goo blog サービス終了のお知らせ 

My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

2008年 静岡県自治体風車運転実績

2009-12-10 19:53:25 | 風車日記

4週間弱、故障停止していた風車2号機がやっと復旧しました。

2008年の静岡県内の公営風車の運転状況が判明しました。

マリンパーク御前崎風力発電施設(静岡県)
 三菱重工300kw 利用率23.5%

大東海洋公園風力発電施設 (掛川市)
 エネルコン230kw 利用率11.4%

マリンパーク御前崎風力発電所(御前崎市)
 ヴェスタス660kw 利用率22.4%(9~10月停止)

竜洋しおさい風力発電所(磐田市)
 ノルデクス1900kw 利用率16.7%

東伊豆町風力発電所(東伊豆町)
 三菱重工600kw 利用率 1号機21.5% 2号機24.1% 3号機26.8%

静岡市風力発電施設(静岡市)
 リパワー1500kw 利用率10.7%

御前崎港風力発電施設(静岡県)
 ヴェスタス1950kw 利用率17.5%(4~10月停止)

大須賀浄化センター風力発電施設(掛川市)
 ヴェスタス660kw 利用率18.5%

上記のうち東伊豆町3号機、静岡県御前崎港、大須賀浄化センター
の風車が現在、長期停止中だと思います。

月別のデータを見て感じるのは御前崎の風況の良さです。
例えば県の1950kwヴェスタス風車の設備利用率は
1月43.7% 2月46.5% 3月34.3% 11月40.9% 12月31.6%(停止あり)
となっています。半年間停止して年間17.5%です。年間平均風速7.1m/s
ですから、故障がなければ年によっては設備利用率35%程度はいける
のではないでしょうか。

今年も長期停止しているようです。県議会で「修理に税金をつぎ込むの
はけしからん」というような議論があったようですが、「止めておくのはけ
しからん」の間違いではないでしょうか?
県営風車ですから修理は県費で行うのは当然のことですよね。

この中で最も古いのは静岡県の三菱300kw風車で、運転開始は平成8
年7月ですから、すでに13年経過しています。8年目を迎えるあたりか
ら故障が増えたようですが、まあまあがんばっているようです。保守に
あまりお金をかけていなかったようですが、最近はどうなんでしょうか?

昨年は牧之原市でもエネルコンの2MW機が4機運転を開始しています。
民間の事業なので、データが開示されていないのが残念です。
県もどうせ運転データを取りまとめるなら、県内の風車すべてを対象に
して欲しいと思います。


風車2号機 経過観察中

2009-12-09 21:22:48 | 風車日記
今年度は町営風車の売電収入を4,700万円予算計上してあるの
ですが、風車3号機が発電機の故障で4カ月停止することに
なり、売電収入が4,000万円程度まで減少することを覚悟して
いました。ところが風車2号機もすでに3週間以上停止しており
更に厳しい状況となりそうです。

その2号機ですが、今晩一晩運転して経過観察することになりま
した。無事に復旧することを祈ります。

平成15年12月13日から売電を始めて、平成19年末までで1億円
近いキャッシュフローを生み現在の基金残高は6,800万円ほど
ですが、発電機修理の結果によっては基金残高は半減し、停止
による売電収入の減少によって更に減りそうです。

この間、当町の低炭素化に相当貢献してますが、その点が町内
で評価されることは少ないのは残念です。関係各方面からは当町
の取り組みを結構評価していただくのですが、温暖化に対する危
機感がまだまだ乏しいということでしょうか。

いずれにしても今月中には3機の風車が元気良く回る姿を見られる
ようになると良いと思います。5月ぐらいまでは良い風が吹く季節
が続くのでたくさん発電して欲しいですね。応援してくれている
人もたくさんいるので、風車メーカーのがんばりに期待したいと思
います。

風車3号機 年内復旧を目指して

2009-12-01 23:51:27 | 風車日記
いよいよ12月に突入。
あと、2週間ほどで風車3号機の新しい発電機が横浜に到着する
予定。その後、ヨー制御装置を交換してから、発電機を交換して、
早ければ27日には作業終了の予定。ただし、クレーンを使うの
で強い風が吹くと、作業が中断して日程が延びる可能性あり。

なんとか年内に復旧できればと願うのみ。

風車運転データの活用について

2009-11-30 20:56:44 | 風車日記
今日は午後から、某大学院の教授以下5名が風車の視察に
来ました。

自然エネルギーの揺らぎをディーゼル発電で調整しながら
一定地域(例えば東伊豆町)の電力を賄うというような
研究をこれから始めるらしい。その結果、自然エネルギー
の導入促進が進めばということか。ディーゼル発電から
発生する熱も活用する研究のようです。
今日はそのための風車運転データの提供依頼と風力発電所
の現地視察でした。

