余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

刻々と

2024-04-07 23:07:34 | レターの膜(短歌)
刻々と
変わり続けて
いるなかに
夢の通い路は
ヒマワリを見る
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私のことならほっといて

2024-04-07 23:03:02 | マイブック(た)
「私のことならほっといて」
      田中兆子 著

読みごたえ抜群だった。
7つの短篇はエロスに満ちながら、
なまめかしさの秘密をまとっている。
その秘密には鍵がかかっていて、
誰も見ていないか確かめた後にそっと開けて見てしまう。
そんなドキドキ感がどの短編にもある。
触れられる夢の欠けらによって、
現実との境界線で脚がもたげている。
そう家には夫の左脚があると。
そして夫の左脚と格闘する。
田中兆子に魅了される。
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「自分の木」の下で

2024-04-07 22:36:09 | マイブック(あ)
「「自分の木」の下で」
      大江健三郎 著

背筋が伸びる。
ピーンと、すっと。
子どものために書いた大江健三郎のエッセイ。
著者の本に接したのはこれがはじめて。
なぜこれまで触れてこなかったのだろうと思い、
悔やむくらいだった。
優しい言葉で、子供がする疑問に思うような問いに答えていく。
たとえばなぜ学校に行かねばならないのかや、
どうして生きてきたのですか?、どんな人になりたかったかなど。
触れた問いに過去の記憶を蘇らせながら。
そして家族に包まれながら。
思いと想いがたくさんに詰まっている。
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