余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

名前の無い

2021-11-08 22:44:37 | 写真の扉の詩
誰も僕の名前を知る人はいない
誰も僕の名前を呼ぶ人はいない

名前は何故か存在と結びついている
心と結びついている
体と
そして魂と結びついている

「名前を呼んで」

名前のない僕は今何処に立っているのだろう
名前を呼んでくれたひと
遠い記憶
記憶のつながり
あなたの名前
名前があなたと僕をつないでいる
僕は記憶の中のあなたの声を聞く
僕は自分の名前をおもいだす
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組み立て

2021-11-08 22:42:36 | 十五の詩
生まれてきたことへの罪
隠された泪
溜まっていく泪は濁っている
渦になり呑み込まれていく
不思議の感覚
燃え続ける業火
何が罪
正しいことや過ちは
サイコロの中で決められる
出る目は決まっている
何が罪かも
泪の訳も
泪は魂を削ってゆく
波うつのは罰
きっと罰
この渦に飲み込まれ
境界線がなくなっていく
あやふやな光線が透明な姿を照らす
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さみしいの

2021-11-08 22:39:41 | 写真の扉の詩
うっとうしすぎるほどの
マイナス思考?
ていうより おかしな孤独
寂しさに甘えたい
私の寂しさは冷たくて
気持ちいいよ
あなたじゃなきゃ
誰にもできないことなんだよ

私の手つめたいでしょ
つめたくしておいたの
わざと

トぉー
びっくりした?
あなたにとびついても
許してくれる?
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悲しみの属性

2021-11-08 22:31:43 | 写真の扉の詩
僕がいなくなって
あなたが強くなれればそれでいい

僕がいなくなって
あなたが笑顔でいられるならそれでいい

僕がいなくなって
あなたが安らかに眠れるならそれでいい

そっと息を吐くように話しかける
通り過ぎる雲に向かって
誰に言うでもなく

対話
悲しみの属性をみる

悲しいけれど
あなたは僕を忘れてゆくのでしょう

寂しいけれど
あなたは僕を忘れられるでしょう

切ないけれど
それで僕が強くなれるなら
いいのだけれど

横に丸まって寝転がり
隣にいたかわいさに手を伸ばす
微笑みの可笑しさが
猫の顔になっていく
きれいな毛並みの猫顔に
きれいな毛並みの猫顔に
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渡り鳥が

2021-11-08 22:23:23 | リンゴのいろ(短歌)
渡り鳥が
飛んでいく頃
ふれていたい
鼓動のふれる
きみのあいまに
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