今回の件に限らず社会の役に立つ研究であれば、データの
提供には積極的に応じさせていただきます。

風車3号機の修繕について

2009-11-29 13:00:37 | 風車日記
先日、出張中に議会臨時会で風車3号機の修繕費用が可決
された。これで予算が確保できたので、正式に発注して、天候
などにもよるが、年内復旧を目指すことになる。

費用については風車メーカーからの見積金額で契約して、最終
的に故障の原因が究明された時点で再度協議することとなる。
本当は金額を確定してから発注できればよいのだが、そのこと
にこだわり、協議が長引けば当然、風車の復旧は遅くなり、逸
失電力が増えることとなる。

また、風車に遠心力がかかる状態つまり、風車が復旧して運転
できる状態でないと原因究明に必要な調査ができない点がある
ので、まずは復旧を優先する必要がある。

風車が長期間停止している自治体で見受けられるのは、多額の
修繕予算が確保できずに風車の修理に手をつけられないという
ことだが、当町ではこういったトラブルに備えて事業開始時に
基金を設置しており、今回も一般会計に迷惑をかけることが無
いのは幸いだ。

すでに生産を終了している風車のため、発電機の納期に3カ月
かかるのはいかんともしがたいのですが、基金を積んでいたこ
とは評価できる点だと思います。

自治体は多くの公共施設を所有しているが、私の知る限り施設
や設備の老朽化に備えて修繕費用を積んでいるケースはあまり
無いように思う。当町でも自民党の置き土産のいくつかの交付
金のおかげで、図書館の空調の交換や小学校の屋上の防水工事
などが解決したが、庁舎の空調の改修には目途が立っていない。

今後、老朽化が進む公共施設の修繕費用をどうするのかという
のは個人的には風車の故障より本質的な問題だと思います。

風力エネルギー利用シンポジウムの感想

2009-11-27 21:32:56 | 風車日記
昨日今日と東京の科学技術館で開催された「第31回風力エネルギー
利用シンポジウム」について感じたことを思いつくままに。
長文ですので風力発電に興味の無い方は無視してください。

講演の中で最も楽しく聴けたのが、日本ではなくノルウェーの
話だったのは残念です。
ノルウェーはエネルギー資源輸出量が世界で石油が6位、天然ガス
が3位でしかも自国の電力のうち98%を水力発電で賄う、資源に
ものすごく恵まれた国です。

そのノルウェーでさえ、風力発電(特に洋上)を国家プロジェクト
として推進しているという話です。「今まで化石燃料を売って温暖化
の原因を作ってきたから責任がある」という建前と「化石燃料は将来
涸渇する」、「新エネルギー産業を育成して商売にしたい」という本
音の理由があるようですが、それにしてもエネルギー自給率たった
4%の我が国で風力発電が停滞しているという事実と比べるとあまり
も差がありすぎて笑っちゃいます。

「NEDOも経産省も補助率とか補助金なんてしょうもない話ばかりしてい
るが、日本にノルウェーのようなビジョンが無いのはなぜだと思うか?」
というナイスな質問をノルウェーの大使館の方にした、おもしろい
人がいましたが、会場にいた人は皆、同じように感じていたでしょう。

もちろん、その場にいたエネ庁の課長補佐もNEDOの担当も本当はきっと
もっと夢のある仕事がしたいはずだと思います。同情します。

ノルウェー大使館の科学技術参事官のプレゼンの資料は楽しめました。
中身が無いのにパワポのスライドだけ凝っていても仕方ありませんが、
それにしても、エネ庁の課長もNEDOもいつも見たことのあるような味気
ない資料ばかりなのも残念です。きっと忙しくて見栄えのする資料を
作る時間も惜しいのでしょう(皮肉ではありませんよ)が情報発信能力
も今の時代、大切なことだと思います。

まあ、ノルウェー政府は2030年までに温室効果ガス排出量をゼロにする
という目標を打ち出しているのですから、日本と差があるのは当然かも
しれません。洋上風力と水素社会がセットのようですが、国を挙げての
計画ですから実現可能だと信じたいと思います。

一方、我が国は洋上風車もいつになったら建つのでしょうか。
この際、陸上風力は風力事業者にまかせて、電気事業者は思い切って洋上
風車を建ててみたらどうでしょう。東電でも電発でも良いので早い時期に
世の中に洋上風車の可能性を知らしめて欲しいと思います。その際には
是非、オールジャパンでの挑戦ということで国産風車を採用ください。

茨城県神栖にモノパイル洋上風車が建設されました。洋上と言うには
陸に近すぎますが、雷や塩害などについては将来の本格的な洋上風車に
必要なデータの蓄積には役立ちそうです。
ただ、工事の内容を聞く限り収支は相当厳しいと思います。
また、陸上でもほとんど実績が無いと言っていい、富士重工の2M機を
採用しているのもちょっと不安です。地形的に見てもダウンウインド型風
車の利点と言われている、吹き上げ風とは関係なさそうですし。場所柄
日立との関係でもあるのでしょうか。
いずれにせよ東光電気工事のチャレンジ精神には敬意を表したいと思い
ます。富士重にもぜひとも頑張って欲しいですね。

