「かたちだけの愛」
平野啓一郎 著
主人公相良郁哉、あいらいくや。
どうしてもさがらと読んでしまう。
うーん。
出合った言葉を変えるのはむつかしい。
相良はデザイナー。
事故を目撃したところからはじまる。
女性の脚が車の下敷きになっていた。
女性は脚を切断することになる。
その女性の義足を作ることから
ふたりの関係性が育っていく。
育っていくことは育んでいくこと。
育む過程は巡る感情がうずまく。
怒涛の展開。
こんな言葉があったことを思いだす。
食べ物に好き嫌いがあるように、
人同士でもおなじようにどうしても嫌いな人がいて、
どうしても好きな人がいる。
時間を費やすということは果実である。
法外な時間をひとは想像する。
印象的な文章。