クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

うどんみたいな極太麺のラーメンは? ―ラーメン部(9)―

2010年12月20日 | グルメ部屋
東大宮のいつも行列のできるラーメン屋さんの前を通ったら、
珍しく客の姿が少なかった。
ここぞとばかりに入店。

ラーメンの大盛りを注文しようとすると、
普通盛りでもかなりの量だという。
ならば普通盛りに訂正。
高田馬場のラーメン屋で、
「中」を注文して食べきれなかった思い出がある。

ちなみに、ラーメンを残したのはそのときと、
風邪を引いて食べた味噌ラーメンの2回である。
ラーメンに限らず、残すというのはとても後ろめたい。
食事はおいしく、綺麗に食べたいものだ。

そして、やってきたラーメンの普通盛り。
なるほど、確かにボリューム満点である。
普通盛りにして麺が450gあるらしい。
しかも、麺は極太。
まるでうどんのよう。

味は家系だった。
確かに人気のある味である。
高田馬場の行列のできるラーメン屋と似た味がした。

ところで、ぼくは油が得意ではない。
「油抜き」が可能ならば、迷わず抜いてもらう。
そのラーメンは味が濃く、こってりしていた。
胃が、高田馬場で食べ残したときと同じ表情をした。

「あれ、この感じは……」
そう思うとペースが落ちる。
おいしいのだけど食べられないというのは苦しい。
やがて胃が音を上げ、やむなく箸を置いた。

(おそらく)人生でラーメンを残した3回目になってしまう。
後ろ髪を引かれる思いで店を後にした。
久しぶりの満腹越え感。
体が休めと言っている。

それにしても、なぜ人は満腹になってもまたお腹が空くのだろう。
3日間くらい食べなくても済むなら、
人間社会はいまよりずっと変わっていたかもしれない。
そう思いながら道に出ると、
店の前はいつの間にか行列ができていた。
コメント
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