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My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

風力発電は普通の電源

2010-02-14 18:05:55 | 風車日記
EUで09年に新設された発電所の発電容量で、風力発電が2年連続で
1位を占めたそうです。ちなみに2位は天然ガスです。太陽光や水力、
バイオマスなどを含めた再生可能エネルギーへの投資も加速、全体の61
%を占めた。既存の施設を含めた総発電容量に占める風力発電の割合は
9.1%となった。一方、石炭、原子力は、閉鎖による廃棄容量が新設容量
を上回った。

以上、毎日新聞からの抜粋です。

温暖化対策の観点からも石油・石炭から天然ガス・新エネへのシームレ
スな移行が必要だと思いますが、EUは着々ですね。
日本ではいつまでたっても風力発電は「新」エネルギー扱いですが、EU
や米国では普通の電源の一つだということがこの記事を見ても良くわかり
ます。さて、日本はどうするのでしょうか。
 

地域主体の風車に必要なメンテナンス体制

2010-02-13 19:30:22 | 風車日記
昨日は故障で止まっている風車を少しでも減らして、風車を役
に立つものにしたいという企業の方が来庁しました。

最近、志ある方たちが地元に貢献できる地元資本の小規模風力
発電所の必要性について訴えていますが、それを実現するため
には、どうしても風車のメンテナンス体制を確立する必要があ
ります。と言うかそれ無くして、地域主体の風車というのは不
可能でしょう。

国内に風車の数が増えないのがメンテナンス会社が成立しない
大きな理由だと思いますが、メンテナンス会社が無いと風車の
運用が上手くいかないという関係でもあります。

いずれにしても風車メーカーが工場から現地に技術員を派遣す
るのはなかなか大変なことのようですから、風車メーカー以外
に風車の面倒を見られる人達が必要だということです。
是非、がんばって欲しいと思います。

話は変わり、2日ほど前から温泉の揚湯用のポンプから大きな
音がするようになったので父親と二人で交換しました。
配管と配線をバラしてポンプを新しいものに変えたのですが、
ポンプがけっこう重いのが難点です。去年末からの四十肩が悪
化しているので、手を動かす角度や高さによってはかなり痛み
ます。

しかも身長180cmと192cmの親子なので狭い所での作業が苦手で
す。正味1時間半ほどかかりポンプ交換は終了しました。
使っているポンプはスウェーデン製らしいのですが、耐久性に
優れ値段も安価で助かります。

お勧め本

2010-02-11 17:29:19 | 風車日記
風力発電解説本の決定版です。

トコトンやさしい風力発電の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
牛山 泉
日刊工業新聞社

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牛山先生はユーモアがあって紳士的で素敵な方だと思います。
風力発電の業界関係者にとっては珍しいことは書いてありません
が、風車のことを良く知りたいという一般の人には最適な本
だと思います。自分も改めて勉強し直しています。

明日は風車メンテナンス会社の方と面談の予定。
今後は風車メーカーにしかできないことと、それ以外のことを切り分けて
経費の削減に繋げることが必要だと思うので、何ができる会社なのか興味
があります。

2009年 世界の風車導入量

2010-02-07 17:10:58 | 風車日記

これが世界各国の風力発電設備量です。(単位はMW)
           
            2009導入量   累計
米国            9,922   35,159
ドイツ      1,917   25,777
中国       13,000   25,104

インド      1,271   10,926
スペイン     2,459   19,149
イタリア     1,114    4,850
フランス     1,088    4,492
イギリス     1,077    4,051
ポルトガル          673      3,535
デンマーク     334    3,465
カナダ       950    3,319
オランダ       39    2,229
日本        178    2,056

中国の導入量が新規導入量が飛びぬけていますが、
系統に連系されていないものも多いというニュー
スもあり実態は不明です。

累計では日本より下位ですが、新規導入量では、
スウェーデン512MW、トルコ343MW、アイルランド
233MW、ポーランド181MWが日本を上回っています。

アメリカや中国などの大国は別として、日本より
面積も経済力も小さな国の名前がたくさん出てき
ます。私たちの国は世界中からエネルギーを買い
集めまくって今の生活を享受しているのだと改め
て感じます。同時に新エネルギー導入の努力が足
りないのではないかと思います。


風車低周波音に対する専門家の見解

2010-01-30 18:40:02 | 風車日記
聴覚医学、音響、耳鼻医学、産業環境医学、公衆衛生の専門家の
評価です。→http://jwpa.jp/pdf/50-19.pdf
要約と結論のみの抜粋ですが、2月中には全90ページの翻訳が
掲載されるそうです。

結論は以下のとおりです。(報告書の翻訳の転載です)

1 風車が発生する音は、聴覚障害の危険性(リスク)や、その他の人体への健康への有害な影響を引き起こさない。

2 風車による可聴下音、低周波音、超低周波音は、人の健康への有害な影響(リスク)を示さない。

3 一部の人は風車が発生する音の存在で、いらだちを感じている。しかし、いらだちは病理的な構成要素ではない。

4 風車が発生する音に対する懸念の主な原因は、その音が変動することにある。風車音にいらだちを感じる人もいるが、その反応は許容される音の大きさ(強さ)に対する個人差によるものである。

