ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「黒蜥蜴」キレイ

2008-05-01 | 演劇

「黒蜥蜴」(くろとかげ)
原作:江戸川乱歩
脚本:三島由紀夫
演出、美術、衣装:美輪明宏
出演:美輪明宏、高嶋政宏、木村彰吾ほか
ル・テアトル銀座 4月29日マチネ観劇(6月1日まで)

あの美輪明宏さん主演の「黒蜥蜴」
何度も再演されてるそうです。
チラシによると
「江戸川乱歩×三島由紀夫×美輪明宏の美学が織り成す
 これぞまさに究極の退廃的耽美世界・美的恐怖恋愛劇!」
つまり、古き良き昭和の世界なのかな・・・
ネタバレあります。よろしくね。

初日から間がないので、会場入り口には、
きれいなお花がたくさん並んでいました。
雰囲気華やいで、いい感じ。
なかでも「オーラの泉」からは、立派なブーゲンビリアの鉢植え。

お客さんは20代から60代位の女性。
休日だからか、女友だちと連れ立って、
おしゃれをしてという方が多かったです。

幕が開くとイイ香りが。
空調に香りを仕込んだのか、これが退廃的耽美世界の匂いかな。

舞台は、美輪さんワールド全開でした。
和服もドレス姿も艶やかで、ステキ。
おまけに両手や胸元には、細木さんもびっくりの、
特大ダイヤやサファイヤがキラキラ・・・

江戸川乱歩のトリックって、なんか、カワイイのね。
それに名探偵明智小五郎って、その名前だけで、レトロ。
突っ込みどころも満載だし、気がついたらニヤニヤしてました。
いつも観ている舞台とはテンポが違うけど、たまにはこういうのもイイかもね。
休憩で幕が下りるたびに拍手、なぜ?(謎)

三島由紀夫のセリフって、ホントきれいでした。
滑舌が、も少しなのが惜しまれます。

マメちゃん(マメ山田さん)田村誠さんも発見しました。
マメちゃん「身毒丸」から、でずっぱりなんだわ。
お疲れさま~
黄色の道化の衣装がカワイイし、黄色いタイツの脚、細~い。
あの魅力的な声で笑ってました。パチパチ・・

美輪さんオキレイです。
黒いドレスもいいけど、白いのがお似合い。
最後の白いドレスのふくよかな胸元、白い背中きれいでした。
やっぱ、エステとか行かれてるのかな。
死ぬシーンが可愛いかった。
両手を何度かふるわせて、死んでいかれました。
美輪さんってオチャメなんだ。
ふふ・・・

明智探偵(高嶋)がね、もひとつ色気不足。
黒蜥蜴が惚れたのも無理ないなと思わせなくっちゃ。
背は高くてかっこイイんだけど・・・
すみません、タイプじゃないもんで、
悪しからず。

雨宮くん(木村)もちょっと弱いかな。
牢に閉じ込められた二人のシーンが、もうちょい盛り上がると、
この劇、良くなったのになあ。
あそこ、なんか長い感じしたもんね。

三島由紀夫って人の好みも、だんだんわかってきましたね。
「弱法師」の俊徳とか、
きれいな若い男の子をイジメルのが好み、なのね・・・
あ、そこが、究極の退廃的耽美世界、なのか。
なるほど・・・

美輪さんカテコでは笑みを浮かべて、掌を合わせて祈ってくださいました。
うーん、これでオーラいっぱい、イイことありそう。

最後は投げキッスまでいただきました。
完璧です。
むふふ・・・

皆さま、お疲れさまでした~