クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

“ゆるキャラ”は日本を元気にする? ―ゆるキャラさみっとin羽生―

2010年12月01日 | 近現代の歴史部屋
「ゆるキャラさみっと」には、5万人もの人が足を運んだ。
特別ゲストの“ひこにゃん”をはじめ、
全国各地から駆けつけたゆるキャラたち。

彼らのそのゆるい感じに癒された気がする。
この世知辛い世の中に、
そんな和みがあってもいい。

羽生はゆるキャラの聖地になるだろうか。
少なくともこのイベントは、
羽生の歴史の1ページに刻まれただろう。

ゆるキャラたちは、
それぞれの町の風土や特徴を取り入れて設定されている。
全くの白紙から作られているわけではない。

その土地の昔ながらの文化を活かしながら、
新しい文化を作っていく。
みんなから愛され、
それが町の活性化に繋がるなら、
生きた文化である。

いまの子どもが大人になったとき、
必ず「地元には何があるの?」と訊かれることがあるだろう。
そのとき、「何もない」と答えるにはあまりに寂しい。

――ムジナもんがいる
――ひこにゃんがいる
――ご当地グルメ・特産品から生まれたあのキャラがいる

例えば、そんなふうに答えられたら、
「それ何なの?」と話は膨らんでいくし、
やがてその文化は地元の誇りとなる。

誇りとなれば町をもっと好きになるだろう。
ときの総理大臣が「美しい日本」と言ったが、
その「日本」の中に、
「ふるさと」も含まれているはずだ。

ゆるキャラはさまざな個性と色で存在感を発している。
彼らをどう受け止めるかは個人の自由。
だけど、子どもたちに愛されるゆるキャラたちは、
ほのぼのとゆる~く、日本を明るくしてくれるのかもしれない。



ひこにゃん












物産展



コメント (4)
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