栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

この店、この会社はなぜ儲かるのか(1)

2012-05-21 17:06:50 | 視点
 ゴールデンウィーク中にちょっと気になる会社と店に出合ったので紹介しよう。
一つは町の小さな鉄工所で、もう一つは地方の小さなうどん屋。共に1等地でもなければ儲かりそうなビジネスでもない。それなのに両者とも儲かっていた。「金儲けが趣味だから」「この辺りの同業の中では稼がしてもらっている方でしょうね」。それぞれに肯定する。なぜ、両者は儲かっているのか。その秘密に迫ってみたい。

◆他人と同じことでは儲からん

 まず鉄工所。所在地は兵庫県宍粟(しそう)市山崎。国道沿いに広く間口を取り、奥行きはあまりない工場だった。
 見かけたのはGWの最終日。道の駅山崎の駐車場に車を止め、そこから歩いて大歳神社の千年藤を撮影(藤の写真は「栗野的風景」にアップ)に行った帰り道。鉄工所の軒に吊り下げられたドブさらいスコップのようなものが上下に揺れているのを目にしながら半ばまで通り過ぎた。歩道側にはゴミ焼却炉が大小幾つか置かれ、「安い 溝蓋鉄板」「錬金アイデアマン鉄工」と書かれた看板が目に入る。
 「溝蓋鉄板」をPRするあたりがいかにも田舎の鉄工所らしい。経営は大変なんだろうな。そんなことを考えながら工場の前をほとんど通り過ぎようとした時、今度は「地域ナンバー1 ごみ収集箱」と大書された看板が目に止まった。「?」。ごみ収集箱って何。地域ナンバー1って何。ごみ収集箱に何か技術でもあるということなのか。

 暑い最中の撮影で疲れていたし、車に戻って休みたかったが、「地域ナンバー1」という文字に疲れた頭が反応したまま足を止めてしまった。振り返って工場を見る。どう見てもなにか特別な技術がありそうには見えない。やはり帰ろう、と思いつつ、足は工場の方に引き返していた。
 おっさん(という表現がピッタリくる)が1人何やら仕事をしていた。これがまず意外だった。GWに店(工場)を開けていても暇だろう。誰か人がいるにしても事務所でTVでも観ているに違いない、と思っていた。それがまさか、仕事をしていた



           (以下 略)


  全文は「まぐまぐ」から配信しています。


  「まぐまぐ」内の「栗野的視点」からお読み下さい。(無料)




デジカメ撮ったらフォトアルバムにしませんか?
撮りっぱなしでパソコンの中で眠っているデジカメ画像はありませんか?