はだかんぼう 2021-07-06 22:41:38 | マイブック(あ) 「はだかんぼう」 江國香織 著短編が繰り返されていくように、写真を一枚一枚手に取るような文体。あちこちに散らばった詩がときどきまとまり、物語へと連れて行ってくれる。江國香織はぼくにとって特別な作家のひとりだ。いとしい人物といとしい言葉。服を着てオーラをまとい、そのなかははだかんぼう。桃35歳、歯科医。9歳年下鯖崎、姉陽、親友響子、桃と陽の母由紀、響子の母和枝、和枝の恋人山口。