シンポジウム2日目はコンサルや大学などによるアカデミックな内容の
発表が3会場に分かれて同時進行するので、大部分は予稿集で確認する
しかないのですが、個人的に気になった発表について簡単に触れてみた
いと思います。

最近、風車反対の人達が、「風車を製造するのに膨大なエネルギー
が必要なので、風力発電はエネルギー収支がマイナスだ」とか「風車を
建てるのに、樹木を伐採するので二酸化炭素の収支がマイナスだ」と
いうようなデマを流しています。これが、単なる無知によるものなのか、
確信犯なのかはわかりません。

今回、日大の長井さんが2M風車のLCAについての研究を発表しま
した。電源別の排出原単位については電中研の本藤さん(現横浜国大)
の研究が有名だと思いますが、これは随分前の300kw風車での研究なの
で最近の大型風車で改めて評価をしたということです。
今回は富士重工と日本製鋼所の風車での検討となっています。結果が
目に見えている(風車環境負荷が小さい)ので手前味噌になるから、特
にデータを作成していないという話を聞いたことがありますが、CSR
の観点から是非、同じ土俵で全風車メーカが自主的にLCAのデータを
情報開示して欲しいと思います。

また、風力エネルギー研究所の鈴木さんが「風力発電所設置に伴う
森林伐採がCO2削減効果に与える影響(初期検討)」について発表しま
したが、結果はこれも直観的に当然の結果だと思いますが、「風力発電
所開発に伴って森林伐採を行う場合、風力発電にによるCO2削減効果の
低下は1%以内である」とまとめられています。
今後、サイトの条件によって詳しい検討が必要だとは思いますが、基本
的な結果は大きく変わらないことと思います。

ちなみに、東伊豆町と河津町に計画されいる風力発電事業については
施主である東京電力が、伐採する樹木に蓄積されていたCO2や、伐採する
木が将来吸収したであろうCO2まで考慮にいれた、二酸化炭素収支につい
てまじめに検討しています。ヨーロッパで風車を製造するところから
検討しており、「さすが」という感じです。

風力エネルギー利用シンポジウムに参加し始めて、5年目ぐらいになる
と思うのですが、正直言って超文系の私には聞いても内容が理解できな
い研究も多いのですが、大学の関係者やMHI以外の風車メーカーの方など
と情報交換できる機会は他にあまり無いので今回も勉強になりました。


風車解列中です

2009-11-25 21:26:11 | 風車日記
本日午後に風車の視察がありました。
幹事の方はリピーターで、お仲間を変えて再度お越しいただき
ました。お仲間は退職した会社の同期の方達だということです。
現場も含めると2時間半ほど熱心に視察いただきました。
今日明日と東京電力からの解列依頼があり、唯一運転している
1号機も停止中なのが残念でしたが、3機元気に回っている時に
また、来ていただきたいと思います。

主軸ブレーキ周りの故障で停止中の2号機ですが、原因がわからず
ブレーキパッドを製造メーカーに送って調査中とのことです。
今年度は故障が目立ちますが、運開後わずか6年ですから先が
思いやられます。

こういう、リスクも含めて検討して風車導入を決定したのだとは
思いますが、風車3号機の修繕の件で議会から厳しい意見をいた
だいているのも止むを得ないことだと思います。

先ほど自由の身になりました

2009-11-23 14:56:00 | 風車日記
連休前に風車2号機の修理が終わったら、報告したいという話
があったので、町外へは出かけずに待機していましたが、先ほど
原因が究明できないので、今日中の報告は無いとの連絡があり、
自由の身になりました。
こういう生活が始まり、来月で丸6年となりますが、だんだん
疲れてきたように感じます(苦笑)。風車の調子が良いと少しは
気分が良いのですが。

先日、定期的(月1回とか月2回)にウォーキングイベントを
開催して誘客につなげたらどうかということについて打合わせ
をしたのですが、観光客をターゲットにするのは難しいので、
町民の健康づくりから始めて、口コミで町外からのお客さんが
参加してくれるようにした方が良いという結論?となりました。

自分はそんなに曖昧なやり方では目的は達成できないと思います。
町外者の誘客という意図をしっかりもって仕掛けていかなければ
「クチコミで」なんて虫が良すぎるでしょう。

風車2号機もう少しで復旧か

2009-11-20 21:58:43 | 風車日記
先週の土曜日早朝から故障停止している風車2号機ですが、
悪い部品がわかり今日、交換部品が出荷されたとのこと。
早ければ明日もしくは明後日、交換が終了して復旧すれば
現場技術者から報告を受ける予定です。

土日に当たり仕事は休みですが、幸い現場技術者は我が家
のすぐそばの民宿に滞在しているので、そこで作業の内容
について聞いてもいいかと思います。

3号機が長期停止している上に2号機が1週間停止してい
るのは非常に痛いので、作業が順調に進むことを期待して
います。