以上は単なる転載で私の個人的な見解は一切含まれていません。


今日は土曜日にもかかわらず、関電工の方が風車1号機のブレー
キパッドの交換を実施してくれました。ありがとうございました。
また、長崎からバックアップしてくれた三菱重工のエンジニアの
方もありがとうございます。

逸失発電量

2010-01-29 22:01:54 | 風車日記
今日は当ブログにGEから2回アクセスがありました。
怖いなあ~。まあ、不良品を売って事故を起こさないように
しっかり品質管理をしてください。

21年度は当町風車は発電機故障という大きな事故以外にも
故障が頻発し散々です。来月発電機の故障原因について風車
メーカーが説明に来てくれるそうですが、恐らく21年度中の
故障による逸失発電量が1千万円ほどに達しているはずです
から、しっかり責任を感じてください。

強風が吹きました

2010-01-21 21:23:26 | 風車日記
今日は風車1号機の潤滑油ポンプのモータを交換してもらう
はずだったのですが、最大瞬間風速36m/sを記録するなど、強風
で作業ができませんでした。

しかも、予備品のモータの形が今まで使っていたものと違うこと
が判明し、予定より時間がかかりそうだとのこと。現場を確認し
て初めて気づいたそうです。

よくこれで、工場での準備費等を見積もりにオンしてくるものだ。
勘弁してくれ。

日経朝刊に風力発電の記事が

2010-01-11 16:59:01 | 風車日記
今日の日経朝刊は「環境法制、企業に逆風も」、「風力発電に
環境アセス検討」、「建設遅れ・手控え懸念」という見出しと
ともに、企業が負担を過度に受け止めれば対策も進まないとい
う内容の記事が掲載されました。併せて太陽光と比べて差別さ
れているという指摘も(苦笑)。

また、別のページには「風力先進国デンマーク」、「発電の過
不足隣国と融通」、「安定供給へ政府が送電網」という記事も
ありました。

記事によればデンマークには約5,100基の風力発電機があるそう
うです。日本はおよそ1,500基です。デンマークは九州ほどの面
積に日本の3.4倍の風車が建っていることになります。
デンマークでは新規の風力発電会社に対し、株式の20%以上を
地域住民の協同組合などの所有によることをを義務付ける法律が
09年にできました。現在発電機の約15%は組合などが保有してい
るそうです。

また、送電網から発電所までの送電線建設を政府が担い、風力
発電による出力変動はノルウェー、スウェーデン、ドイツなど
と電力を融通しあうことによりカバーしていることが解説され
ています。

島国の日本は国内で出力変動を調整しなければなりません。
北海道、東北、東京の各電力会社が地域間融通を行うことが先
日発表されましたが、政府が本気で温暖化対策に取組むのであ
れば北海道と青森の間の連系線を国営で増設するぐらいのこと
があっても良いのではないでしょうか。

最近の風力発電の記事は社会面で取り上げられることが多いの
ですが、今日の日経の記事は珍しく読む価値があると思いまし
た。まあ、風力発電に携わる人にとっては知っていて当然のこ
とばかりなのかもしれませんが、それ以外の人にとっては意外
なことも多いのではないでしょうか。

三菱重工風車 特許侵害なし

2010-01-09 15:28:20 | 風車日記
よかったですね。

以下、日本経済新聞の記事です。

『発電用風車、三菱重の特許侵害なし 米ITC、GEの訴え退ける
 【ワシントン=御調昌邦】米国際貿易委員会(ITC)は8日、三菱重工業が製造し、米国市場に輸出している風車について、風車の回転を制御する技術など米ゼネラル・エレクトリック(GE)の特許を侵害していないとする「シロ」判定を最終決定した。今回の決定で、三菱重工は米国市場で風力発電に利用する風車事業を継続できる。

 GEは三菱重工の2400キロワット級風車について、輸入品の知的財産権の侵害などを排除する関税法337条に違反しているとしてITCに訴えていた。

 ITCは2008年春から調査を開始し、09年8月にはITCの行政法判事が一部特許を侵害しているとの仮決定をしていた。その後、委員会として最終決定に向け調査を進めていた。今回、特許侵害と「クロ」判定された場合、輸出ができなくなる恐れがあった。』

以上、転載終了。

MHIの風車が優秀でアメリカでたくさん売れることに危機感を持った
GEの言いがかりというところでしょうか?
そんなことより日本で売った風車にも責任を持って欲しいと思います。

追記
 GEは悪あがきしないで、この結果を受け入れましょう。商品(風車)
で正々堂々勝負するべきです。別の法的手段に訴えれば先行きの不透明
さに嫌気がさしたユーザーが三菱風車から離れて自分の商売にプラスに
働くというような姑息なやり方を選択しないことを期待します。