誰もいない夜に咲く 2021-10-17 14:10:10 | マイブック(さ) 「誰もいない夜に咲く」 桜木柴乃 著おとことおんな。女と男。触れ合いながら、絡まりながら、意味合いをつけながら。見詰めあっていた、あるいは見詰めあいながらも、触れる距離を通りぬけ、相手の目をとおして語り合う。それは自身の目をとおして語り合う。言葉はいつ出てくるのだろうかと、自分自身もわからなくなるほどに、言葉は儚くたよりなく、でも言葉は確かに心をあたたかく灯してくれる。7編からの話はどれも温度をもって灯してくれる。