ふわふわ気分で

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「変身」おもしろかった~

2010-07-10 | 演劇

松本修さん演出の舞台。
ネタバレあります。よろしく~

「変身」
原作:フランツ・カフカ
構成・演出:松本修
美術:伊藤雅子
出演:中田春介、小嶋尚樹、石井ひとみ、山田美佳、高田恵篤ほか
神楽坂 theatre iwato 7月10日マチネ観劇

「変身」松本修さん演出の舞台。
前回松本さん演出の「失踪者」観て、すっかりホレ込んじゃいました。
その後なかなか作品発表しないなぁ~と思ってたら、
この「変身」東欧3カ国4都市公演してきたそう。

カフカの故郷プラハでも大成功。
「まじめな『変身』で、それがとてもよかった」
というカフカ協会会員の感想も、劇場でもらったしおりに載っていました。
今回は、凱旋公演です。

松本さん想像力を刺激されますね。
特有の不思議な空気感が存在してました。
それに、やっぱり情感豊かで・・・
ラストついつい泣かされてしまいました。

原作はカフカ、高校生の時に読んだけど、すっかり忘れてます。
こんな話だったっけ・・・
読み直さなくっちゃ~

出だしベッドで虫になるシュールな場面。
毛布から脚がにょきにょき生えて、その後で一回転してベッドからおりるシーン。
圧倒的迫力、拍手~でした。

セットも主人公のグレゴールの部屋には、机と椅子、ベッド、長椅子、背の低いタンス。
中央の奥にドアがあって、奥に照明が入るとダイニングルームが出現。
木製に見えるドアと壁が透けて、奥の部屋の演技が見えるスタイル。

この透けて見える部屋、
家族がくつろいでいる部屋が、とても効果的に使われています。
グレゴールと家族の隔たりを感じさせて、ナイスでした。

ドアを開け閉めする度に鍵をかけて、その音が不吉に響きました。
何度も鍵をあけしめします。

妹が毒虫になった彼の世話をするのですけど、
彼女の心の変化が、クリアにわかって、すごくよかったです。

theatre iwatoは神楽坂にある小さな劇場。
満員でした。
40人くらいでいっぱいだったかな。
こういう小さな劇場って集中力が高まるし、舞台との一体感もあるし大好き。

この間観たシアターコクーンの「ファウストの悲劇」とは全然雰囲気違ってます。
予算ってファウストの十分の1くらいか。
もっとかな ・・・
お金懸けなくても、スゴイ舞台ができますよ、といういい例みたい。

はい、とってもおもしろかったです。
明日までらしいけど、超オススメ~