おうちでラテアート・デザインカプチーノ

家庭用エスプレッソマシンを使ってラテアートします。コツ・雑感・写真など。

おうちでローステリア~Behmor1600さんでオーブンダークロースト

2011-08-31 | エスプレッソツールズ
実は最近、おうちで焙煎もやってまして、その相方がこちら、

完全にオーブントースターですが、それは言わないほうが幸せ。
Behmor1600という家庭用焙煎機。海外ではとても評価が高いです。
500gまで焙煎可能らしいですが、300gくらいが限界な気がします。
それでも値段を考えたら十分なスペック!!中は網のドラムが入ってます。

これがくるくる回るのです。中にパンを入れたら朝食の準備もできるかもしれません。
が、ここはちゃんと生豆をいれましょう。

そいでもって、横のボタンで焙煎量とローストカーブと焙煎時間の上限をセットします。
今回は220グラムのコスタリカを20分で焼き上げます。

焙煎の様子は小窓から見ることが出来ます。豆の変化をずっと観察できてとても楽しいです。
1ハゼなんてまだまだ若造なんじゃけど、このときに豆から香りが出てくるんよね。

最後は2ハゼの始まるぎりぎりで入り止め。普段よりもちょっと浅めにしました。
ストップボタンを押すタイミングは手動なので結構どきどきします。

どうでしょう。なかなかいい感じの仕上がり。
ストップボタンを押すと冷却モードに切り替わり13分ほど冷却して完了となります。

国内だと入手しにくい焙煎機ですが、使いやすいのでおすすめです。
火力は強いのでエスプレッソ向きのやや深めの焙煎にも対応できます。
GENE CAFEから乗り換えるESPRESSO GEEKもいるようです。
日本で使うときは昇圧トランスが必須ですのでご注意を。




サーモスタットだましのお話

2011-08-21 | エスプレッソツールズ
家庭用マシンでラテアートをしようとすると、
必ずぶつかるのがスチームの強さの問題。
それを解決するひとつの方法として「サーモスタットだまし」があります。
けんたろさんのHPから広まったといっていいのかな
(「同HP内の「スチームを持続させるには」を参照)。
ですが・・・これがどういうことかよくわからないというホームバリスタさん
たちによく出会うのです。
というわけで今回は「サーモスタットだまし」の超平易解説です。

家庭用のマシンのスチームは通常、
1、スチームボタンを押す
2、スチームOKランプが点灯
3、スチーム開始
の順で行いますが、これをマシンの挙動と合わせてみてみると、
1、(スチームボタンを押す)→ボイラーの制御がスチーム用のサーモスタットで行われるようになる
2、ボイラーが一定の温度に達すると(スチームOKランプが点灯)→サーモスタットが働きヒーターが切れる
3、(スチーム開始)→バルブが開放されされボイラー内の圧力が下がる
さらにわかりやすくイメージ図で見てみると、

という具合になります。
すなわち、マシンちゃんが「スチーム準備OKです!ご主人様!!」という合図を
してくれると同時に、なんとスチームを作り出すヒーターはOFFになっているのです。
これだと、スチームを開始すると、その勢いは弱くなっていくばかりですね。
そこで、このヒーターOFF動作をさせないために、サーモスタットが働いてヒーターが切れる前に
スチームを開始して、スチーミングしている間はヒーターをONにしておくというのが、
いわゆる「サーモスタットだまし」なのです。
タイミングよく行えば、素直なマシンちゃんは、だまされているとも知らずにヒーターをONに
し続けて、最後まで強いスチームを維持してくれるというわけです。
これもイメージ図で見てみると、


こんな感じ。
マシンによって準備ランプの動作は異なる(OKの合図がランプ消灯の場合やOKの合図自体無いなど)
のですが、マシンの内部の働きは同じなので参考にしてみてください。
またどのタイミングでスチームを開始すればヒーターがOFFにならないかは、時間や温度で
ご自分のマシンに合わせて行ってください(メーカーやマシンの個体差が結構あるので)。

いうまでも無いですが、メーカーの想定している使用方法ではないので、
マシンが故障した場合には自己責任で、ということになりますのでご注意を。