というタイトルを書くと、まるで食虫植物ムジナモが講演するようですが、
ムジナモをテーマにした講演会のお知らせです。
4月16日放送のNHKの番組「ダーウィンが来た」は、
「ようこそ!牧野富太郎の植物らんまんワールド」というテーマで、
埼玉県羽生市の食虫植物“ムジナモ”もばっちり取り上げられていましたね。
(ムジナモ研究で知られる埼玉大学の金子康子教授も映りました)
牧野博士がムジナモを発見したのは江戸川区小岩ですが、
現在この植物が自生しているのは羽生市だけです(「宝蔵寺沼ムジナモ自生地」として国指定天然記念物)。
かつては日本各地で生息が確認されたムジナモも、羽生が最後の砦というわけです。
それだけ環境が大きく変わったということなのでしょう。
ムジナモは葉っぱの先端でミジンコなどの動物性プランクトンを捉えて食し、
真夏の暑い盛りに稀に白い花を咲かせます。
根のない浮草で、形がムジナのシッポに似ていることから、牧野博士が命名したことでも知られています。
見れば見るほど、
調べれば調べるほど不思議な植物かもしれません。
ところで、令和5年度における埼玉県羽生市では、
ムジナモをテーマにした講演会が2回開催される予定です。
同じ講演が2回あるのではなく、テーマも講師もそれぞれ異なります。
講師には東京都立大学教授の村上哲明氏および
練馬区立牧野記念庭園の学芸員・田中純子氏をお招きし、
牧野博士やムジナモについてたっぷり語っていただく企画です。
現在放送中の連続テレビ小説「らんまん」の制作を記念した講演会ということで、
市外の方でももちろん参加可能です。
「らんまん」にもムジナモがいつ登場するのか楽しみですね。
明日4月17日からは、牧野富太郎役の神木隆之介さんがいよいよ登場するようです。
この機会にぜひムジナモ講演会と羽生市にお越しください!
【令和5年度 羽生市ムジナモ講演会】
〈5月13日の部〉
日時:令和5年5月13日(土)午後2時から午後4時(開場午後1時)
場所:羽生市産業文化ホール(埼玉県羽生市下羽生876)
テーマ:「ムジナモと牧野富太郎の植物標本」
定員:400名(先着順)
費用:無料
講師:村上哲明氏(東京都立大学教授・牧野標本館管理責任者)
申し込み:5月7日(日)までに羽生市立郷土資料館(048―562―4341)に電話
またはメールkouza@city.hanyu.lg.jpにお申込みください。
〈7月22日の部〉
日時:令和5年7月22日(土)午後2時から午後4時
場所:羽生市産業文化ホール(埼玉県羽生市下羽生876)
テーマ「日本のムジナモ発見者! 牧野富太郎の植物研究と生涯」
定員:400名(先着順)
費用:無料
講師:田中純子氏(練馬区立牧野記念庭園学芸員)
申し込み:5月15日(月)から7月16日(日)までに、羽生市教育委員会生涯学習課(048―561―1121(内線315))に電話
またはメールkouza@city.hanyu.lg.jpにお申込みください。
※令和5年度ムジナモ講演会の詳細について、
広報「はにゅう」5月号に掲載されています。
下記のURLからもご覧できますので、ご参考にしてください(羽生市ホームページ内)
https://www.city.hanyu.lg.jp/docs/2023032700029/file_contents/05042.pdf
なお、最初の画像は、羽生市のキャラクター“ムジナもん”のシッポとムジナモ。