ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「同じ夢」いつでも夢を♪

2016-02-22 | 演劇
シアタートラムで観た舞台。
感想遅くなったけど載せておきます。
自分メモ用です。はい。


「同じ夢」
作・演出:赤堀雅秋
出演:光石研、麻生久美子、大森南朋、木下あかり、赤堀雅秋、田中哲司
シアタートラム 2月17日マチネ観劇

商店街にある精肉店が舞台で、店主(光石)と寝たきりの父親とヘルパーさん(麻生)
娘(木下)手癖の悪い店員(赤堀)近所の幼馴染(田中)亡妻の事故の当事者(大森)のある一日。

パッとしない男たちがぐだぐだ話して、換気扇の下で並んで煙草を吸って、歌を歌う。
と言うとほのぼの系みたいだけど、皆が充ち足りない思いを持ってる感じ。

寝たきりの父親のいる和室は襖が閉められて、誰も話題にしない。
閉めきっておけば、いないことになるのかしらん。
母親の命日なのに、彼女の話も出てこない。

ヘルパーさんは、台所の流しで直にタオルか何かを洗うし。
自衛隊の航空機の爆音は大きいし。

父親が襖か何かを叩いて大きな音をたてるけど、知らんふりをする人たち。

なんかこの舞台は何なんだろうと、もやもやしていたけど、
数日かたって、この芝居に出てきたことが、わたしたちの日常かなと思えてきた。

安保法案は通ってしまい、戦争の匂いがどこかして、
年金も減らされそうだし、お給料も上がらないし、老後のこととか、
原発もアンダーコントロールしてないし、地震とか火山噴火とか富士山も心配だし・・・
でも、毎日は一応ハッピーに暮らせてる。

みんなが歌っていたのは「いつでも夢を」
やけっぱちで大声で歌ってた理由、これだったのかな。

吉永小百合さんが歌ってた時代は、リアル夢ありの時代だったのでしょうね。
う~ん。