空腹の構え

もっぱらチャリンコ、他ものづくり

一般人には壁はない、戸がある。

2015年05月10日 08時35分27秒 | 無駄
ロードバイクのビギナーがすべきことは、
機材に慣れることと、
ルールを覚えること。

機材の慣れで最も重要なのがブレーキング。
ルールとは、交通法とか手信号とか。

要は安全に走れる基本を身につけること。


当たり前だが、数年乗っていても、
できてなさすぎる人もいる。



で、その次に、
速さとか楽しさとかを追求して行く。

より遠くへサイクリングしたい、となると、
日本だと綺麗な景色の大半は
山を越えないと見れないだろうから、
一山、二山越える程度の
ヒルクライムのテクニックは必要になる。

登りをいかに疲弊せずに走るか。
これは、実走で学習するしかない。

難しいことではない。

とにかく距離を走っていれば、そのうち
楽な方法を体が自然に体得している。

体得できない、というひともいるだろう。
が、それは"逃げ道"を探していないだけ。

踏ん張ったりするのは"立ち向かう"行為なので、
逃げていない、間違っている。

傾斜のゆるいカーブの外側を走ったりとか、
ギア比を軽いものに買い換えるとか、
日陰の多いところを走るとか(これは自分のやり方、涼しいと楽なのだ)
色々ある。

これらは"姑息"という行為。
その場しのぎ、という意味まさにそのもの。

これを適切に使うことが"知恵"であり、
技術につながってゆく。


楽する1番は知恵だ。
技術、体力はその後でいい。




本題。
レースで勝ちたい。

この目的を追求していると、
ハッキリとした壁にぶつかる。

気づいた、というか
薄々分かっていたのだが…


八甲田のヒルクライムも、240kmのロングも
最小疲弊でこなせるテクニックと、
最低限必要な体力も有してしまった。


きついコースを走れば速くなる、
というのが通用しない領域。


壁だ。
だが簡単に壊せる。


内容で追い込むこと。
インターバルや自分以上の実力者に
喰らい付いていく、苦行の時間にする。


つまり"辛い"
楽しい時間は終わる。
達成感はあるだろうが、最中は地獄だ。


"壁"…といったが、訂正する。"戸"だ。
天国の部屋と地獄の部屋。

地獄から逃げ帰るのは簡単だ。


一般社会人なら時間に制約があるので、
壁に到達できていないだけ、だろう。

いくら余暇の時間でも全て自転車へは使えない。
限られた少ない時間をどうするか。

楽しい趣味とするか、勝利への苦行にするか。

勝利=趣味なら悩まないだろうが。


自分は楽しみたい派なので、
この"戸"に対し、まずは知恵を働かせようと思う。
戸が1枚とは限らないだろうし。


『楽して勝利』
なんとか探し当てたい。

とりあえずは、これまで健康維持の平日1時間を、
過酷な1時間に換えるところまで
戸の先へ入ってみようと思う。



パワーキャルをつけているが、
瞬間計測に心拍240とかケイデンス255、パワー3000とか狂った値がある。
平均値は信用できるらしいので、平均結果のみを参考にしている。


八甲田ヒルクライム

追い込まず、走破しただけ。
走行中は、水、ペットボトル、パン、かけそば一杯しか食べていないので
日常の体力でこと足りた程度の負荷。


嶽・平日夜練習

平日やる1時間の練習で山岳高強度のもの。
最速タイムを意識し、オーバーペースにならないギリギリを維持。
ラップ1はヒルクライム。本気。
ラップ2はダウンヒル、一応ペダルは回しっぱなし。




市民レーサーのトップレベルに程遠い実力だが、
地獄時間をどれだけ積んだかの違いだけ。

少ない時間でトップに肉薄できたら・・・いいなぁ。