余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

新世界

2021-07-16 22:46:47 | 花弁の詩
クライマックスは月に降る
内外に棲む霧雨は
別離に入ろうとしていた
はじまりはいつも穏やかで
過ぎていく年月を滑らかに撫でる
頭から爪先を
何度も繰り返し
この中心世界を僕と君にしては
いけないだろうか
流れる曲線美
これをもしも言葉で表したら
寄り添いは他の意味となる
あと一ミリ
祈りにも似た内在は
姿形となっての行為となり
想いは欠片の種となる
氾濫する音 忘却する映像
が今世の暗示
点在する花の喜び
雨の悲しみがある
いこう
僕らの世界へ
なぞるように滑らせる
この指とまれ
主語はほらポケットにある
透明感の空気をまとう
染め上手な心持ち
花の香りは必要だ
摘んで香りを閉じ込める
雨の音も要である
肌の渇きを潤す為
スイートなのさ花と雨
少し一緒に歩こう
新世界を
僕は必要だったよ
君のこと
それは今も変わらない
未来さえも似たものどうし
成長の止まった身長だから
恋愛はこれから始まる
集約される模様
隠語は草の露
6と5は混ざるだろうか
お尻に話す
箱は危険察知を漏らす
芸術的な美はそこで育まれる
見いだされる花吹雪
儚くあって色素は不安定
永遠は袖を摑んでいる
震えているね
青春がね
優しくするのはどうしてと
鼓動は音符を高くした
その時は一緒に眠りたい
混ざり合いになりながら
それが的確とはいわないが
詩を紡ぎだす
夢と絶望の半分こ
覚えてる
波は満ち引き生きていた
あの星もと指を差す
心は言葉にしておいた
丸まる象徴転がり廻り
砂時計は手の平ぶん
呼吸は幻影を絡ませた
空の彩りはあと僅か
絵の具は十分に買っておいた
手を伸ばした先は憧れだから
同等と天秤が紙一重
薔薇は白夜に捧げたよ
君の予言はうわごとの様に
そっと細胞の一つに染み込んだ
セックスをするように
敏感に跳ねる
裸体は赤裸々に美しく時に溺れて
破片で傷は横になる
お茶をどうぞ
共鳴するのか空土と
伝えなきゃ
空転スライドする定め
柔らかいのあげると微笑みを
キラキラ光るあの道を
どちらの涙も出さずにはいられない
修羅は獣に会っていたのだが
魔法を唱えた未熟なお年頃
翼はないよと言っておかなくては
自身は嘘と真実が見え隠れ
そこでふいのキスをする
そして始まるシンメトリー
対にはなるが触れられない
彷徨い続けた転がりこそ
再会する為の待ちぼうけ
愛してる
心から溢れ出る
刻んだ薔薇色
そしてふいのキスをする
重さを感じるために
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1=2

2021-07-16 22:39:48 | 花弁の詩
希望に似たもの
絶望に似たもの
結局はそれに近いのか
希望というには遠すぎて
絶望とするには遅すぎる
その言葉を口にすれば
強すぎるから堂々巡り
似合いのそれが似たものであり
お似合いとは型崩れ
もしもと唱えれば
砂となる
儚さに似たもの
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春人

2021-07-16 22:38:28 | 花弁の詩
春踊るよ
陽気さに
その行為が詩だといいたげ
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春からはじまる

2021-07-16 22:37:22 | 花弁の詩
春はいろいろと忘れさせる
そういう能力が具わっている
目覚ましのなる
起床する時刻になったのだ
君と僕からはじまった
どの季節も風に乗るが
春はまた独特の賛美をする
予感めいたうつしの泉
そんなかんじは春になる
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やさしさは

2021-07-16 00:07:22 | リンゴのいろ(短歌)
やさしさは
連鎖していく
知ってるかい
ぼくはとても
ハルを待ってる
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