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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

ブレード破損事故の最終報告が受理された模様

2010-01-06 19:52:14 | 風車日記
当町奈良本(ならもと)地内で発生したクリーンエナジー
ファクトリーの2度目のブレード破損事故について、よう
やく、原子力安全保安院への最終報告が受理されたようで
す。→発電用風力設備の風車ブレード破損事故の報告について

原因はブレードの製造不良。製造はLM Glasfiber A/S社です。
同じインド工場で製造されたブレードは和歌山でも同様の破損
事故を起こしています。事故後、中国製のブレードに交換され
たそうです。

保安院に提出した報告書を概要だけでも良いから、自社のHP
で公開するくらいの姿勢を見せて欲しいものです。

静岡新聞 風力発電特集

2010-01-04 21:50:30 | 風車日記
今朝の静岡新聞は2ページぶち抜きで風力発電を特集。
まあまあの内容です。

メインの見出しは「温暖化防止へ風力発電」です。
その他、「新エネルギー利用急務」とか「強い逆風も」
というような見出しもあります。

また、記者が山梨大学で低周波音を体感できる「低周波
ボックス」に入り取材をしています。
「これから20Hzの音を出し音圧を10dbずつ上げます」と
言いつつ、実はその前からすでに20Hzの音を出していた
というような実験も行われています。

記者の感想は「確かに耳で聞こえない間は、何も知覚で
きなかった」ということです。また健常者と聾者と閾値
を比較して、耳が聞こえる人は日常生活では聴覚を通し、
低周波音を検出していることが分かる、としています。

記者の『ではなぜ「聞こえない音」の苦情はたえないの
ですか』という質問に対し山田伸志山梨大学名誉教授は
『音による物理現象だけでなく、苦情者側の心理や音源
に対する感情など、さまざまな問題が複合的に絡み合っ
ているケースもある。一部による「低周波音は恐ろしい」
との警告が効きすぎている場合もある』と回答していま
す。

以前この山田名誉教授の講演を聞いたことがありますが
風車に賛成でも反対でもない中立の立場でのわかりやす
い内容だったと記憶しています。

また風力発電推進の立場から上田隆之経済産業省大臣官
房審議官、反対の立場から山本里子風車問題伊豆ネット
ワーク代表(元中学校の理科の教諭)の意見を掲載して
います。反対の意見の中に、「補助金は省エネ技術開発
に投入し、新エネルギーも小規模発電で地域電力を賄う
方向に転換すべきだ」とありますが、省エネ技術で温暖
化や化石燃料の枯渇などの問題を解決できると思ってい
るのだろうか。また、小規模発電で地域電力を賄うとい
のは具体的にどうすれば良いのでしょうかね。

南伊豆町で現在試運転中の電源開発の風力発電所(2MW
×17機)の空からの写真が掲載されていて、「2009年度
内の操業開始を目指すが、地元住民らは強く反発する」
と書かれています。この表現だと地元住民がみんな反発
しているように読めますが、私の知る限りそういうこと
では無いと思います。

細かい表現に不満はありますが、自ら大学へ出かけて低
周波音を体験したり、推進・反対の両方のコメントを掲
載するなど、最近の風力発電についての報道の中では随
分しっかりした内容だと感じました。

寿都町のチャレンジ

2010-01-02 15:47:06 | 風車日記
新エネルギーへの取り組みは将来に対するチャレンジです。
チャレンジしているのは北海道の寿都町です。

以下、読売新聞の記事です。

『札幌から西へ約3時間、日本海沿いに車を走らせると、入り組んだ湾越し
に風車が現れる。その数8基。「風のまち」北海道寿都(すっつ)町に到着し
たことがすぐに分かる。

 町では年間を通じて風が吹く。とりわけ春から夏にかけては、太平洋側か
ら日本海に向かって山あいを縫うように吹く強風「寿都のだし風」に見舞わ
れる。

 山あいの1基を合わせ、計9基ある風力発電所の総出力は約1万2000
キロ・ワット。市町村が行う風力発電事業としては国内最大級の規模を誇る。

 町の風力発電の歴史は1989年にさかのぼる。中学校に電力を供給する
目的で出力82・5キロ・ワットの発電所(現在は廃止)を設置した。自治
体の風力発電としては全国初の施設として注目を集めたが、風を常時、効果
的に受けられる場所ではなかったため、採算割れとなった。

 それでも「風は町の大切な資源。発想自体は悪くないはず」とあきらめな
かったのが、当時は町職員だった片岡春雄町長。99年に出力230キロ・
ワットの発電所建設に携わり、2001年に町長となった後も風車の増設を
進めた。現在、風で生み出した電気は北海道電力などに売却しており、売電
益は年間7500万~8000万円に及ぶ。

 風がもたらす富は、町の活性化事業に充てている。その一つが、磯焼けに
よって海藻が減り、やせてしまった寿都湾を再び豊かな海に再生するための
藻場作り。海に栄養分を供給する山の植樹にも収益をあてがう。

 町はさらに、11年の完成を目指して2基の風力発電所増設を計画してい
る。片岡町長は「総出力を最低でも2万キロ・ワット、できれば3万キロ・
ワットに高めたい。そうすれば、町への還元も目に見える形で表れ、町民の
風への意識はさらに高まるだろう」と話している。』 以上、転載終わり。


信念をもって取り組んでいるようです。
批判屋には決して真似できません。「志」が違います。

エネルコンの風車ですが、日立エンジニアリングの仕事だったと思います。
日立エンジニアリングは年4回の点検を希望したようですが、最終的に、
故障対応を含めた包括的な保守形態に落ち着いています。高額な部品交換
は別にして、定期点検に故障した際の復旧費用を上乗せして契約することに
より、予算が無くて修理できずに風車を止めておくという事態を防ごうと
いうことだと思います。

