余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

雷の

2021-10-22 23:44:19 | リンゴのいろ(短歌)
雷の
続いて響く
晴れた日の
面影のせいで
すこし寂しく
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死ぬ気まんまん

2021-10-22 23:42:01 | マイブック(さ)
「死ぬ気まんまん」
      佐野洋子 著

生と死。
互いは向き合い、背中合わせに、または反転して。
佐野洋子の奔放さは、
死が間近に迫ったとき、死を想う。
主治医との対談が挿み、死を語る。
いきものの生命。
死をそばで経験すること。
経験したこと。
性格は運命に紐づけられていたとしても、
ひとの魅力は正しさのなかで輝き、姿勢は艶やかを包み込む。
旅をする。
ときどきに。
見えるものと見えないものと、
出逢った日常と出会わなかった非日常と。
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ちょうちんそで

2021-10-22 22:41:44 | マイブック(あ)
「ちょうちんそで」
      江國香織 著

儚くすこしかなしい。
かなしみは思い出に閉じ込められている。
だからすこしかなしい。
思い出のなかで生きる雛子。
いなくなった妹の飴子の面影と共に生きている。
いないけどいる飴子とおしゃべりをして。
でも現実も生きている。
狭間。
狭間なのは知っている。
妹がいないことも、会えないことも。

記憶は十分にたゆまなくいつもながれている。
体中を隈なく。
一分にすべり込んだ、
あっと恋に寄る波や月と共に。
他者を夢に見る。
他者はあなたに変化して、恋をして、生きた、
大切なこころの揺れるまでを、
それを包み込む。
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タイムマシーン

2021-10-22 22:28:22 | 写真の扉の詩
過去は嫌い
思い出があるから

未来は嫌い
ガラクタばかりだから

過去に行きたい
あの時に戻れるなら

未来に行きたい
君と歩きたい
キラキラひかる太陽の下を
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シロツメグサ

2021-10-22 22:26:10 | 写真の扉の詩
もう僕を待つことないよ
いつも待っててくれたけど
かえらなくちゃいけない
ずっとずっと遠くにさ
だから
だからもう待つことないよ
あの大好きな
シロツメグサも
つれてかない
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