クニの部屋 -北武蔵の風土記-

郷土作家の歴史ハックツ部屋。

ひとり利根川あそびで“屋台”に行く? -ひとり散歩―

2015年06月01日 | ふるさと歴史探訪の部屋
心にポッカリ穴があいたとき、
ふと行きたくなるのがいつも利根川だった。
地元の北を流れていて、自転車でふらりと出掛けた。

誰かと一緒のときも多かったけど、
ひとりで行く利根川の方が、数としては多いかもしれない。
ひとり利根川。
ひとり利根川あそび。

「川に行って何をするの?」
話せば、決まってそう問われた。

何をしているのだろう。
自分でも首を傾げた。

土手上から川を眺めることもあれば、
河原まで下りることもある。
何度か川に入ったこともあったっけ。

泳ぐわけでもない。
釣りをするわけでもない。
はたから見たら、何もしていないように見えると思う。

でも、利根川と会話していると言ったら、笑われるだろうか。
それともわかってくれるだろうか。

利根大堰へ行って、「つまらない」と思ったことは一度もない。
堰き止められた大河は、いつも溢れんばかりに水を湛えている。

その川の真ん中で電話をしたことがある。
電話の相手は、まさかぼくが
平日の昼下がりにそんなところからかけてくるなんて思わなかっただろう。
いまでもきっと知らない。

土手上から見る大堰も好きだし、
川のすぐ近くまで寄ってもいい。
見沼代用水路の旧取水口跡を見てもいいし、
公園を散歩してもいい。

その昔、土手上に小さな屋台があって、
トウモロコシや焼きイカを販売していたのを覚えている。
食べたことはあるかもしれないが、
残念ながら記憶にない。
利根大堰で懐かしい風景はたくさんあるけれど、
土手上の屋台が妙なアクセントで記憶を彩っている。









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