がんばってください。

風車3号機 復旧しました

2009-12-30 11:48:37 | 風車日記
今朝、8時45分に風車3号機が4カ月ぶりに併入しました。
その後、負荷遮断試験と最終点検を経て、10時45分から
連続運転に移行しています。

現場技術員の人達は現場を片付けて午後3時頃までには撤収
できるのではないでしょうか。これで明日、無事に長崎に帰れ
るでしょう。長い間、本当にありがとうございました。

4カ月間にも渡る長期の故障停止は初めての経験でした。
発電機の製造に3カ月半を要したため、これ以上復旧を早める
のは無理でした。風車メーカーにも最善を尽くしてもらった
と言えると思います。

厳しい自然環境の中で働く機械ですから不測の事態で故障する
ことはこれからもあるでしょうが、それを乗りこえていかな
ければ再生可能エネルギーの発展はありません。

失敗を叩くだけの批判屋にだけはなりたくありません。

御心配いただいた皆さんありがとうございました。
これで今年は本当に仕事納めです。

風車試験運転のはずでしたが(その2)

2009-12-29 17:03:52 | 風車日記
午後1時から風車3号機の試験運転のはずでしたが、主軸
ブレーキの調整が必要とわかり、午後4時に予定変更とな
りました。

しかし、午後になって無風となり風車が回せません。電気
主任技術者が現場で風待ち待機してくれているというので
自分も風車へ行きましたが、まったくの無風。

打合わせの結果、0時までに風が吹いてきたら試験運転を
することになりました。吹かなければ明日へ持ち越しです。

現地で解散後、風車に正月のお飾りをつけてきました。
澄み切った空気のせいかきれいな夕焼けと吸いこまれそうな
静寂でした。カメラ持ってけばよかった。

これから風待ちです。

風車試運転のはずでしたが

2009-12-28 20:27:32 | 風車日記
当ブログの訪問者数(IP)が25万人を超えました。いつもご覧
いただいている皆さん、ありがとうございます。

今日の午後、発電機を交換した風車3号機の試験運転が始まる予定
だったのですが、午後から急に強風(最大瞬間風速31m/s)となり、
明日の午後に延期になってしまいました。4カ月ぶりに回る風車を
見られると楽しみにしていたのですが、残念です。しかし、自然に
は逆らえません。明日に期待。

ということで、今日は仕事納めのはずだったのですが、明日以降に
延期です。現場技術者の方は31日の飛行機を予約してあるそうなの
で、何とか無事に作業が終了することを祈ります。

風車3号機 発電機交換終了

2009-12-23 11:52:54 | 風車日記
昨日、穏やかな天候に恵まれ、風車3号機の発電機の交換が終了しました。今後、芯出しや結線をして、絶縁試験や保護装置の動作確認などを経て試運転に至るものと思います。風車1号機も昨日、ブレーキの交換が終了しましたが、今日も停止しています。→ あっ 回ってる。点検してたのかな?

20日から消防団の夜警が始まり、今晩は当番にあたっています。昔は詰所に泊まり込みだったのですが、今は0時に解散して帰宅できるだけ楽になりました。寒さが少し緩んだので助かります。

次男(小四)が近所の公民館で正月用のお飾り作りをしているので、ちょっと覗いてきました。親に似て不器用だな(苦笑)。いよいよ年の瀬だと実感しますね。

専門家による報告書

2009-12-19 16:09:07 | 風車日記
環境省が来年度から風車から発生する騒音や低周波音
について詳細な調査をするそうです。調査は全風車で
実施するそうですが、税金の無駄遣いとならないよう
に、意味のある調査にして欲しいと思います。

ちなみに、風車の騒音、低周波音について、米国、
カナダ、英国デンマークの専門家による報告書が発表
されています。
AWEA CEO Denise Bode to Attend Copenhagen
環境省も調査を始める前に読んだ方がいいでしょう。

今日は朝から源泉掃除をした後、急いでお昼御飯を食べて
みかん畑の草刈りに行ってきました。3時近くなって日が
陰るとすごく寒くなったので我慢できずに帰ってきてしま
いましたが、一通りきれいになりました。


またまた風車故障

2009-12-16 20:56:16 | 風車日記
主軸ブレーキ関係の不具合で停止していた風車2号機がやっと
復旧したと思ったら、一昨日の23時過ぎに風車1号機が故障停止。
今日、関電工の担当者が応急修理。

発電機の故障で停止している風車3号機は発電機の輸送が予定より
3日ほど遅れているとの連絡があった。発電機の交換は来週にずれ
こみそうです。

これで、完全復旧は年内ぎりぎりになりそうです。
しかし、ちゃんと定期点検しているのにこれでは困ります。

平成20年度 北海道風車の現状と課題

2009-12-14 21:17:46 | 風車日記
北海道産業保安監督部が14年度から毎年、道内の風車の
稼働状況を調査公表しています。
北海道における風力発電の現状と課題~稼働状況とトラブル状況~

これによれば、道内風車の20年度の平均設備利用率は25.7%
で過去最高とのこと。日本の風は風力発電に向いていないなん
てとんでもない嘘ですね。

全国の経産省の出先機関がこのような調査を毎年実施すれば
国内風車の現状がはっきりして、改善すべき点も明確になる
のではないでしょうか。

北海道産業保安監督部はいい仕事してますね。