余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

やりたいことは二度寝だけ

2022-09-09 23:54:28 | マイブック(た)
「やりたいことは二度寝だけ」
      津村記久子 著

エッセイ。
好きなこと。
それはとても素敵なこと。
とてもとても素敵なことだとおもう。
この当時の著者は会社に勤めながらの創作作業。
とりあえずの知りたい検索のエッセイから。
知りたいということ。
扉が開く鍵のひとつひとつ。

適材適所はあるとおもう。
こう言ってしまうと何だと思う人がいるだろうか、
けれど不思議に思わないだろうか。
何かを好きになるということ。
人を好きになるということ。
あなたをきみを好きになってしまうということ、
なぜ君なのか、なぜ彼方なのだろうか、
すると疑問が次々と沸き起こる。
好きなこと、働くということ、愛するということ、
恋すること。ときに怒もあるだろう。
それらを現し表現し、
得意なことを寄り添えられれば優しさも顔を見せ、
虹彩を見ていたいと願わずにはいられない。
年齢を経た少女性、少年性、大人という曖昧な甘美の天秤。
その美しき日々。常に物語る自然の愛恋。
スイカのシマシマを手の平でおおう。明日は十五夜。
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物語る

2022-09-09 23:19:01 | レターの膜(短歌)
物語る
術を知って
いるのなら
声音をふるわせて
風に乗せる
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今もまだ

2022-09-09 23:18:05 | 綾取りの塔(短歌)
今もまだ
恋した傘を
まわしている
いつ消えるのか
あてもないまま
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場面

2022-09-09 23:11:10 | 写真の扉の詩
駅の構内
季節は冬
男の子ふたりと女の子ふたり
男の子の一人が一人の女の子に
男の子1「僕のことわかる?」
女の子1「はい」
男の子2「誰?」
男の子1「妹」
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決別

2022-09-09 23:09:22 | 写真の扉の詩
今日別れて
明日別れて
一人ぼっちのさざ波
さざ波は繰り返されて
見渡せば影さえみえない
振り返ればいた人もいない
怠惰にながれた小一時間
決別は虚しさを引き寄せる
雲が隠す言葉の箱
晴れ間はいまは向こう
一人ぼっちの迷う憂鬱
晴れ間は向こう
多少近づいて
昨日別れた
今日別れた
会いたくなる無性に
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