などの業
界関係者が参加して交流しました。
会場では何人かの方から、「ブログ見てますよ」と声をかけていた
だきました。また、「東伊豆町です」というと多くの方から「大変
ですね~」という反応がありました(苦笑)。
「雷が鳴ると、連絡用の携帯の電源を切りたくなる」という自治体
の風車担当者のお話を聞いて、きっと日本全国で同じような気持ち
で苦労している人がいるのだと思うと、なんだか嬉しく?なります
ね。
この風サミットは自治体風車の担当者にとっては非常に貴重な機会
なので、もっと多くの加盟団体の職員が参加すべきだと思います。
静岡県でも、御前崎市、掛川市、磐田市などが加盟していたと思い
ますが、参加していないのはとても残念です。
風サミットはお祭りなので、その中の発表などには登場しませんで
したが、関係者が顔を合わせた、休憩時間や交流会では低周波音に
ついてだいぶ話題になっていました。
一度、問題をしっかり整理しておかないと今後の風力発電普及の大
きな障害になると多くの人が遅まきながら感じ始めているようです。
3日目には自治体最大(1500kw×9機)となる北栄町の風力発電所
を見学しました。この発電所は自分が最も心配し、もっとも応援し
ている発電所です。
心配している理由は風況があまり良くない場所に建てられていると
いうことと、規模が大きいという点です。風況があまり良くないか
ら事業規模を大きくする必要があったのかもしれません。
実際、設備利用率は18%程度です。また、規模が大きいので、自
治体の風車ですが、補助率は1/3です。合併前の北条町が建設した
ものですが、当時の町予算規模に匹敵する事業ということで、失敗
すると町政に大きな影響が出ることが予想されます。
応援している理由は、町民を説得してこの事業を決行した、北栄町長
の勇気と信念に共感したということです。
「個人の信念で町民をリスクに晒すのはとんでもない」と言う、方も
いるでしょう。実際話をした町会議員の方は批判していました。
しかし、このことに限らず、自分が安全圏にいて批判するだけなら
誰にでもできます。新しいことにチャレンジするときは摩擦はつきも
のですし、100%成功が保証された政策や事業なんてありません。あっ
たとしたらそれはたいそうつまらないものでしょう。
と、偉そうに書きましたが自分にはちょっと真似できない決断です。
だからこそ応援しています。道のりは相当厳しいはずですが、是非、
成功させてもらいたいと思います。
町長はじめ、担当職員や地元ボランティアの皆さんにはたいへんお
世話になりました。ありがとうございました。
来年の風サミットは青森県六ケ所村で開催されます。
たくさんの風車が建っているだけでなく、蓄電池併設の風車があったり
核廃棄物関連施設があったりと色々な意味で非常に興味深い場所です。
するため、鳥取県北栄町に行ってきました。
新幹線で姫路に向かう途中、磐田市(旧竜洋町)で建設されたばか
りの3M機が5機のうち4機が回っていました。遠くから見てもや
はり、大きいですね。その後も、スズキ自動車の風車や田原市臨海
部の風車などが元気良く回っているのが確認できました。
8日は幹事会に出席しました。
9日は朝から丸1日、風サミットに参加して夜は交流会でした。
風サミット自体は、風力発電推進市町村全国協議会に加盟している
市町村が、もちまわり(立候補制)して開催している、自治体風車
のお祭りで、エネ庁、NEDO、学識経験者などの基調講演や提言の他、
開催地の風力発電や環境問題への取り組みなどの発表が行われます。
今回は北栄町の幼稚園、小中学校、婦人会がそれぞれ発表をしたり、
町民有志によるスライドリーディングなどがありました。
会場前では町民ボランティアの皆さんが、特産品の販売をしたり、
休憩時には、特産のスイカやブドウを食べさせてくれたりと活躍さ
れていました。
やはりこういった地元の方のホスピタリティは外から訪れた者に
とって、一番嬉しいのではないでしょうか。
北栄町の風力発電についての発表は若い職員の方が、準備した内
容を漏らさず話したというような印象でした。風車建設から携わっ
ている課長さんが、今回のサミットの実質上の事務局(担当者)
ということで、発表までは手が回らなかったのかもしれませんが、
本当は直接、苦労話などを話してくれた方が良かったように思いま
す。若い職員に経験を積ませたいということだったのかもしれませ
んが。
午後のパネルディスカッションには、県知事が参加しました。この
程度の規模のイベントだと他の自治体なら代理出席が多いように思
いますが、自分の選挙のマニュフェストに新エネルギー導入6万kw
と具体的な数字を書き込んでいたそうですから、風サミットにも参
加されたのでしょう。
官僚出身ということで、隙のない発言が多かったように思いますが、
サービス精神も持ち合わせた方だと感じました。
夜は場所を移して、交流会が行われました。
交流会には全国から集まった首長(代理)や担当職員、北栄町の議
員や各種団体の代表者の他、風車メーカや風力発電事業者などの業
界関係者が参加して交流しました。
会場では何人かの方から、「ブログ見てますよ」と声をかけていた
だきました。また、「東伊豆町です」というと多くの方から「大変
ですね~」という反応がありました(苦笑)。
「雷が鳴ると、連絡用の携帯の電源を切りたくなる」という自治体
の風車担当者のお話を聞いて、きっと日本全国で同じような気持ち
で苦労している人がいるのだと思うと、なんだか嬉しく?なります
ね。
この風サミットは自治体風車の担当者にとっては非常に貴重な機会
なので、もっと多くの加盟団体の職員が参加すべきだと思います。
静岡県でも、御前崎市、掛川市、磐田市などが加盟していたと思い
ますが、参加していないのはとても残念です。
風サミットはお祭りなので、その中の発表などには登場しませんで
したが、関係者が顔を合わせた、休憩時間や交流会では低周波音に
ついてだいぶ話題になっていました。
一度、問題をしっかり整理しておかないと今後の風力発電普及の大
きな障害になると多くの人が遅まきながら感じ始めているようです。
3日目には自治体最大(1500kw×9機)となる北栄町の風力発電所
を見学しました。この発電所は自分が最も心配し、もっとも応援し
ている発電所です。
心配している理由は風況があまり良くない場所に建てられていると
いうことと、規模が大きいという点です。風況があまり良くないか
ら事業規模を大きくする必要があったのかもしれません。
実際、設備利用率は18%程度です。また、規模が大きいので、自
治体の風車ですが、補助率は1/3です。合併前の北条町が建設した
ものですが、当時の町予算規模に匹敵する事業ということで、失敗
すると町政に大きな影響が出ることが予想されます。
応援している理由は、町民を説得してこの事業を決行した、北栄町長
の勇気と信念に共感したということです。
「個人の信念で町民をリスクに晒すのはとんでもない」と言う、方も
いるでしょう。実際話をした町会議員の方は批判していました。
しかし、このことに限らず、自分が安全圏にいて批判するだけなら
誰にでもできます。新しいことにチャレンジするときは摩擦はつきも
のですし、100%成功が保証された政策や事業なんてありません。あっ
たとしたらそれはたいそうつまらないものでしょう。
と、偉そうに書きましたが自分にはちょっと真似できない決断です。
だからこそ応援しています。道のりは相当厳しいはずですが、是非、
成功させてもらいたいと思います。
町長はじめ、担当職員や地元ボランティアの皆さんにはたいへんお
世話になりました。ありがとうございました。
来年の風サミットは青森県六ケ所村で開催されます。
たくさんの風車が建っているだけでなく、蓄電池併設の風車があったり
核廃棄物関連施設があったりと色々な意味で非常に興味深い場所です。