リタイヤ親父の暇つぶし

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真夏にスモークサーモンを作る方法の模索パート3

2018年05月06日 | スモークサーモン
気温が高い真夏にスモークサーモンを作りたくて試行錯誤しています。
目標は夏の夜間の25℃の気温でスモークサーモンを作ることです。(燻煙温度20℃以下で15時間燻煙)
基本的には以下の方法です。

①燻煙中の温度を保冷剤で下げる
 保冷剤を入れると燻煙室の温度は下がります。保冷剤の量と入れる位置をどうするかです。実験を繰り返せば解決出来ます。

②煙の温度を下げる
煙の温度を下げるにはスモークウッドのサイズを小さくすれば良いのですが香りと色付きが不足します。冬期では燻煙回数を増やせば良いのですが夏場は高い温度で燻煙するため回数はふやせません。効果があるのは煙突を長くすることですが長さにも限界があります。取り敢えずは1000mmで対応します。もう一つの方法は煙突を垂直から水平に変える方法です。垂直の煙突は煙がスムーズに流れ燃焼も良く煙の温度が高くなります。一法水平方向の煙突は煙の流れが悪くなり出口の煙の温度が下がります。

煙を水平方向に流すイメージです。パイプの出口の方が高くしてあります。

改造したものです。燻煙室側から。

煙を発生する方向から。
5月4日(木)
水平アルミパイプの温度上昇

温度上昇は約10℃、アルミパイプの効果も水平の効果も見られない。

網においたチーズは色づいている。

煙を導入するパイプの片方だけが温度が高かった。ファンの回転の影響でこの図での左側が吸い込みが助けられ煙の流量が多くなり温度が上がったと考えられる。
5月5日(土)
燻煙室の上部にあるファンを停止してテストしてみた。

温度上昇は約5℃と半減した。

網に乗せたチーズは色付きが少ない。

ファンを回した場合(下3個)と比較すると色付きが少ない。処理温度の低下が原因か。
●さらなる対策
燻煙室内に温度を下げるためのエアを注入する。熱帯魚飼育用のエアポンプを使用。上から注入。
パイプ長さを1500mmに変更。

装置全体

エアポンプ

パイプ長さを1500mmにして上部からエア注入した結果温度上昇を4℃以内に抑えることが出来た。但し温度上昇が少ないので燻煙温度が低く色付きも少ない。燻煙室内への煙の取り入れ口は本上部でファンで下向きの流れを作っている。本来煙の流れからは下から取込むのが自然である。次はファンの回転を逆にして下から煙り取り込むテストをしてみる。
5月6日(日)
●燻煙室の改造

煙を下から送り込み、ファンは逆回転させ下から上に送風するようにして上部には煙抜きを設けた。


パイプの長さは1500mmで燻煙箱の中まで入れた。

温度上昇はほぼ5℃以内に収まっている。


棚に載せたチーズの色付きは場所による差は殆ど無い。意外と上面も色づいている。